ランドマークの研修を受けたっていう話。
1. 初めに。
初めまして。miyaです。
まさか、noteでの初投稿がこのテーマになるとは思わなかった。
もともとは読んだ本の感想を気ままに書き留めて、そのときの気持ちを残しておくつもりでnoteを開設した。のだが、今回参加した研修を通じて考えることが多く、どうしても言語化しておきたいと思った。将来、「ああ、こんな研修を受けたな」と振り返るために、この体験を記録しておきます。
拙い文章ではありますが、宜しければ読んでください。
ラン●マークワールドワイドとは
卓越した人生を生きる。
人生で「どんなことが可能か」を新しく発見する。
私たちは、すべての人にとって働く世界にコミットしています。
誰も、そして何も取り残されることなく。
ランドマークワールドワイドは、個人や企業向けに教育研修や自己啓発セミナーを提供している国際的な企業で、世界各国に支社を持つ。
プログラムはいくつかあるが、一般的には「ブレイクスルーテクノロジーコース(BT)」から「アドバンスコース」へ進む流れが主流のようだ。
テーマとしては、「人生とは何か」「自分とは何か」「可能性とは何か」といった深い問いを探求する内容だと考えてもらえれば概ね合っている。
歴史もちゃんとあり、各国の有名人や企業なども取り入れているようだ。
マトリックスの映画も、このコースを受講した監督が思いついて製作に入ったのだとか。
そう思うと、確かにそんな要素あるな…と納得してしまった。
ブレイクスルーテクノロジーコース(BT)
今回、私は会社の研修として「ブレイクスルーテクノロジーコース」と「アドバンスコース」を受講した。そのうち、最初に受けたのがBTコースである。このコースの印象は、正直なところ「非常に良かった」。
受講した当時、私は仕事でミスが増え、行き詰まっている感覚が強かった。そんな中、社長から勧められたのがBTコースだった。
講師は「これは生きていくための技術」と説明し、「その技術を身に付ければ、何でも手に入る可能性を得られる」と語った(うろ覚えだが、このようなニュアンスだった)。
具体的な内容は省略するが、主に「自分が社会にどう貢献しているか」「それが成果を出す自分になっているか」といった点を深掘りするものだった。自己啓発本に書かれているような内容も多く、本を読んで実践できている人には不要かもしれない。ただし、実践することの難しさを考えると、こういった研修の価値は大きいと思う。
特に印象深かったのは、受講者同士で対話を重ねる機会の多さだ。
講師から出される問いに基づき、参加者とペアを組んで意見交換を行う場面が多い。「日常でどんな振る舞いをしているか」「その結果、どのようにエネルギーを失っているか」といったテーマについて対話をした。そして、その内容を全員の前で発表する「シェア」という時間もあった。
他人の体験談や、それをどう乗り越えたかを聞き、講師の補足説明を受ける。これが非常に効果的で、自分自身にも自然と応用できた。「感情と事実を分けて考える」という技術を身に付ける機会となった。
総じて、BTコースは行き詰まりを感じている人には特におすすめできる内容だったと思う。ただし、受講料はかなり高い。
18万円くらいだっただろうか…泊まり込みとなれば宿泊料もかかるため、更に高くなる。受講するには、ちょっと、いやかなりの勇気が必要となる。
アドバンスコース
さて、今回文章として残しておこうと強く思ったのは、アドバンスコースでの体験によるものだ。BTコースと同様、これから受講を考える人もいるかもしれないので、具体的な内容には触れないが、進行のやり方はほぼ同じだった。ただし、BTと比べて座学の比率が増え、少し雰囲気が変わったように感じた。
大きな違いはテーマだろう。BTが自分自身の変革を目的としていたのに対し、アドバンスでは「他人との関係性」に重心が置かれている印象だった。他人の在り方をどう受け入れ、自分がどれだけ相手のために滅私できるか──そんなテーマを扱っていたように思う。
最初に講師から「これはBTの延長ではない。学ぶ内容がそもそも異なる」と説明された。その言葉どおり、テーマの違いが後半になるにつれて明らかになった。確かに、新しい視点や考え方を得られる機会だった。ただ…。
専門用語の多さが圧倒的だった。
BTコースでもある程度の専門用語は出てきたが、アドバンスではそれが急増する。「ランドマーク語」とでも呼びたくなる独自の言葉が次々に登場し、ついていくのが正直きつかった。まるで海藻の中に迷い込んだような感覚。視界が遮られているのに、無理やりその中で泳がされているような感じだ。
テーマが専門的なので造語が必要なのは理解できる。ただ、その量と緻密さが「説明されすぎている」感じを生む。日常の体験や感情が、ことごとくランドマーク語で説明可能になってしまうのだ。それが「すごい」と思う一方で、私は何か気持ち悪さを感じた。
気持ち悪さの正体
講師に質問をしても、納得のいく答えは得られなかった。ただ、冷静になって考えてみると、モヤモヤの原因はなんとなくわかってきた。
それは、「自分の思考が先回りされている」という感覚だ。何を考えても、ランドマークの枠組みの中で整理され、説明されてしまう。それがまるで、自分の自由な思考に「蓋」をされているように感じられたのだ。
感情を突き詰める場でありながら、逆にそれを抑え込まれているような。自由になるどころか、何か大きな力にコントロールされているような。この不快感は研修が終わった後もしばらく続いた。
総評
ランドマークのプログラムには「マルチ商法的な要素」を感じる部分がある。それを否定することは難しいが、私自身は受講して良かったと思っている。特にBTコースで得られた思考整理の技術は、実務にも役立っている。
一方で、アドバンスコースは私には不要だった。人によって評価が分かれる内容だと思うが、あまり傾倒しすぎるのは注意が必要だと感じた。
ブレイクスルーテクノロジーと銘打っているだけあり、あくまで「技術」として受け止め、自分に合う部分だけを活用するのが適切な距離感だと思う。受講するなら全力で取り組むべきだが、穿った見方をするなら参加しない方が良い。
余談
アドバンスコースは相手も私として考える、というのが終着点である。つまり、自分自身の範囲を広げる。関係ない人のことですらも自分のことのように考えたら良いよね。そしたら世界からは争いも全て消えて、穏やかな時間が流れるね、といった感じだろうか
恐らく講師の言いたい内容とはズレるのだろうが、私の所感としては「多様性が無くなりそうだな」と感じた。
嫌いな人、好きな人、そういうのはいて当たり前。というか、いるからこそ世界は正常に作動しているのではないかなと思う。
世界から争いも何も消える事は非常に好ましい。
だが、その果てに何があるんだろうか。世の中には嫉妬や渇望といったマイナス要因を活力にして進む人間もいれば、その逆もある。そのすれ違いが争いのもとになっていたりするわけだが、それすらも消えると停滞が待っているのではないかなと。そう感じました。
何故って、私がそういった人に負けたくない人間だからです。
くだらない競争だってわかっているけど、人に負けたと思えば、勝つための努力、方法を思索して、実行する。
そうやって進んできた人間なので、多分ランドマークの掲げる世界は合わないんじゃないかなって感じた。ひねくれているので…
長々と、読んでくれてありがとうございました。
此処は読書の感想とか思ったことを書き連ねる場所になりそうです。
ちょこちょこ、更新します