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おばあちゃんたちの遺された宝物

こんばんは、みやこびとです。
地元から帰ってきました。ただいま人混み←

しばらく新幹線はもういいや、って思ったけど、
今週金曜からまた新幹線での移動なんだった・・・

新幹線マイルがあればいいのにって、切に願うのはわたしだけでしょうか。
(ポイントがあるのは知っている)

***

今朝、起床してすぐにおじいちゃんと畑で野菜たちを収穫するという、前日の宣言をしっかり有言実行し、きゅうりの浅漬けを作る(切って漬けただけ)まで頑張れた、えらい。

でも、朝ごはんを食べてすぐ眠くなってそのまま横になって寝てしまった・・・。

なんであんなに食後の睡眠って気持ちいいんだ?

ハッと意識を取り戻し、昨日アクティブに遊びすぎて出来なかった着物用の桐ダンスのリサーチを頑張ることに。

なかなかいいのがないなあ〜〜って、ネットを眺めて思っていた時ふと気づいた。

「この古めの家(じいちゃんち)なら、1000%桐ダンスくらいあるんじゃね?」

即座に聞いてみたけど、じいちゃんばあちゃん共に「ないよ」と即答。

「・・・」

諦めきれないわたし。

「そうだ、蔵のなかは?」

もはや開かずの間に近い状態ではあるが、この家には立派な蔵が存在しているのだ。(敷地内というか、物理的には半分家の中)

明らかにめんどくさそうな顔はされたけど、そこは元気いっぱい孫パワーで押し切るわたし。

しぶしぶ、じいちゃんが二重にしまった扉を開けてくれた。

小さい頃に数回遊びで入ったような気もするが、大人になって改めて見るととんでもないサイズの蔵だった。この地域では当然なのかもしれないが、2階建ての立派な蔵である。

1階はお米と食器類などが鎮座しているだけだというので、(もしかしたら人生で初めて?の)2階へ行ってみることに。

見よ、このお宝探し感マックスの雰囲気

2階もめでたく電気が付く・・・わけもなく、1階の豆電球を手で持って照らすスタイル。ワイルド。

2階は1階とは全然雰囲気が違っていて、間違いなく10年くらいは人が立ち入ってなさそうだった。置いてあるものも、タンスや箱が多くて何かが残っていそうな雰囲気。

ん?タンス?

「桐ダンスじゃないん、これ」

パッと見ただけでも、3-4竿(タンスを数える単位)がどっしりと鎮座していた。

軽く50年以上はタイムスリップしていそうなタンスたちに少し緊張したが、思い切ってその一つを開けさせていただくと、

\開ける棚全てから、溢れんばかりのお着物たちが登場!/

ええええええええええ、めっちゃ着物残ってるやん!!!!!

補足だが、みやこびとは今年の春前から着物の着付けを習っていて、ここ数ヶ月、ビンテージ着物を購入したり、自分の背丈の着物をあつらえたりと、まさに着物めちゃくちゃ興味ありまっせなタイミングである。

自分で着物を買う前に何度聞いても、母もばあちゃんも「着物なんぞ残ってない」の一点張りだったのに・・・。めちゃくちゃあるやん。くうう。

桐タンスを探していたはずなのに、思いがけず桐ダンス+大量のお着物を発見してしまい、動揺するわたし。

しかも、どれも全体的にカビも少なくて状態はかなり良さそうだった。

本当は一つ一つ丁寧に見たかったが、とにかく2階は薄暗いし、途中で豆電球が切れたりして、とてもゆっくり眺める余裕はなかった。

「お昼にするから戻っておいで〜〜〜」

おばあちゃんち名物の美味しいうどんが出来上がりそう、ということもあり、夏着物と帯留と半幅帯の状態が良さそうなものだけ、とりあえず母屋に持って降りることにした。

衝撃である。
こんなにおばあちゃんちにお着物が眠っていたなんて・・・

美味しいうどんを飲み込んでいるのか、衝撃を飲み込もうと努力していたのか、もはや分からなかった。

わたしのランチタイムはひたすらに先程の出来事で頭がいっぱいだった。

オット氏のおばあちゃま(+そのお母さん)のお着物を先日かなりの数譲っていただいたところだったので、手持ちの着物数は相当な数になっているのだが、思いがけずそのダブルスコアくらいの量が新たに発掘されたことになる。

周辺を見回しても、お着物を着るのはこの親族の中でもはやわたしくらいである。どうすんだ、この大量のお宝たち・・・

***

帰り道、父の車を運転しつつ、今回見つかった着物への思いを馳せた。

50年以上の時を経て、元の持ち主だった人々にもきっと忘れられてしまった着物たち。

おばあちゃん以外にも、ひいばあちゃん、親戚のおばあちゃんの名前が書かれた着物が大量にしまわれていた。

もちろん、背丈や行(ゆき、腕の長さ)など、着物をかっこよく美しく着こなすためには、いくつかのチェックポイントがあるため、わたしが今後、すべての着物を着られるわけではない。

けれど、次回帰ったときに、改めて時間をかけて着物一つ一つを出して眺めてみたいと思った。

会ったこともないおばちゃんもいるけれど、遺された着物を通じ、50年以上の時を経て、その存在を認識できるって、なんか素敵なことじゃないか。

汚れが酷いものやサイズがどうしても合わないもの、などは残念ながらお譲りしたり、泣く泣く廃棄することも考えなければならないのかもしれないが、わたしにはちょっとした宝探しのような楽しみができた。

50年分のホコリ空間は、マスクは1枚じゃ足りないので、2−3枚重ねて防護した上で作業した方がいいと痛感したけれど、

大切にしまわれていた思い出の品々との再会(初めての対面?)は、なんだか心温まる時間だった。

次回、8月中旬ごろに帰った際にまた会いに行こう。
それまでに、もう少し着付けも上手くなっていたい!


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