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【Eternal Return】分からん殺しをされないためにキャラ対策頑張ろう編 第一弾
■はじめに
ご無沙汰しております。「【Eternal Return】バスに乗れ!How to シャーロット」というクソみたいなビルドガイドを書いた者です。
S5はシャーロットでダイヤモンドまで到達しましたが、S6は事前構成チーム無しのエステルOTPでダイヤモンドまで到達しており、メテオライト到達に向けて日々ランクマッチに励んでおります。
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本記事では、ニンブル・ニューロンが開発しているETERNAL RETURN(以下エタリタもしくはエターナルリターン)において、ソロでランクマッチをする想定での各実験体への対策について解説します。
なぜこのような記事を書こうと思ったかというと、エタリタは非常に尖った性能をした個性的なキャラクターが多く、個別に対策を行わなければ一方的にやられてしまうシーンが頻発するからです。特にゲームを始めて日が浅いプレイヤーと一緒に遊んでいるとより実感する機会が多く、さらにその場で口頭で説明するのも限界があるなと感じています。エタリタは非常に難解なゲームですが、初心者の皆さんにはもっと沼にはまってほしいので、本記事がその一助になればと心から願っております。
また、ダイヤモンド帯でのランクマッチは対面にいるプレイヤーの質も目に見えて上がってきており、対策をきちんと行わなければまともにポイントを盛ることができない時期がありました。
とはいえ、筆者も完璧にキャラ対策が出来ているわけではありません。この記事を書くことで自分も更にゲーム理解を深められたら良いなと思っています。
■前提
本記事は筆者が使用している実験体がエステルである関係で、エステルを使用しているプレイヤーからの偏見がかなり多めです。参考にする場合は、自分の使用している実験体に置き換えて考えてください。
また、個人の考えに拠る部分が大きい所がありますので、「これは違う」という意見が往々にしてあると思われます。あくまで色んな人に教えを乞って私が考えたキャラクター対策となっておりますので、そこは大目に見ていただければ幸いです。
また、現在79体もの実験体が実装されているため、一度にすべての実験体の詳細を書ききるのはさすがに無理があります。第一弾の今回は名前を昇順で並べて上から8体(Eleven~アビゲイル)を解説します。
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■Eleven
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対処難易度:★☆☆☆☆
遭遇頻度:★★☆☆☆
愛嬌:★★★★★
①筆者コメント
無からハンバーガーを作り出すVF能力者
小柄で可愛らしい見た目からは想像できないが、その実態はエターナルリターン屈指のタンクであり、飛距離が優秀な移動スキルをはじめとする高いイニシエート能力が特徴。初見は見た目に騙されがち。
ElevenセットというElevenにしか製作できない固有の回復アイテムを製作することができ、味方の為にいそいそとハンバーガーを拵えては渡してあげるその様はまさしく母親そのもの。
②実験体の強み
・ダメージ軽減と行動妨害効果を兼ね備えた「W:みんな集中!」
Elevenを象徴するスキルの一つで、自身を中心とした広範囲に挑発という対象に自身を強制的に基本攻撃を行わせる行動妨害を与えながら、最大25%のダメージ軽減を得る強力な効果を持つ。
後述する「E:On Air!」で接近してからの奇襲、味方を護るような形で展開をするなどの使い方がある攻防一体のスキルであり、Elevenと相対する際はまずこのスキルと向き合わなければならない。
・ゲーム屈指の飛距離を誇る移動スキル「E:On Air!」
「E:On Air!」は最大までチャージすればゲーム屈指の飛距離を誇っており、視界外からの奇襲が可能。また、飛んでいる間は妨害効果免疫状態となっており、飛んでいるところを撃ち落とすといったようなことは出来ない。
このスキルからイニシエートを行い、「W:みんな集中!」で挑発を付与しつつ、ビアンカの「R:真祖の君臨」などといった強力なアルティメットスキルを重ねるといったコンボは脅威だ。
・「R:カロリーシールド」と「T:一緒に食べようか?」による継戦能力
