身内を亡くした人が感じる不思議体験。龍に出会ったあの日から。
あまり、人に話す事でもない内容ですが、同じ体験された方もいるようなので、興味のある方にお届け出来ると嬉しいです。
長男が事故で亡くなったあと、とにかく不思議な事が連続します。
でも、残された私たちは、その不思議な出来事のおかげで、前を向いたり笑顔になったりしたんです。
まずは、夢。
長男が、お姉さんように慕う、Mちゃんの夢に出て来たのは初七日辺りだったようです。
キラキラと眩しい光の中に、小さな馬に股がった彼らが現れます。彼らと言うのは、長男と一緒に亡くなったお友達のハヤト君。
輝く光の中に、ポニーのような小さな馬に 股がり。しかも、二人乗りで。
Mちゃんは、思わず言います。
「なんで、白馬じゃないと?」
すると長男の寛ちゃんが、
「だってハヤトが、ポニーに乗った事ないけん」
って笑顔で答えたそうです。
Mちゃん
「あんた達 大丈夫と?もう、行ってしまうの?」
寛ちゃん達
「仕方ないけど、大丈夫」
と何だか、楽しそうに小さなポニーに
大きな高校生が しかも2人乗りで、消えてしまいました。
Mちゃんは、あわててその話しを、私にしに来てくれました。
何だか とにかく笑いが止まりませんでした。
それは、あの二人ならあり得る話しです。白馬じゃないのも、ポニーないのも、彼ららしいと
何だか、ちょっとホッとしました。
その後、49日を前に次男の夢にも出てきます。
次男が玄関から帰ってくると、何とお仏壇の前にいた長男が、あぐらを組んで
少年ジャンプを読んでいたそうです。
次男が
「お前、死んだっちゃなかったと?」
と言うと
長男が
「うっせー、ばーか!コンビニ行こうぜー!」って二人で仲良くコンビニに行ったそうです。
その日から、次男はめちゃめちゃ元気になりました。
いつものように、明るくなりました。
不思議ですが、いつも一緒におるような。そんな気持ちになったようです。
母親の私にも不思議な出来事はたくさんありました。
ある日 泣き疲れて寝ている時に、背中に感じた温かい空気。それは、幼い頃、よく、おんぶをしていた、あの感覚がありました。今でも、ずっと覚えています。
そして、一番びっくりしたのは、
事故から3年目の2014年春。
私たちの小さなNPOの活動を応援しようとチャリティー絵画展が開催されました。
四日間の期間中、チャリティーも集まりたくさんの方が来て頂きました。
その中の、一人のおばあちゃんが、私に声をかけてくれました。
フクロウのバックを持った不思議な感じのおばあちゃんが
「あのね、あなたの息子さんがどうしてもあなたに伝えてほしい事があるみたいで、それを聞いてほしいのよ。」と耳元でこう言いました。
それはね
「あのね あの時 事故の時、痛くなかったよ。だから安心してね。」って、
「それと息子さんの部屋にある青い物をお仏壇の前に持って来てほしいって言ってるけどわかる?」
私
「青い物って卒業アルバムかな?家帰って探してみます」っと言った時には、
もうとにかく涙が溢れて、溢れて。
痛くなかったと言う、言葉はきっと事故の瞬間の事。事故の状況と最後の姿からは考えられないその言葉は、ずっと私が聞きたい言葉だったかもしれない。
また、冷静に考えると
人間は、ものすごーい衝撃と共に大量のアドレナリンが出る為にきっと痛みがなかったのかもしれない。
そう、この事はその後に出会うたくさんのご遺族達にも伝え、少し安心材料になった事もあったかな。
その後、彼の部屋を探しに入った瞬間、目に入ったのが、青い龍の置物だった。
長男は、小さい時から龍が大好きで良く龍の絵を描いていた。
置物は、どこかのバザーで、100円で見つけた彼の宝物だった。
その事を思い出し、龍の置物をお仏壇の前に置いてみた。
大好きな、龍と今も一緒にいたいのかな。
半信半疑のだったけど、毎日の出来事を全て良い方向に考えるのも私流。
その後も、次々に起こる我が家の奇跡。
長男と仲良しだった、柴犬のこゆきさんが、CMになったり、雑誌や写真集になったり。
飲酒運転ゼロを目指す講演会は、ほぼ毎日のように入り、私は全国に行くことになったり。その講演会は、1000回を越えたり。
一度、香川県の栗林公園の松の木の上に、大きくて立派な龍に出会った。
静かに、こちらを見ている龍。
気が付く人は他にいなかったようで、私だけが、頭をさげて
「ありがとうございます」と伝えたり。
一番不思議な事は、
毎日が感謝の思いで、生きていけるようになった事。
誰のせいでもなく。社会のお役にたちたいと心から願える人生になった事に感謝しかない。
今も、お仏壇の前に龍はあります。
毎日、仏様に手を合わせます。
不思議なご縁は、今もずっとずっと続いています。
そう、感謝の日々も続いています。