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【Eternal Return】バスに乗れ!How to シャーロット ※パッチ1.33更新


■はじめに

 本記事はニンブル・ニューロンが開発しているETERNAL RETURN(以下エタリタ)の「シャーロット」についての解説およびビルドガイドとなります。
 この実験体はプラチナでスタックしかけていた私をダイアモンドまで引き上げてくれた救いの女神であり、MOBAでよく見かける用語である『バス乗り』に特化したサポートキャラクターです。『バス乗り』とは、自分が活躍してゲームに勝利するのではなく、一緒にゲームをするプレイヤーをバスに見立てて、そのプレイヤーをサポートすることで勝利を目指す戦い方のことです。『キャリー』してもらうという言い方もします。
 悪く言えば味方頼りの戦法ですが、勝てるはずであった試合を落としづらくなり、かつ他類似ゲームと比較してミクロ(操作技術や読み合い)が難解な本ゲームにおいて「マクロ(ゲーム知識、戦術)に思考のリソースを割ける」ことが最大のメリットだと筆者は考えています。その点を踏まえて、マクロ面に特化した形でシャーロットを紹介していこうかと思います。


ランクマッチは事前構成チームを一切使わず、野良オンリーで進めました

 筆者はリーグオブレジェンド(以下LOL)をプレイして10年ほどです。エタリタは一か月半前に始めた関係でまだまだ経験が浅いので、どうしてもLOLに例えた話が多いです。本当に申し訳ございません。
 最近新規プレイヤーも多くなってきたので、非常に面白いゲームだと思いますし、このまま流行ってほしいですね。本記事の需要があまりにもニッチすぎて、エタリタの支援になるとは微塵も思いませんが、陰ながら応援をしております。

■シャーロットとは

 さて、さっそくこのシャーロットという実験体について語っていこうと思います。先述した通り、この実験体はいわゆる"サポート"であり、味方を補助することに特化した性能を持っています。スキルの大半が味方を回復したり、シールドをつけたりすることが主です。よって、単体で戦う性能はまったくといっていいほどに無く、約一年前に実装された三人チームで戦うスクワッドという方式を前提にして設計されたといってもよいでしょう。

Q.つまり?
A.リーグオブレジェンドで嬉々としてサポートをしていた変態の皆さんは、今すぐエターナルリターンをインストールしてこの実験体を使ってください。

 このシャーロットをピックした時点であなたはキャリーの為に身を粉にして働く母親であり、キャリーの活躍はあなたの活躍となります。自分が活躍するなどといった自我は捨て、我儘なキャリー様を認知して母親としての使命を全うしてください。

 以上の説明で「面白そう」と感じた方が、シャーロットに最も適した人材であると言えます。誇張はしましたが、嘘は言っていません。
 弁明として、シャーロットという実験体自体のビジュアルも可愛くて魅力的ですし、味方を窮地から救った際の高揚感は他の実験体では味わえないものでしょう。
 また公式から玩具として愛されている実験体の一人で、このような耐久動画もアップロードされています。

 意味が分かりませんね。もう1時間は聞いていますが、聞いているだけで頭が痛くなってきました。
 この領域に達するには、まだ私も研鑽が足りていないということなのでしょうか。
 いい加減にしないとこの記事がふざけたものであると誤解されかねないので、そろそろ真面目な解説に取り掛かっていきたいと思います。

■スキル解説

 まずはシャーロットのスキルから解説していきます。
 なお、現行のパッチ1.32当時の性能を掲載しておりますので、今後調整が来たらこの解説は役に立たなくなってしまう可能性があることはご容赦ください。

Q:輝く光

シャーロットが指定した位置に2秒間保持される光の球を生成します。
光の球体は最も近い対象に飛んで付着し、しばらくすると爆発し、スキルダメージを与え、1.5秒間移動速度を60%減少させます。減少した移動速度は1.5秒にわたって元に戻ります。
ダメージ:120/150/180/210/240(+スキル増幅の90%)
射程:7m 取付範囲:2m 投写体速度:16.5m/s
爆発範囲:2.5m 維持時間:2秒
スタミナ消費:50/60/70/80/90 クールダウン:9/8.5/8/7.5/7秒