実はElevenの最大HPと防御力はタンクとして一括りにされている実験体の中では最低クラスだ。しかし、そのような欠点を補って余りあるのが、「R:カロリーシールド」であり、スキルレベル3でなんと最大HPの70%を7秒掛けて回復するという破格の性能を有している。
また、基本スキルが命中した際に排出されるハンバーガーを拾うと最大HPの1/3/5%を回復する「T:一緒に食べようか?」もあり、継戦能力が非常に高い実験体だ。
③対策
・特定タイミングの行動妨害に弱い
Elevenの基本スキルは全てチャージが必要であり、チャージ中に行動妨害を与えられるとスキルが中断されてしまうという致命的な弱点を持っている。
ゲーム屈指の飛距離を誇る「E:On Air!」は飛んでいるときは妨害効果免疫状態となっているが、チャージ中ならば中断させることができ、相手の逃走を簡単に阻止できる。「W:みんな集中!」もチャージが不十分であれば、挑発効果とダメージ軽減が全く機能しなくなるので、予備動作であるチャージのタイミングで行動妨害を入れて止めるという選択は非常に有効だ。
「Q:召し上がれ!」も今まで触れてこなかったが、このスキルも高威力かつ極めて重いスロウを与えるが、チャージという代償を払っている。
・タンク性能の殆どを回復効果に依存している
Elevenのタンク性能は回復効果による継戦能力に依存しており、それが二つの問題点を抱えている。
一つ目はバーストに弱いことだ。「W:みんな集中!」をチャージして発動しなければダメージ軽減を持っていないため、低めの防御力が足を引っ張って瞬間ダメージで落とされやすい。また、「R:カロリーシールド」も即座に大量のHPを回復するわけではない。治癒ドローンの特性を採用していたとしても、ダメージが回復量に追いつかないケースがある。
二つ目は回復効果であるために治癒減少に弱いことだ。「治癒減少:弱」はもちろんだが、赤い靴やネクロノミコンなどについている特殊効果である「治癒減少:強」では回復効果が60%もダウンしてしまう。神話等級の補給箱が落下する4日目夜以降は、場合によっては厳しい戦いを強いられるだろう。
総じて、「E:On Air!」で突出した立ち位置を取ってしまいがちなElevenは複数人からフォーカスされると案外あっさりと落ちてしまう。治癒減少がきちんと用意できているならば尚更であり、相手の立ち位置のミスを積極的に咎めに行っても良い。
■つばめ
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対処難易度:★★★★★
遭遇頻度:★★★☆☆
対タンク性能:★★★★★
①筆者コメント
筆者の天敵①。ザヒルの次にどうしようもない。
かつて猛威を振るっていたとされるルミア島の元覇者で、現在はこれでも易しくなっているらしい。
フリーで殴れた時のキルタイムは異常の一言に尽き、全ての実験体に平等に死を与える死神と化している。その代わりに、マークスマンにも関わらず射程が短く、スキルセット的にインファイト気味に立ち回らなければ最大火力を出すことができない。よって、スキルドッジが至難の業であり、操作難易度はこのゲームでもトップクラス。
②実験体の強み
・「T:秘技-生死の刻印」による高すぎる対タンク性能
「T:秘技-生死の刻印」は3スタックのマークを与えた相手に攻撃すると対象の最大体力に応じた割合ダメージを与えるという強力無比な効果となっており、装備が揃っていれば最大体力の10%ほどのスキルダメージを平然と与えてくる。
また、マークの付与も基本攻撃と基本スキルどちらでも可能で回収した後のクールダウンもない。フリーで殴られ続けると、タンク性能が高い実験体でも一瞬でHPを全損させられてしまう。
・最強クラスの1vs1性能
つばめは先述した「T:秘技-生死の刻印」の割合ダメージに加えて、「T:秘技-生死の刻印」が3スタック付与されている対象に「R:日車流暗殺術」を撃つことで、クールダウンを80%解消しながら対象の減少HPに応じた大ダメージを与えることができる。
「Q:手裏剣投擲」は既に「T:秘技-生死の刻印」のスタックを付与している対象には追加で2スタック与える効果を持っており、「R:日車流暗殺術」と組み合わせることで一気にスタック回収を含めた高いバーストダメージを与えつつ、相手との距離を縮めるコンボを繰り出すことが可能だ。
逃げ性能も非常に高く、「E:霧隠れの術」では大きく移動しつつ隠密状態となることでき、対象指定のスキルや基本攻撃を主軸とする実験体に強く出ることもできる。
装備依存度が高いのでさすがに序盤は負ける相手も多いだろうが、装備が揃った段階でつばめに1vs1となった状況で勝てる実験体はほぼいないだろう。
