分析ルールについて
楽曲分析は以下のルールに従ってやります。
(バークリー理論に基づいてますが、主観的な解釈もありますのでご了承ください)
①ダイアトニックコードをディグリー表記
ダイアトニックコードとは、
音階上に積み重ねてられて出来た和音のことで、楽曲はダイアトニックコードを用いて作曲されています。
長調(メジャー)の曲はメジャースケールから派生するダイアトニックコードを使われ、それらをローマ数字表記をいたします。
機能
短調(マイナー)の曲は3種類のマイナースケール(Natural minor,Harmonic mior,Melodic minor)から派生するダイアトニックコードがありますが、基本的にはナチュラルマイナーのダイアトニックコードと、残りの2つのスケールからよく使われるダイアトニックコードを表記しておきます。
機能
②セカンダリードミナント(Secondary Dominant)を表記
セカンダリードミナントはダイアトニックコードに5度(下)進行する(しようとする)ドミナント7th(□7)コードの事を言います。
これを使うことにより、ケーデンス(終止形)の種類が増え、ダイアトニックコードだけの楽曲よりコード進行に動きが出ます。
Ⅴ7/○(○には解決先のディグリーを表記します)のように表記をします。
③エクステンデッドドミナント(Extended Dominant)を表記する。
エクステンデッドドミナントとは、セカンダリードミナント、またはエクステンデッドドミナントに5度(下)進行する(しようとする)ドミナント7th(□7)コードのことを言います。
□7が拡張されていくので、調性から離れていきます。よって、旋律的なメロディの楽曲に使用するのは難しく、ジャズやインストの音楽でよく使われています。
矢印のみで表記します。
④Related Ⅱmを表記する。(□7のⅡ-Ⅴ分割)
ドミナント7thコード(□7)の前に5度上のⅡm7を加え、Ⅱm-Ⅴ7という形を作る事ができます。□7単体より、よりケーデンスの種類が増え複雑な進行を作ることができます。ジャズの曲に特徴的なテクニックです。
⑤裏コード(Substitute Dominant)を表記する。
裏コードというのは、3度と7度を共通にもつ□7コード同士のことを言います。お互いが代理コードとして使うことができます。五度圏でみるとちょうど真逆の位置にいる□7コードが裏コードの関係になります。
元のコードのディグリー表記にsubと加え、点線矢印で表記します。
⑥同主調の借用、モーダルインターチェンジ(Modal Interchange)を表記
同主調同士(CメジャーとCマイナー)のダイアトニックコードを借用して曲の中に使用することができます。
例えば、Cメジャーの曲の中で、CマイナーのダイアトニックコードのFm7を借用して使うことができます。
同主調同士だけでなく、調性を広義的に捉えて、Cを主音にもつ様々なスケール・旋法のダイアトニックコードから借用することも出来ます。(代表的なものを挙げています)
ローマ数字で表記します。
⑦その他のコードやテクニック
・diminishコード
・分数コード
・クリシェ
など、楽曲で使われた際に説明をしていきます。
以上のルールでこれから楽曲分析をしていきます。
自分の好きな曲やヒットソングなど、まずは曲の分析をして、曲が集まったら年代別の特徴など分析していきます。
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