下塗り完了・ホットケーキ食べたい・思い出
目が覚めたら、無性にホットケーキが食べたくなった。
鎌倉のイワタコーヒーの分厚いホットケーキ。
外側カリカリのホットケーキ。
バターをのせて、とろとろとメープルシロップをかけたホットケーキ。
ジョンレノンとヨーコが食べたホットケーキ。ん?食べたのかな?
あー、食べたい!
もう随分ご無沙汰している。
40年前原宿のカフェテラスで、専門学校の登校時間までバイトをしていた(当時は珍しくテラスがあった。テラスから見える銀杏並木が美しかった。昔の原宿青山には個性的で可愛らしいお店がいっぱいあって、楽しかった)。そこは、当時の文化を作ったであろう輝かしいスター達(デザイナー、作家、コピーライター、俳優、アイドルなど)が打ち合わせをしていたり、朝食を食べに来ていた。
ある朝、オノ・ヨーコさんが一人でやってきた。
赤い絨毯で重厚な店内に似合う大人の女性。
地味な小娘の私は、都会的で、知的で、偉大な芸術家のオーラを放った
オノ・ヨーコさんに、ビクビクしながらコーヒーをサーブした。
緊張して手が震えてしまった。
オノ・ヨーコさんは、静かにコーヒーを注ぐのを待ってくださり、はっきりと、落ち着いた声で「ありがとう」と言われた。嬉しかった!
私は、あの静かで優しい微笑みと「ありがとう」を一生忘れない。
歴史上の人物に会えた気がして、一日中嬉しかった。
その時、シルバーダラーという小さいパンケーキを注文されたように記憶しているが??????
20歳の私は、思った。
私も知的で落ち着いた素敵な大人になりたいなあ。
絶対やかましいおばちゃんにはならないぞ!と。
しかし、残念ながら、いつもドタバタとあわててるし、
どんどん声は大きくなっていて、やかましくなっている・・・
やはり、スターは根本的に違うのだなあと思う。
すごい脱線している・・・これも、おばちゃんだからか?
まあ、そういうわけで、バスに乗り、鎌倉までホットケーキを食べに行こうと思ったが、今日は土曜日、平日でも混んでいる鎌倉へ土曜日に一人で乗り込もうなんて、無謀、すごく無謀だ。
我慢しよう!
結石予防のためにも我慢、我慢だ。
というわけで、急遽ホットケーキの絵を描くことにした。
何を描こうか悩みに悩んでいた日々が嘘のように、サクサクと下絵が完成、ササッと水彩色鉛筆で下塗りまで済ませた。
ホットケーキ食べたさのあまりに筆が進むとは・・・
ありがとう!
ホットケーキよ!
やっぱり、オノ・ヨーコさんは偉大だ!
完成したら、ご褒美にイワタコーヒーへホットケーキを食べに行こう!