③対策
・交戦距離を意識する
つばめの暗器による基本攻撃は突撃小銃、弓、狙撃銃を持つ他マークスマンと比較して明らかに短い。また、ダメージを与えるスキルも相手に接近しなければ使用することができない。
いくらダメージが高いとはいえ、それはフリーで殴れる状況であればの話である。射程の長いマークスマンやメイジならば、つばめの射程外から一方的に攻撃することができるので、例えタンクであってもつばめからは距離を取って射程を活かせる陣形を築くことが重要だ。
幸いにもつばめは平均的なマークスマンのステータスなので、しっかりと射程外から攻撃することを意識すればHPを削ることはそう難しいことではない。強力なHP回復手段を持っているわけでもないため、HPさえ削ってしまえばつばめも容易には前に出てこれないだろう。
・敵が攻撃できない位置に望遠カメラを置いておく
「E:霧隠れの術」で隠密状態となることができ、ハイリスクだがこのスキルで一気に距離を詰めて奇襲を仕掛けてくる場合がある。
そんなときは、望遠カメラを予め置いておくことによってカメラの範囲内においては隠密状態を看破することができ、奇襲を防ぐことが可能となる。
これを活かすためには、つばめに狙われそうな味方がいる位置かつ敵から壊されない位置に望遠カメラを置くことが重要だ。基本的には戦闘が始まる前に置いておくとよいが、出来れば戦闘中にも意識して望遠カメラを置けるようになるとより隙がない立ち回りをすることができる。
■アイザック
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対処難易度:★★★★☆
遭遇頻度:★★☆☆☆
悪徳度:★★★★★
①筆者コメント
51歳という年齢を微塵も感じさせないイケオジ。だが、この実験体が難易度1というのは甚だ疑問である。聞いているか、ニンブルニューロン。
とにかく追い性能と殴り合いに特化したファイターで、初心者はトラウマになっている者も少なくない。トンファーという優遇されきった武器種も相まって、S5からずっとパワーを感じる実験体の一人。なんだかんだでシールドを破壊できる唯一のスキルを持っている。
②実験体の強み
・三種の移動スキルによる圧倒的な追い性能
このアイザックという実験体は自己強化である「W:硬化」以外はすべて何らかの移動を伴うスキルとなっており、「Q:現場急襲」に至ってはクールダウン約4秒かつ対象指定で敵に飛びつくという破格の性能をしている。
また、「E:追撃/検挙」で引き寄せと気絶、「R:強奪」で失った体力に応じた割合ダメージを与えるという、悪徳警官というストーリーに沿った追い切って仕留めることに特化した実験体となっている。
・1vs1に強い「T:搾取」
「T:搾取」は同じ相手を3回攻撃する度に発動するパッシブで、相手に最大体力に応じた割合ダメージ付きの追加スキルダメージを与える。割合ダメージは攻撃力でスケールしないものの、固定値に攻撃力の60%が反映されており、なんとその与えたダメージの200%分のHPを回復するという凄まじい効果を持っている。
このパッシブの影響で1vs1の状態で殴り合ったときに無類の強さを発揮し、先述した追い性能によって孤立した敵を仕留めきることができる。
・「E:追撃/検挙」のシールド破壊
現状ではこのエターナルリターンというゲームにおいて、シールドは信頼のおける防御リソースとなっている。しかし、アイザックという実験体と相対したときは別であり、「E:追撃/検挙」の二段目の引き寄せにはシールドを破壊する効果が付与されている。
このスキルの存在でアイザックはシールドによって耐久性能を誤魔化している実験体に強く出ることができ、本来であればファイターのカウンターであるヴァーニャやキアラも噛み合えば有利に戦うことができる。また、タンクが積む超越やミニチュアソーラーシステムの分厚いシールドも壊しながら防御力ダウンも付与できるため、タンクの倒しきり性能も高い。
③対策
・集団戦自体はそこまで得意ではない
強みの部分で1vs1の性能や追い性能について解説したが、アイザック自体の耐久性能はファイターでも並み程度であり、ディーラーの攻撃や複数人からの攻撃を真正面から受けられるようなものではない。
耐久性能を補填する「T:搾取」も近づいて攻撃しなければ発動しないため、攻撃できない状況では一方的に倒されてしまうリスクを負っている。よって、孤立している相手を咎める性能はありつつも、集団戦自体は実はそこまで得意ではない。
