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どのような要素で人間性を見分けられるだろうか?

 私は以前から「どのような要素で人間性を見分けられるだろうか?」という疑問を常日頃抱いてきました。
 そして、最近ある程度解像度が高まってきたと感じたので、皆さんに共有させていただけたらと思います。

 もっとも、私個人の拙い思考にすぎないので、「私もそう思う!」「それは違くない?」「こんなのでも人間性はわかると思う!」というようなコメントをしていただけるととても喜びます!

※これは現時点での考えです。常に更新し続けているものであるという前提でご覧ください。


【見ればわかる編】

①見た目

 顔と表情には、その人の人生が色濃く反映される
 身に着けているものには、なぜそれを選択したか、あるいはなぜ選択しなかったかが表現されているため、思考が如実に現れる。

 これは以前の記事で詳しく述べているのでよければ↓

②話し方

 雰囲気・言葉遣い・声音・言葉選び・話す速度……話し方1つで判断できることはあまりに多い。
 声は "形のないファッション" だと思っている。

③行動

 何を語るかよりも、何をしているかの方が多くを語っている。
 ただし、これは8割当たるが2割は外れる(行動に現れない思考がある)ので、過信はできない。

④語りたがるテーマ

 これは『行動』と似ているが、話す内容よりも、「何を語りたがるか」の方が人間性が出る。そこに執着があるからだ
 例えば、「今は忙しいから、恋愛はいいかな」と自ら語る人は、たいてい恋愛をしたいと思っている。過去の私だ。本当に興味がなかったら語らないし、訊かれたときの反応も鈍いはずだ。
 加えて、「好き」「嫌い」という一見相反する2つの感情は、「その対象に心を動かされ、情熱を抱いている」という点で本質的に同じだと思う。 

 これは余談だが、どうやらこの世界ではモテようとする人ほどモテず、モテることに興味がない人ほどモテるらしい。

⑤挙動

 挙動とは、思考の漏れそのものである。
 目線、表情、仕草。ポーカーなどの心理戦や警察官による捜査など、心理が絡む状況においてこれほど頼りになるものはない。


⑥立ち振る舞い

 オーラのある人、そういう人はたいてい「雰囲気のある立ち振る舞い」をしている。
 私はタカラジェンヌの友人がいるのだが、会うたびに「なんだこの洗練された立ち振る舞いは……」と胸を打たれる。まるで本当に物語の中に住んでいるかのようだ。
 私はその挙動不審な立ち振舞いから、オタクであることが一瞬でバレる。


【訊く必要がある編】

①親

 あなたは、「あなたの父と母の遺伝子を50%ずつ組み合わせた受精卵」の成長した姿にすぎない。
 また、多くの場合、一番長い期間を共に過ごす相手は親である。特に幼少期という人格形成に重要な時期の大半を共有していることは非常に大きい。
(もちろん環境によっては例外がある)

 遺伝子という意味でも、環境という意味でも、親が子に与える影響は計り知れない。

②仲の良い友達5人

 「友人5人の年収を足して5で割った金額が自分の年収」という言葉があるが、これは年収だけではない。人間性にも当てはまる。
 人間は自分と近い人(ここでの「近い」は、性格というよりも身分というニュアンスが強い)を友達に選ぶ傾向がある。近ければ近いほど価値観を共有しやすいからだ。
 例えば、物に対しての扱い方ひとつでも差が出る。物にも魂が宿っていると考えて大切にするのか、物を壊して楽しむのか。この点で、親や生育環境も深く関わっている。

③過去(環境)

 過去には経験と、環境という2つの側面がある。
 物にも魂が宿っていると考えて大切にする環境で育てば、物にも魂が宿っているという考えを持っている可能性が高い。
 どこに住んでいたいか、どの学校に通っていたか、どんな習い事をしていたか、親からどのように愛情を注がれていたか……
 こういった情報によって「物を大切にする考えを抱きやすい環境だったかどうか」がわかり、それによって「物を大切にする考えを抱いているか」が推測できる。

④過去(経験)

 人の思考は環境によって生み出され、経験によって縛られる。
 「老害」と呼ばれる人々は、自分の経験がすべてだと思い込んでおり、自分が経験していない事実を受け入れることができない。
 パチンコで最初に勝ってしまった人は、その後損し続けたとしても、最初の儲けられたという経験を忘れられずにやり続けてしまう。

 人は、経験の呪縛から逃れることはできない。

⑤環境

 人の性格や思考は人によって造られるのではなく、環境によって造られる。
 『過去(環境)』でも語ったように、環境が人間に与える影響は極めて、本当に、壊滅的に大きい。

 私は元々プロの引き籠もり大学生をやっていたのだが、下の動画を観て環境に対する意識を強く持って行動してみたところ、人生の転機となり得る重大イベントに遭遇した。現在も環境を変えている最中である。

👇明らかに内容の質と登録者数・視聴回数が嚙み合っていないチャンネル


⑥性格診断

 科学的根拠があるのはビッグファイブのみとされているが、MBTIやエニアグラムも "扱い方さえ誤らなければ" 十分に有効である。
 手っ取り早く性格の大まかな傾向を知る手段としては極めて有効だが、それ以上の使い方はあまりない。性格を分析する上での「足掛かり」としては便利だよね、という程度。
 個人的には認知度的にもMBTIが使いやすいと思っている。