 指定地点に光の球を置く設置型のスキルで、光の球に触れると付着してダメージを与えます。
 ダメージならびにスキル増幅レートが優秀で、そこそこのダメージを与えることができますが、シャーロットは武器スキルを除けばこのQスキルしかダメージを与える手段がありません。よって、シャーロットで野生動物を狩ることは非常に効率の悪い行為であり、初動の皮集め以外ではすべきではないと理解してください。
 
とはいえ、このQスキル自体には用途が多々あります。重いスロウを与えることができるため、「迫ってくる敵の前に置いておく」「逃げる敵にくっつけておく」といった使い方が有効です。ただし、出が結構遅いため、ある程度動きを予測して置いておく必要があります。
 また、視界のない茂みなどに撃つことで敵がいないかチェックすることが可能であり、移動の際は常にこのQスキルを撃って視界を確保することを徹底しましょう。

W:治癒の光

シャーロットが癒しの光で体力比率が最も少ない味方と自分の体力を回復させます。
回復量:40/55/70/85/100(+スキル増幅の25%)
射程:7m スタミナ消費:50
クールダウン:10.5/9.5/8.5/7.5/6.5秒 回復投射体速度:18.75m / s

 Wスキルでは"自分"と"体力の割合が最も低い味方"を回復することができます。後述するEスキルも同様ですが、常に自分にも効果が適用されるのがシャーロットの強みであり、サポートキャラクターにありがちな「回復役を狙えばいい」みたいな弱点が殆どありません。むしろ、狙ってくれたらラッキーまであります。対象を指定する必要もありませんので、Wを連打しているだけで勝手に自分も護っているキャリーも回復されていき、敵はキャリーから一方的に攻撃を受け続けるわけです。
 体力の割合が最も低い味方を回復するため、意図しない味方の方に回復が飛んでしまうことがある点だけ注意してください。立ち位置さえしっかりと守っていればそこまで気にならない部分ですが……

E:希望の導き

シャーロットが対象指定不可状態で指定した味方実験体に移動し、自分と味方にシールドを付与します。自分に使用時には移動せずにすぐにシールドを獲得します。
シールド量:40/65/90/115/140(+スキル増幅の40%) 射程:5.5m
スタミナ消費:40/45/50/55/60 クールダウン:8.5/8/7.5/7/6.5秒

 このEスキルこそがシャーロット最強のぶっ壊れスキルであり、強さの根幹を担っています。
 
はっきり言って、リーグオブレジェンドであれば修正不可避の暴力的なテキストを備えており、まずその一つ目が「味方に使用した時点で対象指定不可」となることです。MOBAに詳しくない方はこれだけ聞いても理解できないかもしれませんが、「敵のスキルを避けられる」「射程内にさえ居れば、安全に味方の所まで行ける」と表現すれば分かりやすいでしょう。

 対象指定不可なので、仮に対象指定のスキルであっても抜けられます。出来るだけやりたくないですが、自分にも使用できることも忘れないようにしましょう。
 二つ目がWスキルでも説明した「自分にも効果が適用されること」です。味方を護っていれば勝手にシャーロットにもシールドが付き、AoEに対しても高い耐性を持ちます。
 この二点がシャーロットの自衛力を飛躍的に高めている要因であり、Eスキルで敵のスキルを回避しつつ、味方にシールドを付与することでチームの継戦能力を高めることが可能です。
 リーグオブレジェンドで例えるならば、シャーロットは機動力と自衛力を備えたソラカであり、一瞬で落としきれるほどのバーストが無ければシャーロットを狙うのは悪手です。対面する際も肝に銘じておきましょう。

R:奇跡の実現

持続効果:スキル増幅が増加します。
シャーロットが奇跡を実現します。 1.5秒後、周囲の味方は1.5秒間無敵状態になります。
効果範囲:4m スタミナ消費:150
クールダウン:100/80/60秒
スキル増幅増加:10/20/30