アイザックと相対するときは、「E:追撃/検挙」の二段目の引き寄せに複数人で当たってしまうことを警戒しつつも、お互いにカバーし合える位置で戦うことが重要となる。
・ポジションミスを咎める
アイザックのスキルは「W:硬化」以外はすべて何らかの移動を伴うスキルとなっているが、逃げに使用できるわけではない。「Q:現場急襲」は対象指定で相手に飛びつかなければならず、「E:追撃/検挙」一段目の移動距離はかなり狭い。
これらのことから、ポジションをミスしたアイザックをフォーカスして倒しきってしまうというのは有効な選択になりやすい。先述のように、攻撃できなければ耐久面は並みであるため、行動妨害で固めてしまえばさほど苦労せずに倒せるだろう。
ただし、トンファーの武器スキル「D:高速回転」には気を付けること。0.75秒という短い時間しかダメージを防がないが、受けたダメージを反射してくるため、悪あがきにしては破格の性能をしている。
■アイソル
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対処難易度:★★★★☆
遭遇頻度:★★★★★
音:★☆☆☆☆
①筆者コメント
パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ
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②実験体の強み
・最大2秒間隠密状態となる破格の逃げ性能を誇る「E:隠密機動」
「E:隠密機動」は前転して大きく移動しながら最大2秒間隠密状態となることができる。移動以外の行動をすると隠密状態は解かれてしまうが、このスキルを逃げに使用した場合の安定感は同種のスキルの中でも抜群に良い。
さらに回転率も悪くなく、スキルレベル5でクールダウンは11秒となり、クールダウン短縮が30%あれば7.7秒にも達する。この逃げスキルを使って相手の主要スキルを釣るムーブがアイソルの大きな強みとなる。
・大きな攻撃範囲を持ちつつも、防御力を固定値で下げる「W:火網」
拳銃アイソルは「E:隠密機動」を保険に「W:火網」で相手を安全圏から削っていく立ち回りが非常に強い。「W:火網」は大きな攻撃範囲を持ちつつも、命中した対象の防御力を固定値で減少させる効果を持っており、防御力が低い実験体では大ダメージを受けてしまう。
・高いワンピック能力を持つ「Q:セムテックス爆弾」
「Q:セムテックス爆弾」は敵に爆弾を付着させるスキルで、爆弾が付着した相手に攻撃することによって爆発までの時間が短縮されていき、追加ダメージと最大1秒間の拘束を付与する。
高水準の追加ダメージもさることながら、DPSの高い突撃小銃で回転率が良い行動妨害スキルを持っているのは明確な強みであり、ワンピックを取る性能が非常に高い。
③対策
・トラップに掛かっても慌てない
非常に強力な「Q:セムテックス爆弾」だが、攻撃されなければ即座に拘束が付与されることもなければ、多大なダメージが与えられることもない。爆弾が付与された場合は一旦下がる選択肢も考慮に入れてもいいし、拘束が付与されるタイミングで行動妨害免疫が付いているスキルを合わせても良い。とにかく慌てずに冷静に対応することが肝要だ。
また、「R:Mok製爆弾」も爆発で大きなダメージを受けてしまうが、端で踏んでもすぐに引き返せば、タイミングが良ければ爆発ダメージを回避することができる。既に置いてある地雷を処理する際にも役に立つので覚えておこう。
・スキルを吐かせるという意識
「E:隠密機動」によって高い逃げ性能を誇るが、決して万能ではない。いくら回転率が良いとはいえ、連続使用はできない上にこのスキルを吐けば後はブリンクぐらいしか自衛択は残されていない。つまり、「E:隠密機動」がない時間はアイソルも強気に攻めてこれないということだ。
無理やり詰めてくるならばそこを咎めればいいし、弱気な立ち回りをするならばその間に他の敵をフォーカスしよう。「E:隠密機動」で逃げることを前提として、吐かせたら無理に追いきる判断をせずに、アイソルが有利な「E:隠密機動」がある状態で強気な動きをする時間を削る立ち回りがまず対策の第一歩となる。
幸いにも、アイソルのHPならびに防御力は全実験体でも最低クラスだ。アイソル側のワンミスは致命的なものに繋がりやすいので、ミスをしっかり咎めよう。
■アディナ
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その操作難易度でへし折ってきた魔性の女
対処難易度:★★☆☆☆
遭遇頻度:★☆☆☆☆
可愛さ:★★★★★
①筆者コメント
第一印象「このキャラ可愛い~」