⑦好きな色

 万人が簡単に答えられ、相手の人間性を大まかに探れる最強の質問が「好きな色は?」だと思っている。
 赤が好きで引っ込み思案な人を見たことがないし、青が好きで「考えることが嫌い! とりあえず行動!」という人を見たことがない。
 これは私が色々と試してわかったことだが、好きな色は想像以上に性格と強い相関がある。MBTIともかなりの相関があるはずだ。色彩心理学を侮ってはならない。

⑧スマホ

 閲覧履歴、投稿内容、フォローしている人、いいねしているコンテンツ、入れているアプリ、変換予測、LINEの履歴……
 今までのすべてを合わせてもいい勝負ができるくらい、スマホは情報の宝庫である。「スマホは脳の拡張機能」と考えても差し支えないほど、個人の脳内が色濃く反映されるのがスマホである。
 残念ながら相手のスマホに触れられなければ多くの情報を手に入れられないが、投稿内容、フォロー、いいねあたりはSNS等で見られるはず。
 以前まではXのいいね欄から性格を分析する遊びをよくやっていたのだが、つい最近いいね欄がなくなってしまった。悲しい。

 ……あれ? Google様は我々の情報をたくさん握ってい……うわぁ! やめろ! なにす

⑨趣味・嗜好

 趣味や好きな映画、好きな音楽、好きなタイプ……もちろんこれらも性格や思考を考察する上で役立つ。
 ただし、今までのものに比べたらやや弱い。なぜなら、世の中にはその人がまだ触れていない趣味やコンテンツが大量に存在し、更新される可能性が高いからだ。
 自己紹介ではこれらを話す場面が多いが、スマホを渡してくれた方が話が速い。自己紹介の仕方からも結構人間性がわかるが……


【情報を得るのが難しい編】

①遺伝情報

 『親』と限りなく近くなるが、覚醒遺伝や突然変異まで考慮すると別枠として考える必要がある。
 性格から病気のなりやすさまで、自分に関する情報を極めて客観的に突き付けてくる。
 これの扱い方がプライバシー権侵害になり得るとして国会で真剣に議論されているほど、現在の遺伝子解析技術は向上している。まだその威力があまり知られていない気がするが……

 昨今は6000円~3万円程度で検査できるサービス(しかも髪の毛や唾液を送るだけ)があるので、自分の情報であれば入手難易度はそこまで高くない。

②脳

 200年ほど前、脳に鉄棒が突き刺さって奇跡的に生存した人がいる。

フィニアス・ゲージ -Wikipedia

 この人は元々誠実で勤勉だったが、鉄棒が刺さって以降は「知性と発言には子供っぽさが見られ、強い男の獣のような情熱を備えて」いる性格に変わり、そのあまりの変わりように彼の友人たちから「もはやゲージではない」と言われるほど人格と行動の根本的な変化があった……らしい。

 脳は人格と深い関係性があり、かなり重要な要素である。脳は知れば知るほど人間の本質がわかって面白いのだが、今回は深くは語らない。

③ホルモン・神経伝達物質

 どちらも「身体の健康や心の健康に重要な働きをする物質」だ。

 思春期の男子はオラついているが、あれはテストステロンという攻撃性をつかさどるホルモンが増加し、ホルモンバランスが不安定になることで起こっている。女性はPMSを経験される方も多いと思うが、あれもホルモンバランスの崩れによるものだ。

 神経伝達物質に関しては、例えばADHDは、脳の神経伝達物質(主にセロトニン、ドーパミン)が一般人より少なかったり、異なる形で伝達されていたりすることによって起こっている。

 ホルモン・神経伝達物質によって性格や思考まで変わるので、無視できない要素である。


まとめ

 いかがだったでしょうか。
 本文は「どのような要素で人間性を見分けられるだろうか?」という問いを出発点としていますが、副産物として「人間を構成している要素はなにか?」という問いにも近づけたような気がします。加えて、「自分とはなにか?」を考察するうえでも役立つと思います。

 少しだけ発展的な内容を2つ。

・占い師の方々は、『見ればわかる編』で一瞬で大まかなあたりをつけ、話の中で『訊く必要がある編』を深掘っているのだと思います。占われる側は「喋ってないことまで見抜かれている……!」と驚きますが、情報が複数集まると芋づる式に人間性がわかるため、案外異次元の能力というわけではない気がします(それでも充分すごいが)。

・最近、MBTI(という名の16personalities)が空前絶後の流行の渦中にありますが、これはZ世代と呼ばれる若年層が、自分や他人の性格・人間性に興味を抱いていることの表れでもあると思います。
 この時代の流れから、『情報を得るのが難しい編』の面々(特に遺伝情報と脳)へと興味が移行する可能性が高いと推測しています。近未来では遺伝情報をプロフィールに貼るのが流行っているかも……


 再度になりますが、私個人の拙い思考にすぎないので、「私もそう思う!」「それは違くない?」「こんなのでも人間性はわかると思う!」というようなコメントをしていただけるととても嬉しいです!

 ここまでお読みいただきありがとうございました。


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