 シャーロットを象徴するアルティメットスキルで、自分を含めた味方に1.5秒間無敵を付与します。スキル増幅増加はオマケです。
 ド派手な効果内容ですが、発動まで1.5秒掛かり、さらに無敵時間も1.5秒しかありません。また、範囲も絶妙に狭く設定されており、第一印象ほど万能なスキルではありません。
 ですが、使い道をしっかりと見極めれば、それだけで戦闘の結果を左右してしまうほどの強力なスキルであり、このスキルのせいで特定の実験体を詰ませるほどのパワーを持っています。
 使い道は状況によって色々ありますが、大きく分ければ三つです。

①味方を下がらせる
 発動しさえすれば1.5秒の無敵が確約されているため、よほど有利な状況でなければ、敵も下がらざるを得ません。これを利用して、出過ぎてHPが減ってしまっている前衛を一時的に退避させ、態勢を立て直させることが可能です。

 この使い方によって最も大きな恩恵を受けるのが、俗にダイバーと呼ばれる逃げ手段の乏しい実験体です。動画で出ているアビゲイルも強力なDPSと追い性能の代償に、敵を倒さなければ戻ってこれないリスクを負っていますが、無敵が上手く刺さればこうして戻ってきてHPを回復させることができます。これがシャーロットを構成に入れるメリットの一つでもあるでしょう。

②強力なスキル/オールインに対するカウンター
 
このアルティメットスキルが存在しているだけで、特定の敵に対する圧となります。
 一番分かりやすいのがビアンカのアルティメットスキルでしょう。ビアンカのスキル発動に合わせてシャーロットが無敵を使うだけで、盤面はかなり有利な状況に傾きます。こうしたマッチアップが割とあり、味方の傍で無敵を抱えておくだけでそれらの実験体に対して安易にスキルを使わせないといった芸当が可能です。
 もちろん、これはシャーロット側が意識しなければいけない話です。アルティメットスキルを無駄吐きするシャーロットに圧はありませんし、しっかりと敵の構成を確認してタイミングを見計らうことが大切です。これが冒頭に述べた「マクロ(ゲーム知識、戦術)」の部分であり、受動的なスキルであるからこそ、それぞれのキャラへの対策が肝要です。事前にどのキャラがどういったスキルを持っていて、どういった効果を持っているのか予習しておきましょう。Eスキルでの回避にも言える話です。
 また、キャリーを狙ってくるオールインタイプの実験体に対しても有効です。とにかくシャーロット側はバーストで落としきられさえしなければ、いくらでも立て直しが効きます。Eスキルでもダメージが耐えられないのであれば、無敵で一旦返してその間にキャリーに攻撃させましょう。

③攻めの起点に使用する
 
最初に言っておきますが、慣れないうちはこの使い方をあまりお勧めできません。何故ならば、攻めに使うには1.5秒という時間はあまりにも短すぎますし、予備動作が長すぎて簡単に逃げられてしまうからです。
 ですが、適切な場面で使用できれば非常に強力です。「敵に逃げ場がないor逃げられない状況である」「味方に強力なイニシエートスキルがあり、当てることさえできれば盤面をひっくり返せる」「戦術スキル『強い絆』と併用する」といった分かりやすいケースであれば、積極的に使用していきましょう。

T:高潔な心


シャーロット周辺の味方の体力が敵によって25%減少するたびに、高潔な心スタックを獲得し、1スタックごとに回復とシールド効果が増加します。
回復およびシールド効果増加量:1/3/5% 周辺味方範囲:7m
最大スタック数: 3 持続時間:8秒

 空気です。
 普段気にも留めないが無いと困る……といった具合のパッシブです。
 一応、最大レベルかつ最大スタックであれば、クラダリング並みの性能を誇りますが、発動条件の関係で意識して使えるものでもありません。
 どうせ発動している頃にはスキルを連打していると思いますので、感謝をしつつも思考の隅に追いやって問題ありません。

D:VF媒介


自分の周りを回転するVFエネルギー球を3つ生成します。生成された球体は近くの敵に向かって飛び、対象と周辺にスキルダメージを与えます。
野生動物にはダメージが50%増加します。
ダメージ:球体当たり30/50/70(+25%スキル増幅)、合計90/150/210(+75%スキル増幅)
クールダウン:30/25/20秒