スキル説明見た後「なんでエタリタしながらテトリスしてるわけ?」
②実験体の強み
・高火力メイジでありながら、行動妨害と味方へのサポートを兼ね備えている
複雑なスキル性能をしており、はっきり言って説明を見ただけでは全く理解ができない。ここでは、一旦コンジャクションを抜きにして一個ずつ紐解いていき、どのようなスキル構成をしているのかを解説する。
Q:オーソドックスな前進する光弾
W:スロウを与える設置型範囲
E:味方または敵を対象にして遅れて発動する円形範囲
太陽:スキルのダメージアップ
月:気絶を付与する
星:スキルに味方をサポートする能力を付与する
この上と下の組み合わせでスキルが発動しているとイメージすればよい。例えば「Q+月」なら気絶付きの光弾、「W+星」なら範囲内の味方にシールドという具合だ。
これにコンジャクションという特別な強化スキルの三種を、1回のローテーションごとに1回だけ撃てるといった仕様となっている。
総じて、アディナは単体で出来ることが多く、状況対応能力が高い器用万能な実験体であると言える。
・見合っている状態での優秀なポーク能力
ポークというのは棒でつつくという意味持つ単語で、射程外から遠距離攻撃で一方的に攻撃し、ダメージを与えることを指す。
「Q:ルミナリー」はダメージと射程共に優秀な性能で、特に太陽コンジャクション効果がついたものはこのゲームでも屈指の単発火力を誇っている。さらに、ダメージを与えるだけでなく、星がついた「E:ポール・ディグニティ」の効果で自身および味方を回復させることもできる。
つまり、アディナだけで火力と回復が両立した状態となっており、見合って対面している相手はアディナがいるだけで非常に苦しい状況を強いられてしまう。
③対策
・アディナのポークに付き合わない
アディナと見合っていてもHP差が付けられるだけであり、良いことが全くない。こちらの構成の方がポークで勝っていない限りは、さっさと仕掛けてキャッチを狙ったほうが賢明だろう。
幸いにも、アディナは防御ステータスがメイジの中でも劣悪であり、移動系スキルも持っていない。気絶効果がある月付きのスキルを外すと一気に自衛が辛くなってしまうので、きちんとスキルを避けて距離を詰めることを意識するべきだ。
また、基本スキルのクールダウンは低いが、天体が無いとスキルを発動することができない。天体を使い切ると3秒間何もスキルを撃てない状態となるため、実はDPSはメイジの中では低い方に分類される。天体を使い切ったときの移動速度アップはあるにせよ、残りの天体の数と種類を出来れば確認しながら戦おう。
・アディナがいるチームには遭遇戦を仕掛ける
アディナは固有のシステムの都合上、戦闘を行う前に予め天体を整理しておく必要がある。
しかしながら、常に天体を整理できた状態にした上で戦闘が行えるわけではない。アディナのパフォーマンスを低下させるために、奇襲を兼ねた遭遇戦を仕掛けるのは良い選択肢だ。操作難易度が高いため、ミスを誘発させるのも有効な戦術の一つと言える。
■アデラ
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対処難易度:★★★☆☆
遭遇頻度:★☆☆☆☆
理不尽さ:★★★★★
①筆者コメント
筆者一押し初見殺しNo.1実験体。
まず見ないから性能が分からない上に、いつの間にか駒を顔面にぶつけられて昇天させられる。音が気持ち良いので安らかな顔で逝った。
見た目からは想像がつきにくいが、優秀な行動妨害と盤面制圧が強みの純メイジであり、特定状況では理不尽とも思えるパワーを持つ。
②実験体の強み
・設置物(駒)を利用した圧倒的な盤面制圧力
まず、アデラは戦場をチェス盤に見立て、チェスの駒(ポーン、クイーン、ナイト、ルック)を配置するという独特なスキルを使用する。駒ごとに効果内容は異なるが、配置された駒がスキルによって起動して何らかの効果を発揮するため、駒に近づくこと自体がリスクとなる。スキルはユニークだが、本質的にはエターナルリターンでよくありがちなエリアを取って制圧する能力に長けたメイジの一人だと言える。
そういった性質上、やはり閉所では無類の強さを発揮する。射程が短い実験体はアデラと対面する際はどうしても苦戦を強いられてしまうだろう。
・優秀な行動妨害とバーストダメージ
エターナルリターンには行動妨害耐性というステータスが存在しており、その数値だけ行動妨害を受ける時間を短縮することができる。しかし、一部の行動妨害に関しては例外であり、その一つにエアボーン(空中に浮かせる)という行動妨害がある。行動妨害耐性によって短縮されないエアボーンは信頼性の高い行動妨害であり、それを有しているだけで強みとなることは間違いない。
