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居飛車か振り飛車かわかんない人への駒組みの雑な説明(先手番用)

相居飛車布教委員会の宮倉杏です!
皆さん、今日も居飛車指してますか?私は最近将棋を指していません。

将棋指してて、居飛車なのか振り飛車にするのか態度をなかなか見せない人に困っていませんか?
こちらが振り飛車を決め打ちしすぎれば居飛車にされるし、面倒だなって思ってる方もいるような気がします。
でも実はこれ、特に先手番の場合は本当に何も困りません。どういう仕組みでどう組めばいいのかを雑に説明します。

やっぱり今回も級位者向けです!!

先手の基本の陣形

初手から、▲26歩△34歩▲76歩△44歩▲25歩△33角▲48銀△32銀で下図。

ありがちな形

手順の違いはあれど、だいたいこの形にはなります。
後手はまだ居飛車か振り飛車か態度を決めていません。

図から、▲58金右△43銀▲68玉と進めます。
どこかで△94歩には▲96歩と受けておきます。

端は受けておくほうが無難

この陣形を必ず覚えておいてください!!!!
後手はこれ以上態度を保留するのも難しいので、飛車を振るか、△32金などで居飛車っぽく進めるかになることが多いです。

後手としては、先手が損になるような手を指せばそれに応じて居飛車にするか振り飛車にするか決めたいのですが、この陣形は居飛車にされても振り飛車にされても損になる手を指していません

振り飛車だった場合

だいぶ普通の局面

どう見ても損な手は指してないですね。▲78玉とか▲56歩から好きに組んでください。
むしろ△43銀を決めている分、後手の作戦の幅が狭くなるので先手の得になっていそうです。

雁木だった場合

楽!

▲68玉は損な手ではない

後手としては「▲68玉は早いんじゃねえの!?」って言って、それを咎めようと居飛車で来ることも考えられます。
しかし、この68玉型の陣形は後手の一直線雁木に対して相性が良く、▲68玉は先手にとって損な手ではありません。むしろ雁木確定したあとにでも上がりにいくぐらいです。安心して殴りにいきましょう。

先手はこの陣形のまま▲36歩から早繰り銀を狙います。

準備完了

基本的に△85歩まで突いてきた場合は▲77角で受けておいて、突いてこない場合は▲88角型で問題ありません。

先手がペースを握れる

まず前提として、後手の一直線雁木は先手に不満はありません
上図から何も考えずに△62銀と指せば一瞬壁になるため、▲35歩から一気に殴りかかっていき、実践的にも評価値的にも先手が勝ちやすい将棋になります。
普通は△52金くらいですが、▲88銀と上がっておきます。
次の図を見てみてください。

一応定跡の形

先手は▲37銀まで指せていて攻めの準備ができていますが、後手は全然攻める準備ができていません。先手は機を見て▲35歩~▲26銀(▲46銀)で攻めていくことになります。
このあともいろいろ後手からの作戦はありますが、攻めが遅れていることもあり、後手は常に先手の攻めを気にしながら駒組みを進めることになります。

後手は後出しをしようとして態度を保留していたはずですが、△43銀を指すと雁木にせざるを得ないため、逆に先手が雁木に対して相性のいい形にできてしまうという悲しい現象が起きてしまいました。

まとめ

優秀な陣形

態度を保留された場合、この陣形に組めば損にならないよってことを覚えておいてください。
▲68玉は指すけど、▲78玉までは指さないでおきましょう。

覚えといて!!!!

態度保留は怖くない

上図の陣形にすれば損にならないと思えば、態度を保留する相手は何がしたいのかよくわからないとすら思えませんか?
先述の通り態度を保留したところで特に意味ないし、逆に△43銀が損になることが多いので、指しているなら多分やめたほうがいいと思います。素直に飛車振ったほうがいいよ。


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