 アルカナの武器スキルです。
 そこそこダメージが期待できるので、戦闘中余しているぐらいなら適当なタイミングで使用して問題ありません。勝手に向かって行ってくれます。
 野生動物にはダメージが増加するという特徴もあり、カメラを持っているコウモリを空いた時間に狩る際やアルファオメガにも取り合えず使用しておきましょう。

スキルビルド


 ニワトリを狩るために初手Q、その後はR>W>E>T>Qの優先順位で上げてください。
 とにかくWとEが最大まで上がる13レベルを目指します。ここまで上げることができれば耐久性能は申し分ないので、無理に経験値を溜めに行く必要はありません。後述する「視界確保」の動きを徹底してください。

■初動のルートについて

 現行のパッチ1.32での、マッチ開始時の初動について解説します。ただ、新たなアイテムが追加されない限りでは、基本的には考え方は恐らく変わらないと思います。
 シャーロットにおける初動ルートで重要視する部分は以下です。

①節制とナイチンゲールに必要な素材を如何にして揃えるか


鏡玉(ガラス玉orオイル)+聖杯+紙+皮
包帯+薬草+花+ガラスのビン

 節制とナイチンゲールはどちらも「与える回復増加」というシャーロットに最適なステータスが備わっており、特に節制については伝説等級のアイテムにも替えがありません。基本的にはこの二つを意識してルートを構築していく必要があります。
 節制は教会で全ての素材を揃えることができます。ですが、教会は現状においては初動で三人以上は居る人気エリアであり、途中から来ても素材が残っていないことが多々あります。よって、最初の沸き位置は基本的に教会固定です。ハイパーループもありますから別に不都合はありません。
 問題はナイチンゲールに必要な薬草です。この素材は「池、川、寺、森」の四か所にしかなく、シャーロットはこのどれかを必ず通らなければいけないということになります。幸いにも花は場所は被っていますので心配はありませんが、この四つのエリアはとにかく広く、移動するだけでも時間が掛かります。さらにはかなり早い段階でアイテムを揃えることができる実験体が存在し、攻撃手段を持たないシャーロットはカモにされがちです。
 では、どうすれば良いのか。この四か所を3エリア目にするのではなく、2エリア目に配置してください。そして、アイテムが完成する一日目昼の残り1分半までにはここを通過している勢いで速やかに3エリア目に向かってください。アイテム運がないのであれば、最悪遠隔ドローンでも大丈夫です。襲われて無駄な時間を使わせられるよりマシです。
森にハイパーループが追加されましたが、場所が場所なので未だに危険地帯です。現パッチにおいては、私は「教会→池→警察署」が最も安全なルートだと考えています。

②絶対に襲われないようにする


必死に赦しを乞いましょう
その祈りはいつか届くかもしれません

 先述しましたが、攻撃手段を持たないシャーロットはカモにされがちです。もっとも、レベル6になっていない実験体で回復とシールドを持つシャーロットを倒しきるのは至難の業で時間の無駄ですが、ビルドも完成していないのに襲ってくる相手はそんなことを考えられる賢い人間でないことは明らかです。
 とにかく自己防衛をしてください。アイテムを作りながらマップを凝視し、危険ピンの出ている場所に入らないことを徹底してください。
 また、アイテムが揃わなくても、次のエリアに行くことを躊躇ってはいけません。襲われない状態でビルドを完遂することが最も重要です。
 
そのためには、初期の沸き位置とハイパーループの移動先から、次のエリアに向かうまでの道のりを最適化しておくことが大切となってきます。「ここの沸きなら〇〇の三か所を調べてから進み、ここに花が沸いているから取って……etc」といった具合です。決して止まってはいけません。アイテムを漁りながらZキーでアイテムを製作してください。

③皮の入手先を考える

 再三言いますが、攻撃手段を持たないシャーロットはカモにされがちです。その上、野生動物狩りも遅いので、必須素材である皮の入手先はきちんと考えておかなければいけません。
 幸いにも、Qの優秀な基礎ダメージのお陰でニワトリだけは一撃で倒すことができます。これを利用して皮の速やかな確保を狙います。