アデラはクイーンを出す際の強化スキル「Q:プロモーション」での気絶を持っている。だが、更にナイトを配置する「W:ナイトフォーク」を使用することで、盤面に既に配置されている他の種類の駒(ポーン、クイーン、ルック)をナイトの反対側に押し出して、駒を触れた相手をエアボーンにさせる強力な効果を持っている。
また、各種駒の配置時のダメージや駒を起動したときに発生する追加ダメージ、そして「R:チェックメイト」のダメージは凄まじく、エアボーンから一瞬で相手のHPを大きく削るバーストダメージを叩き出せる。
・メイジの中ではトップクラスの自衛力
ダメージを出すことに優れたメイジは自衛力に難がある場合が多いが、アデラは「E:キャスリング」で配置したルックと位置を即座に交換することができるほか、2秒間ダメージを受けない無敵状態となる(行動妨害は受ける)「R:チェックメイト」の二種のスキルにより、高い自衛力を誇っている。
特に近距離タイプで移動スキルの乏しい実験体でアデラを仕留めきるのは困難だ。ただでさえ駒が邪魔な位置にあるだけで距離を詰めづらいのに、クールダウンもそこそこ優秀な「E:キャスリング」で逃げられてしまっては目も当てられない。
③対策
・とにかく駒の位置に気を付ける
アデラと対面する際によく陥りがちなミスは、駒の位置を見ずに位置取りをした結果、「W:ナイトフォーク」でエアボーンにされてからのバーストダメージで壊滅するパターンだ。
とにかく、駒の傍に居るのは不味いという意識を常に戦闘中は持っておこう。「W:ナイトフォーク」で駒は移動してしまうが、ルックの経路上にある駒を起動する「E:キャスリング」と着地時にすべての駒を起動する「R:チェックメイト」は駒の傍にしかダメージは発生しない。駒から離れていれば、一先ずは安全と考えても良い。
問題は連続で2回まで使用できる「W:ナイトフォーク」だが、出現するナイトはワンバウンドし、他の駒がナイトの反対側に押し出されることを覚えておこう。他の駒がどういった軌道で移動するかを予想しておけば、まだ避ける余地はある。
ただし、「Q:プロモーション」を3回使った後に使用できる、クイーンを配置する強化状態の「Q:プロモーション」は配置時に気絶効果がある上に、通常のポーンより当たり判定が遥かに大きい。避けることが困難となるため、クイーンが出てきそうなタイミングと配置先は注意深く観察しておく必要がある。
・アデラが有利な状況では戦わない
そもそも、駒の起動を避けづらい閉所でアデラと真正面から戦いを挑むこと自体がリスクだ。やむを得ない場合を除いて、出来るだけ広い場所で交戦しよう。
また、近距離タイプの実験体には無類の強さを誇るが、すべてのスキルの起点となる「Q:プロモーション」の射程はメイジのスキルにしては短い。「W:ナイトフォーク」で駒を飛ばせばそこそこの射程となるのだが、事前準備が必要で即座に飛ばせるわけではない。トップクラスの自衛力が発揮されるのは、あくまで自分の射程で戦える場合に限定される。
よって、アデラよりも射程が長い実験体にアデラの射程外から削ってもらうのが、最も無難な対策となる。メイジの例に漏れず、特に防御ステータスに優れているわけでもなく、ダメージを軽減できるのは「R:チェックメイト」の無敵のみだ。厄介な位置に駒を設置されてしまう前にHPを削ってしまおう。
■アドリアナ
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対処難易度:★★★☆☆
遭遇頻度:★★☆☆☆
暖かさ:★★★★★
①筆者コメント
移動スキルの乏しい実験体の足元を油まみれにした挙句、燃やしてHPと防御力を根こそぎ奪い去っていくルミア島の放火魔。
バーストダメージに乏しいが、それを補って余りある継続ダメージの数々は脅威。最近はシュンシュン移動する刀をいっぱい持った女や無限にスライド移動する瞳しいたけ女のせいでめっきり見なくなってしまったが、特定の実験体を詰ませられる理不尽な強さは健在。
②実験体の強み
・移動スキルの乏しい実験体に対する明確なカウンター
移動スキルの乏しい実験体、いわゆるベタ足と呼ばれるタイプの実験体に対して、アドリアナは無敵と称されるほどのパワーを有している。
その理由は「W:オイル放射」と「R:カクテルパーティ」によって形成される、移動速度を30%減少させるオイル地帯と火炎地帯にある。どちらのスキルも範囲が優秀であり、さらになんと「W:オイル放射」は最大2スタック、「R:カクテルパーティ」は最大3スタックまである。
