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まだ見ぬ景色と、また来れた場所を想う

2年ぶりに、あるホテルに泊まってきた。

その地域に行ったのは人生で数えると合計5回目だけれど、今回を含めると5回の訪問のうち3回が日帰り(うち1回は百名山ツアー中でただ登山のためだけにトンボ帰りしたw)、2回は泊まりで、結果的にその地域に滞在=そのホテルに泊まる、という状態になっている。

わりと著名な観光地なのだが、2年前に初めて泊まった際も今回も、「そのホテルに滞在したい」という目的で訪れており、なんだか歳をとった気がする。

なぜなら、20代の頃の旅のスタイルといえば、

「できる限り多くの場所に行こう!」
「移動が多くても全然オッケー!」
「1日数百キロの移動なんて余裕!」
(運転が好き)

こんな感じで、まあまあ元気なスタイルだったからである。

そんな自分(+パートナー)が、いつの間にか「あのホテルでゆっくりしようぜ」なんて言うようになったのか。老いと言わず、豊かな歳の重ね方をしていると頑なに言い張りたい。

***

私は20代前半で47都道府県を全て制覇しちゃっており、それは自分自身が旅好きというのもありつつも、両親がドライブ旅行好きで、家族でとにかくドライブしまくっていたことが大きいように思う。ありがたいことである。感謝ァ

ちなみに最後に残してしまったのは沖縄県。
(車でなかなか行けないところには、最後まで足が重かったw)

学生時代に初めて訪れた九州に激ハマりしたことがきっかけで、大学の同級生と青春18切符で九州を一周し、そのあとは社会人なりたての頃に、パートナー氏と東京から九州までドライブして、今度は車で九州一周を果たした。(なので、九州の方にも驚かれるほど、わりと九州のあちこちに詳しい方だと思う。笑)

こんな旅好きな性格に加え、昨年まで無我夢中で取り組んでいた百名山チャレンジのおかげで、また全国をかなりの頻度で行脚することになった。

そもそも北海道に9座もあって、各アルプスの大半が長野・山梨に集中しているわけだから、前提として百名山にご挨拶をしに行こうと思うと、都内在住のワタシは莫大な移動をせざるを得ない。

過去2年、長野・山梨に何度行ったかわからないし、中央道、関越道、東北道のどこかの高速に乗ってない週の方が珍しいくらいだった。(高速を使っていない週は飛行機でしか行けないエリアに遠征しているか、極端にお天気が悪いタイミングのみである)

正直怖くて交通費も計算したくない(個展のネタとして現在恐る恐る集計中ですが)

さて、こんな百名山の交通費に怯えることを書きたいわけではなく、昨日ふとホテルの周辺をお散歩していたときによぎったことを書き残しておきたい。

それは、

歳を重ねていくと、初めて来る場所より2回目3回目に訪れる場所が増えていくのか

ということ。

めちゃくちゃ「当たり前だな????」って思うんだけど、確実に昔よりも「初めてここ来た!感動!」っていうよりも「わー、ここ懐かしい!」っていう場所がなんか体感的に増えた。

昨日のツール・ド・フランスで想起された山の思い出じゃないけど、

訪れると「前回いつ、誰と来たんだっけ」を考える瞬間がなんか増えた気がする。

・・・まあ、だからなんだって話だし、私がまだ知らない絶景や秘境、美味しいご飯屋さん、素敵な宿、温かい人々の方が圧倒的に多いのはもちろん分かってるんだけどね。

でも、なんか30代に入って約1年半が経って、こういう(まだまだ短いけど)自分史みたいなことを感じるきっかけが増えたんだよな・・・

思い当たる方々、ぜひ励まし合いましょう。

場所だけじゃなくて、好きで何度も訪れる都市(盛岡とか)にいたっては、現地に知り合いも増えちゃってるので、ますます行くのが楽しみになるよね。

まだ見ぬ景色と、また行ける場所があることを楽しみにこれからも日々を頑張っていきたいものです。


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