教会の保安コンソール前


池の北側


池の南側にある橋の手前

 先述した「教会→池→警察署」のルートだとこの三つです。状況を見てこのどれかで皮を確保するようにしてください。

 余談になりますが、道中で手持ちの余裕があれば「冷凍ピザ」「チョコレート」「インスタントラーメン」と「牛乳」or「はちみつ」を拾っておくと、ビルドが完成した後がスムーズです。肉を取るのにも一苦労ですし、戦闘が長引けばスタミナが切れるときも割とありますので。

ルートの詳細はDak.GGおよびゲーム内で公開しています。
ルートID:69504

■戦術スキル

 シャーロットの戦術スキルは二択です。このどちらかを選択しましょう。

治癒の風
範囲内の味方実験体の体力を回復します。
回復させた後、30秒間癒しの風による回復効果は50%のみ適用されます。
Lv1:体力回復量100(+レベル*15) クールダウン40秒
Lv2:体力回復量150(+レベル*20) クールダウン30秒
範囲: 7m
Lv2強化効果:風に包まれた対象は3秒間防御力が15増加します。

 汎用的なのは治癒の風です。回復量が桁外れに高く、回復阻害がついていないタイミングを見計らえばすぐさま味方を戦線復帰させるほどの効果があります。
 また、Lv2強化効果である防御力上昇はキャラクターレベルに依存しない固定値上昇であり、防御力上昇は低ければ低いほど上昇したときの効果が高い計算式の関係で序盤から絶大なパワーがあります。
 クールダウンも早いので、集団戦の当たり合いの最中にすぐさま使用しても途中で帰ってきます。持て余さないように適宜使用していきましょう。

強い絆
周囲の範囲内での実験体間の戦闘により、失われた体力に比例してエネルギーを獲得します。
使用時にすべてのエネルギーを消費し、周囲の味方に移動速度とすべてのダメージ吸血効果を付与します。
Lv1:最大体力0.8%あたり1エネルギー 最大保有量70 クールダウン40秒
Lv2:最大体力1.3%あたり1エネルギー 最大保有量99 クールダウン30秒
移動速度増加量: 0.6(+エネルギーの1%)
すべてのダメージ吸血増加量:11%(+エネルギーの10%)
持続時間:4秒 範囲:12m

 ケネスキャリーなどのラッシュ構成で使用する戦術スキルです。移動速度上昇とダメージ吸血アップで敵を押しつぶすことが可能で、アルティメットスキルを併用することで理不尽なエンゲージを可能とします。
 ただし、治癒の風と違って戦ってエネルギーを溜めないといけないので、戦闘開始時に雑に吐くスキルではない点に注意してください。

■特性

 もちろん、一番上は超再生一択です。敢えて説明することもないでしょう。
 コイントスも固定です。キャンピングガイドという選択肢もありますが、高速化している初動の環境で魚を釣ったり芋を掘っている余裕はありません。それよりもアシストが増えがちなシャーロットはコイントスでお金を稼いだほうが賢明です。
 他三つが個人の考えで変えていく部分になります。ここはプレイスタイルにも拠りますので、自分のスタイルに合ったものを選択してください。

①後方支援or割引券
 二択です。毎晩「望遠カメラ」を獲得する後方支援か、kioskの価格が15クレジット減少する割引券。
 私はとにかくカメラを購入しがちなので、「カメラの購入代 > kioskの購入回数*15」となっていたので後方支援を選択しました。味方がコウモリからカメラを融通してくれるならば、割引券のほうが優秀でしょう。
 パッチ1.33にてエルフドレスにバフが入り、その重要性が高まりました。割引券があれば、状況によっては二日目夜まで、上振れなくても戦場もしくはアルファが終わった直後に「戦術強化モジュール+生命の木」を揃えることが可能です。