閉所ならば完全に封鎖してしまうことも可能であり、一気に使ってしまうようなことをしない限りは回転率も良好だ。この移動速度低下ゾーンは敵のキャッチから拒否まで様々な戦術に活用でき、移動スキルを使用して離脱しなければ対応が難しい。
さらに、移動速度ならびに移動距離が優秀な移動スキル「E:猛火ラッシュ」をアドリアナは持っており、相手と距離を取ることに関しては比肩する実験体は早々いない。
・総火力が高い持続ダメージと防御力ダウン
アドリアナはバーストダメージで敵を倒しきることはできないが、代わりにスキルで相手に持続ダメージを与えるとともに、防御力を最大15%減少させるパッシブ「T:メラメラ」がある。固有装備効果の腐敗と非常に相性が良く、タンクであっても大ダメージを与えられる。
「E:猛火ラッシュ」の持続効果によって、移動速度を低下させる火炎地帯にいる相手にも持続ダメージを与えることができ、先述した防御ダウンも付与できる。アドリアナはメインディーラーではないが、移動速度と防御ダウンによってメインディーラーの活躍を支える縁の下の力持ちと言える。
③対策
・交戦場所に気を付ける
エリアを取って制圧する能力に長けたメイジの中でも、アドリアナの相手の移動を制限する能力は群を抜いている。閉所での交戦はもちろん、マップの各所にある狭い通路での戦闘も「W:オイル放射」によって即座に封鎖される危険性があるので出来る限り避けるべきだ。
逆に広い場所であれば、移動を制限する火炎地帯を上手く形成できるかどうかは、アドリアナを操作するプレイヤーの腕前に強く依存している。どうしてもカバーできない場所が生じやすいため、移動スキルの乏しい実験体はそこを上手く活用していきたい。
・相手の陣形を崩して味方と分断させる
持続ダメージによる総火力は凄まじいが、「Q:放火」がフルヒットでもしない限りは実験体をアドリアナ一人で倒しきれるほどのバーストダメージは出ない。
アドリアナの得意な土俵は他の二人の味方と連携した状況であり、各メンバーが孤立した状況ではどうしてもアドリアナの真価を発揮することはできない。よって、強力なイニシエートスキルで陣形を崩し、味方と分断することができれば戦闘を優位に進められるだろう。
また、アドリアナはあくまで移動速度を低下させることしかできず、気絶や束縛といった即座に相手の行動を中断させるような行動妨害を持っているわけではない。移動速度低下を無視して強引に詰められる展開に対して、アドリアナ側が出来ることは限られるのである。
■アビゲイル
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ありがとうニンブルニューロン
対処難易度:★★★★☆
遭遇頻度:★★★★☆
スキンの出来:★★★★★
①筆者コメント
もはや隠すまでもないが、実験体の使用回数で二番目に多いのがこのアビゲイルである。
動きがハマったときの爽快感は筆舌しがたいものがあるが、あまりにも気持ち良すぎてチームプレイが疎かになるため、使用を出来るだけ自粛している。行動妨害も移動速度低下しかないので。
性能は遠距離タイプの実験体からすればかなり理不尽寄りである。「Wに当たるのが悪い」と言えばそうなのだが、それにしたって理不尽である。可愛いからって何でも許されると思うなよ。
②実験体の強み
・相手を追いかけることに関しては最強クラスの実験体
「E:ワープスラッシュ」は非常に長い射程を持ちながらも対象指定であり、スキルを発動した瞬間に移動することができる。さらに、「W:ホライゾンクリーブ」と「R:ディメンションストライク」が命中した際に付与される座標が残っている対象に使用すると、クールダウンが即座にリセットされるというシステムだ。
このスキルの存在がアビゲイルが相手を追いかけることに関しては最強クラスとされる所以であり、座標を付与するスキルに当たってしまった場合は最大2回の対象指定の移動スキルが飛んでくるので、アビゲイルから逃げ切ることは困難を極める。
さらに、アビゲイルは「Q:バイナリスピン」の移動速度増加や、殆どのアビゲイルが採用している戦術スキル「真実の刃」によって相手に張り付きながらダメージを出すことに優れているため、対抗手段のない実験体はそのまま倒されてしまう。
・優秀な範囲スキルと生存能力
アビゲイルは回転率の良い「Q:バイナリスピン」と高火力な「R:ディメンションストライク」が範囲攻撃であることによって、複数人に対して同時にダメージを出すことができる。一人を追う展開も得意だが、複数人が入り乱れる乱戦でもその荒らし能力は脅威だ。
