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まちかど図書館の役割

NPO法人はぁとスペースの中に「まちかど図書館」があります。

まちかど図書館は、子ども食堂ではありません。

数年前から、子どもの貧困対策として「子ども食堂」の存在がよく聞かれるようになりました。

私達も、最初はこの飽食の時代にごはんが食べれない子ども達がいるのかしら?とびっくりしました。

でも、事業としてはじめても活動の収支があわなければ継続はできません。

補助金ありきで始めた後、大人の勝手な都合でやめる時、きっと子ども達は悲しみます。

子ども達にとって、せっかく見つけた安心の場所は、継続してこそだと思いました。

なので、私達の出来る範囲で子ども達が来れる。

しかも無料で、安心して、信頼出来る大人がいる場所。

それが
「まちかど図書館」と言う子ども達の居場所。

学校でもない、家庭でもない、友達通しで気軽に来れる屋根がついた公園のようなイメージ。

でも、最初から子ども達がたくさん来てくれたわけではありません。

笑顔で話しかけても、冷めた目でゲームをし続ける子ども達。

暴れまわり、平気で物を壊す子ども達。

友達とのケンカが絶えず、ごめんなさいが言えない子ども達。

そんな中 、まちかど図書館3年目にして、新しいスタッフのSさんが来てくれました。

Sさんは、自分も3人の子ども達を育てた肝っ王母さんです。

そのSさんに、私の思い描く「まちかど図書館」の理想と現実をお話ししました。

すると、Sさんが
「とりあえず、子ども達のご要望を受け入れましょう!」っ♥笑顔で言ってくれたんです。

子ども達が
「お腹ペコペコ〜なんかないと?」と言えば
お中元でもらった、そうめんやうどんを湯がいてくれました。

学校が休みの土曜日は、朝からおにぎりをたくさん作ってくれました。

そのおにぎりの塩梅が、子ども達のハートと胃袋をしっかり掴みSさんは、子ども達から「神」と呼ばれていました。

その様子をSNSで紹介すると、地域の農家の方が野菜をたくさん持って来てくれました。

はぁとスペースの活動に協賛して頂く企業の皆様からもお菓子やジュース、アイスクリームやお米などをたくさん頂きました!

時には、Sさんがオムライスを一人一人に作ってくれました。

自分の為だけのオムライス♥
子ども達の笑顔とワクワクがとまりません。

心も、お腹もいっぱいになる「まちかど図書館」は、子ども達による口コミでどんどん広がりました。

多い時で、50人を超える子ども達が来てくれました。

でも、その大勢の子ども達の中に
「昨日からご飯食べてないけん、めっちゃラッキー!」とモリモリ食べる子ども達がいました。

Sさんは、どんな子ども達にも平等です。

たくさん食べ物があれば、たくさん分ける。
無い時は、ないなりにちょっとずつ分ける。

みんなで、食べるおにぎりは、いつも最高でした。

現在は、コロナウイルス感染症の為に、おにぎりは出してませんが、

なんと、まちかど図書館の隣に
「はぁとコーヒー」というカフェスペースを作ったのです。

地域の方はもちろん、お母さんやお父さん
また、子ども達だけでも大丈夫です。

手作りピザトーストなど250円
他にも、プリンやコーヒーゼリーなど。

もちろん、子ども達からお金も頂きますが、
出世払いでも、オッケーです。

地域の全体で、子ども達にふんわり寄り添いながら育てていきたい。

そんな、愛が溢れる「まちかど図書館」を目指しています♥

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山本美也子
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