アニメ『中華一番!』第13話、麻薬入りイカ墨ビーフンのくだり台詞書き起こし
1997年8月10日フジテレビ放映、アニメ『中華一番!』第13話「完成ナマズ麺!運命の判定」より。
資格試験が大詰めを迎え、チェリンという料理人がこっそりケシの成分を入れたイカ墨ビーフンを提出したのがバレて失格になる一連の流れ。
(相互採点形式で、ライバルの料理を食べていく参加者達)
(チェリンの出したビーフンを食べて激しく反応する)
ハン「な、なんだこれは! なんと濃厚で魔術的な味! 止まらぬ!」
(マオとフェイ、異変に気づいて一口で吐き出す)
フェイ「ふざけるな! これが料理だとでも言うのか、女狐め!」
マオ「こんなことが許されるはずないよ! チェリンさんは料理人として絶対やっちゃいけないことをやったんだ! あんたなんか料理人じゃないよ!」
チェリン「ふん! いいがかりを」
メイリィ「マオ、どうしたのよ? なにをそんなに怒っているの!?」
マオ「この料理には、禁断の調味料が使ってあるんだ! ケシの実だよ!!」
メイリィ「ええっ!?」
(ケシの花のイメージ映像)
試験官レイカ「あのアヘンの材料として悪名高いケシの実を使ったというのか」
フェイ「ケシの未熟な実から出る乳液には麻薬の成分が大量に含まれている。たしかに習慣性の強いこの乳液を使えば、人はとりつかれたように料理を食べるだろう……しかし、食べ続けるうちに中毒を起こしてしまうんだ!」
(とりつかれたように食べる人たちの映像)
マオ「そんなのを料理に入れるなんて、料理人として最低だよ! 僕はまだ未熟者だけど、母さんに言われた一言だけは絶対に守ってる。料理人は人を幸せにするものだって! この料理は人を不幸にする料理だよ!」
(フェイがチェリンの上衣をはぎとると、針の入った袋が落ちる)
マオ「針!?」
フェイ「やはりあんただったのか!」
メイリィ「あの針ってマオの…?」
(以前、マオが謎の味覚障害に陥った際に針を見つけた場面の映像)
フェイ「レイカ師父! この女は麻薬を使うばかりか、この針をマオのツボに刺し、味覚を麻痺させるという卑劣な手段までとったんだ!」
レイカ「まことか、チェリン。料理人として最低の禁じ手を使ったばかりでなく、他人の妨害までして神聖なる闘技場をけがすとは。チェリン、そのほうの試験失格は無論のこと、料理人資格を剥奪! 広州より永久追放処分とする!」
チェリン「えっ!」
(拘束されるチェリン)
レイカ「連れていきなさい」
チェリン「待って! ちょっと離して、離してよ! なにが特級厨師よ! 力づくでも食べさせる事こそ料理人として最高の使命じゃないのよ! ちょっと聞いてるの!? いまに見てらっしゃい、あなた達を見返してやる! いまにきっと!」
(会場から連行されていくチェリン)