また、「W:ホライゾンクリーブ」の着弾時にはシールドが付与されるほか、「R:ディメンションストライク」は0.7秒間対象指定不可となることができる。「E:ワープスラッシュ」も上手く使えばスキルを避けることができるので、プレイヤーの腕前次第では乱戦内でもかなりの生存能力を発揮できる。
③対策
・「W:ホライゾンクリーブ」には絶対に当たらない
アビゲイルと真正面から戦って勝てない実験体はこれに尽きる。「R:ディメンションストライク」はスキルを避ける切り札でもあるためにおいそれとは使用できないが、見合った状態での「W:ホライゾンクリーブ」は射程と範囲共に優秀な遠距離攻撃であり、基本的にこれを起点にしてアビゲイルは攻めてくる。
「E:ワープスラッシュ」単体で近寄ってくるならばまだ逃げきることができるのだが、座標でのクールダウンリセットをした場合だと逃げ手段を使わされた上でもう一度「E:ワープスラッシュ」で追いかけられるため、まず逃げ切ることはできない。特徴的な予備動作であるため、射程から範囲までしっかり頭に叩き込もう。
また、アビゲイルと真正面から戦える近距離タイプの実験体であっても油断してはならない。「W:ホライゾンクリーブ」はアビゲイルの装備がある程度揃っていれば現在体力の20%以上の割合ダメージを与えてくるかなり痛い攻撃であり、範囲も広いので限界はあるが出来れば当たらないほうがいい。
もし当たってしまった場合、絶対にしてはいけない行動がある。それは、アビゲイルに対応できない味方と近づいてしまうことである。座標がつくので都合の良い移動先にされてしまい、被害が味方に行ってしまうのである。対応できない場合は味方に助けを求めてもいいが、自分で対応できるならばきちんと味方からは離れておこう。
・ダメージレースに勝ち切る
相手を追いかけることに関しては、と強調してきたことから察した方も多いかもしれないが、「E:ワープスラッシュ」を逃げに使える状況は極めて限られており、アビゲイルは追われる側になったときに逃げることは不得手としている。一度相手に向かって飛び込んだら、相手を倒すか有利な状況にならない限りは離脱することができないのだ。
とはいえ、アビゲイルにフォーカスするというのは常に有効な選択ではない。「E:ワープスラッシュ」や「R:ディメンションストライク」を駆使する熟練したアビゲイルであれば、倒そうとしても手痛い反撃に遭ってしまう。
とにかくアビゲイルとのダメージレースに勝ち、追い切られて倒されてしまう不利な状況にならないことが重要となる。その為にはハイリターンな「W:ホライゾンクリーブ」と「R:ディメンションストライク」は必ず避けるべきスキルであるし、「Q:バイナリスピン」を複数人で当たり続けるような状況は避けるべきだ。アビゲイルに相手の行動を即座に阻害するようなスキルはないため、各個人の操作精度が物を言うマッチアップであるとも言える。
・装備が出来上がる前に倒す
身も蓋もないと言われたらそこまでなのだが、先述したダメージレースに勝ち切るという部分にも繋がってくる。実はアビゲイルの序盤は同系統の実験体では最弱クラスなのだ。
今のビルドルートはレヴェナントから先に作ったり、竜のうろこを作ったりと色々とあるが、少なくともフォースコアを素材とするアイテムを1個製作するまで厳しい戦いを強いられてしまう。現状の英雄等級の装備ではアビゲイルは十全に火力を出せないためだ。
アビゲイルのようなダイバーと呼ばれる役割を持つスキルセットを持つキャラクターは、MOBAというゲームジャンルにおいて有利な状況ほど強いという性質がある。アビゲイルと装備が同等であったり、こちらが不利な場合は、明らかにこちらが難しいことを成功させなければ勝てないのだ。
逆にこちらの装備の方が有利であれば、アビゲイル側に出来ることが殆どない。スノーボールして装備が出来上がってる場合には、装備差が縮まってくる後半戦に行く前にアビゲイルがいるパーティを倒しておくべきだろう。
■次回予告
今回は8体の実験体について、自分が普段考えているキャラ対策について解説しました。次回はアヤ、アルダ、アレックス、アロンソ、イアン、イレム、ウィリアム、エイデンの8体を予定しております。
パッチ1.41現在でも79体の実験体がいるので先は長いですが、本業の傍らにぼちぼち書き溜めていこうと思います。記事を書きながらランクマッチをしていたらメテオライトまで残り250RPまで近づいてきましたし、次はメテオライトまで登頂した報告をしたいものです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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