②大胆or不屈
 8割不屈だと思います。スキル解説でも言った通り、元からシャーロットの自衛能力は高く、防御力をこれ以上上げる必要はないように思います。
 それよりも、アルティメットスキル発動中にバーストを叩き込まれて落とされるもしくは立て直しできないほど削られるというシーンのほうが圧倒的に怖く、不屈はそこを確実にサポートしてくれます。
 しかし、大胆も机上だけで考えれば数値が非常に優秀なので、個人の考え方次第だと思います。

③堅固or食いしん坊
 
最も人によって意見が分かれる部分だと思います。
 堅固は妨害耐性という非常に強力なステータスが上がるという確固たる利点があります。一方で、食いしん坊は戦闘中に食べ物・飲み物を使用するという脳のリソースを一切割かなくて済むという利点があると私は考えており、なぜこういった結論に至ったかというと、ヒトは忘れるからです。
 
私もお世辞にも若いと胸を張れる年齢ではなくなってしまいました。シャーロットはただでさえ戦闘時間が長くなりがちですし、食べ物を使うまでもない状況は割とよくあります。そうなるとマジで使うのを忘れます。私はそんなしょうもないミスで負けたくはないので保険で積んでいる、というわけです。情けないですね。
 ですが、そういったミスを一つずつなくしていくのがMOBAを上達していくのに必要なことだと思います。なので、皆さんは堅固を積みましょう。

■後半アイテム

※この解説はパッチ1.32の説明です。基本的な考え方は変わっていませんが、「■なんかパッチ1.33でバフを受けました」をご確認ください。

 後半アイテムについて話す前に、皆さんに言っておかなければいけないことがあります。
 

シャーロットは二日目昼で戦術強化モジュールを購入したらフルビルドです。


 あなたがすべきことは、お金が貯まり次第「何が必要ですか」のピンを炊くか、韓国語で必要なアイテムを聞くことです。VCを繋いでいるならば、必ず「全てのクレジットをキャリー様に捧げます」と宣言しましょう。
 これは決して誇張で言っているのではなく、現状で実装されているシャーロット用の伝説等級のアイテムにクレジットを回すより、キャリーにアイテムを渡したほうが金銭効率が圧倒的に良いからです。
 
実際にデータを見てみましょう。

白衣
防御力+20
レベル比例スキル増幅+5.0~100
最大体力+140


エルフドレス
防御力+23
スキル増幅+10
レベル比例スキル増幅+5.0~100
スタミナ再生+100%
味方に治癒またはシールドスキルを適用させた場合、自分以外の適用させた対象の適合能力値を6秒間5(+キャラクターレベル*0.5)、攻撃速度を10%増加させます。

 差異は「最大体力+140」と「防御力+3、スキル増幅+10、スタミナ再生+100%、特殊効果」でしょうか。
 防御力+3、スキル増幅+10、スタミナ再生+100%はほぼ誤差です。何なら最大体力+140のほうが序盤は評価できる部分は大いにあるでしょう。
差異は特殊効果になりますが、正直に言って「キャラクターレベルが低いうちは、キャリーの装備を同じ数値分だけ強くしたほうが良くないか?」と思います。
 例としてカティアを引き合いに出すと、タキシードからゴーストに変えると「攻撃速度+15%」が消え、「攻撃力+15、防御力+6、致命打確率+9%」です。実際にはフォースコアの350クレジットまで貯めることが多いので一概には言えませんが、同じ200クレジットで考えるならば私はカティアの服防具に隕石を使ってあげたいです。


ナイチンゲール
スキル増幅+59
最大体力+50
与える回復増加+10%


クラダリング
スキル増幅+80
最大体力+100
与える回復増加+15%

 こちらの差異は分かりやすいですね。「スキル増幅+21、最大体力+50、与える回復増加+5%」です。
 シンプルな性能アップなので見栄えは良いですが、使う素材はなんとミスリルなんです。

冷静になってよく思い返してみてください。
ミスリルで製作できるアイテムのラインナップの数々を。
このアイテムはそれらと等価であると本当に思いますか?

