見出し画像

組織設計の新しいアプローチ:Org Topologies の紹介と活用方法

こんにちはこんばんは。スクラムマスターの いのもえ です。

最近、 Org Topologies というツールについて紹介してもらう機会がありました。
私の周りで Org Topologies を知っている人は多くなかったのですが、組織の方向性を合意する手段としても有用だと感じました。
便利なツールとして色んな方に広まるといいな…と思い、今回の記事で簡単に紹介してみようと思います。


Org Topologies とは

一言で表すと、組織の段階を表す領域(SCOPE OF WORK)・チームのクロスファンクショナル度(COMPLETENESS OF CAPABILITIES)の 2 軸で表現したマップです。

Assess Business Agility with Org Topologies™ Mapping

タスクを詳細に定義してから渡さないといけない人よりも、詳細に定義することからおまかせできる人のほうが仕事を任せやすいです。このマップではその仕事の範囲や単位・粒度が大きくなるほど上に配置されます。
また、大きな仕事は一人で片付けるのは難しく、片付けるに当たっても学び続けることが必要になります。このマップでは個人やチームの関わり方が柔軟・学び続けられる進め方になるほど右に配置されます。
結果的に多くの場合では、一番右上となる C3 を理想に掲げることになると思います。

使い方例

組織の目指す方向性を合意するワークに使う

Org Topologies は自分たちのチームや組織がいる場所を把握し、より理想的な組織になるために何をすべきか?という議論に使いやすいと思います。
こういった話をリーダーやマネージャーといった方だけでなく、いわゆるメンバーレイヤーの方が主体となって会話できることには非常に価値があると感じます。

実際に実施している方の記事がありました。ご参考までに!

利用するフレームワークを選ぶ

組織設計のフレームワークを Org Topologies にマッピングすることで、どのフレームワークを採用するか選ぶ助けになると思います。
たとえば、以下ではチームトポロジーを Org Topologies にマッピングしています。

Org Topologies のサイト上ではチームトポロジーを含む複数のフレームワークについてマッピングした例が紹介されています。

1 つのフレームワークが持つ要素たちはそれぞれ依存しあっていることが多いです。例えば チームトポロジーを利用しているチームが A3 にマッピングされているとします。次に B3 を目指すとなったらチームトポロジーをアレンジするのではなく Spotify Model や LeSS 、もしくは例として挙げられていないフレームワークで B3 が含まれるものを採用し直すのが良さそうです。アレンジすることで、もともと享受できていたチームトポロジーの恩恵が受けられなくなる可能性もあるためです。

個人的な好みですが、こういった自分たちの現在位置を可視化するワークが好きなので是非やってみたくなりました。
今所属している組織では既に LeSS を実践しているので、今回例に挙げたような使い方はマッチしないのが残念です。でもどこかでやってみたいな。

いいなと思ったら応援しよう!

いのもえ(moe)
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは入浴剤や飲み物など、息抜きに使わせていただきます🤗