 前置きは長くなりましたが、ここからはキャリー様のおこぼれでいただいたアイテムを如何にやりくりして最大の効率を出すか、という話をします。
 頻拍した家計をやりくりしてオシャレに励む、世の中のお母様の皆様の苦労がひしひしと伝わってくるようです。

生命の木


エルフドレス

 キャリー様のビルドが揃っていたり、もう生命の木を使わないということでしたらエルフドレスを真っ先に作りましょう。
 先ほどはボロカスに言いましたが、特殊効果は試合が進めば進むほど効果は絶大であり、キャリーの能力値を底上げできる数少ないシャーロット向きのアイテムです。積まない理由はありません。
 ただし、敵のアサシンが育っていたり、バーストで落とされることだけが懸念点というのであれば、耐久面に何ら寄与しないこのアイテムではなく、ミスリルを購入してパラディンの兜を製作しましょう。


グレイシャルシューズ

 これいる?必要性を全く感じません。
 何かの手違いでクールダウンが30%を下回ったときに製作しましょう。
 絶対に水に混ぜた大還丹(最大HP+90)のほうが強いと思いますが……

隕石


もはや理由を言うまでもなく、セレーネーの涙一択です。

ミスリル


パラディンの兜

 スキル増幅は下がってしまいますが、防御力と最大HPと最大クールダウン減少+5%が優秀な頭防具です。
 エルフドレスで先述した通り、敵のアサシンが育っていたり、バーストで落とされることだけが懸念点というのであれば、このアイテムを積んで自衛しましょう。
 防御力+18と最大HP+320は体感できるほどに耐久面に差があり、最終日に向けて作っていく形となります。

クラダリング

 ナイチンゲールの上位互換です。ミスリルを使うことだけが難点ですが、シンプルな強化は有難いです。
 耐久面にさほど心配がない場合は、パラディンの兜ではなくこちらを製作しましょう。

フォースコア


エルメスのブーツ

 フォースコアが余るということは、相当な勝ち盤面であることが伺えます。
 妨害耐性と最大HPを盛って、勝ちを更に盤石にしましょう。
 200クレジットを使って味方の戦術強化モジュールを買い、余った150クレジットでカメラとダブルギロチンを買ってください。


念押しで言いますが、味方にフォースコアとVF血液サンプルを買ってあげてください


■実際の立ち回り(非戦闘編)

 リーグオブレジェンドにおいて、レーン戦が終わった後やオブジェクト戦前にサポートが口を酸っぱくしてやれと言われることは「視界を取る」ことです。なぜならば、視界とは敵の情報を得る数少ない手段であり、視界を得ている側は一方的に自分達の有利な選択をすることができるからです。
 エタリタにおいても、それは不変の法則です。ですが、現在このゲームは三人チームであり、普通の構成であれば三人がそれぞれ自我を持ったレーナーに等しい存在です。
 偉大な先駆者である次郎坊大先生の名言「人間五人も集まるとな……必ず一人はクズがいる」を引用して、「人間三人も集まるとな……必ず一人は視界も取らねえクズがいる」という法則をここに提言します。シャーロットはそんな出来の悪い子供たちの尻を拭い、代わりに視界を取ってあげるという崇高な使命を負っているのです。
 という、半分本気の冗談はここまでにしておいて、要点をまとめて非戦闘時にシャーロットがやらなければならない行動を解説します。

保安コンソールを確保する

 散々ここまで言ってきたように、シャーロットに野生動物を狩れるような攻撃性能はありません。しかし、野生動物を狩ってファームをしなければクレジットや武器熟練度を得ることができません。そこで、シャーロットがやらなければならないことは、そのエリアにある保安コンソールを先んじて確保することです。
 
保安コンソールを確保することで得られるのは、「野生動物の位置および生存の有無」「特定位置の視界」「5クレジット」です。パッと見て強さが分かりにくかった方は、リーグオブレジェンドで例えてみましょう。たった数秒アクセスするだけで、「敵のクリープが沸いているか分かる」「特定の森の位置にワードが刺される」「100ゴールド貰える」と言い換えれば、この行為がどれだけアドか理解できるはずです。
 保安コンソールを先んじて確保すれば、「このエリアにファームは無いから別のエリアに早めに移動しよう」とか「視界が取れてるからkioskで換金しよう」などといった様々な自発的な行動に移れます。もし、群れやクマが放置されて残っているのであれば、シャーロットがピンを出して「ご飯がここにあるわよ」と狩るように促しましょう。
 まぁ、そもそも新しくエリアに来たのに、保安コンソールを確保しないままファームに移る人は何をやっても駄目です。真剣にその自覚を持ってください。とはいえ、そういう人たちの尻を拭うのが母親の務めなのですが。

視界を取る

 上記の保安コンソールを確保することにも繋がってきますが、望遠カメラで視界を取って安全を確保してあげるのもシャーロットの仕事となります。
 保安コンソールを触る前や保安コンソールでは見えない場所には偵察ドローンを置くのがベストですが、Qスキルでも代用することができます。いざとなれば味方に向かってEスキルを使用することで、対象指定不可で安全に戻ることができるので、この点はリーグオブレジェンドのソラカといったエンチャンターサポートより明確に優れた点です。
 注意すべきはやはり味方と離れすぎないことです。せっかくのEスキルも味方がいなければ使用できませんし、Qスキルもそこまで射程が長いわけでもないので先んじて攻撃されれば目も当てられません。敵が居ないと分かり切った場所では必要ありませんが、怪しい場所を調べる際はきちんとピンを炊いて支援を呼び、味方と連携して視界を取りましょう。

出来る限りオブジェクト戦に参加する

 勘違いされがちですが、シャーロットは明らかにゲーム序盤の方が強いです。
 
理由は単純明快で、シャーロットの回復とシールドの上からキャリーを落とせるような火力を一人で出せる実験体がほぼ存在しないからです。キャリーが複数人からフォーカスされるような状況が発生しない限り、キャリーは常に火力を出し続けて優位に立つことが可能というわけです。タンクを落とせる実験体がいないのでタンクが序盤強い理論と似ていますね。
 よって、シャーロットを抱えるチームがすべきことは、序盤からオブジェクトを確保し、そのオブジェクトで得たアイテムを使ってキャリーの装備を揃えることで、確実にスノーボール(一度作った有利をどんどん大きくしていくというMOBA用語)を行うことです。
 
仮に3日目時点でキャリーの装備が四つ以上揃った場合、タンク並みの硬さを持ち、ゲーム後半の火力を持っているので雑な当たり方をしたとしても早々負けません。そこから更に血液サンプルを作ったり、もう一人の味方に装備を渡せば殆ど勝ったようなものです。
 私がシャーロットで1位を取ることができている試合が毎回十数キルという暴力的なスコアを叩き出せているのは、この動きが上手く行っているからという側面があります。これが冒頭で話した『バス乗り』です。

暴力的なスコアの例 ここまで育てばシャーロット抜きでも集団戦に勝てるレベルです

■実際の立ち回り(戦闘編)

 ここからは実際の戦闘中の立ち回りについて解説していきます。ミクロの部分なのであくまで基本的な考え方だけを軽く紹介します。

シャーロットの強み

 スキル解説であらかた説明した気もしますが、まずは改めてシャーロットの強みについて話します。
 シャーロットの強みは味方をサポートするキャラクターでありながら、自身も高い自衛力と受け性能を持っている点です。
 この強みは「味方に使用した時点で対象指定不可かつ自身にもシールドを得るE」「オールインや特定のスキルのカウンターとなるR」によって成り立っており、それを見越した立ち位置を意識する必要があります。

青は味方チーム 赤は敵チーム

 アビゲイルがEを使って敵のバックラインに突っ込み、場を荒らしにいったと仮定しましょう。そうすると、敵タンクである雪は味方を守りにアビゲイルに攻撃を仕掛けにいく可能性がありますし、逆にアビゲイルを二人に任せて、フリーとなっているヘイズを抑えに前に行くというのも十分あり得ます。
 そうなった場合、シャーロットは何処に居るべきでしょうか?

前衛と後衛の間 どちらにもEを使用できる立ち位置に陣取ることが大切

 ずばり、この位置です。
 雪がアビゲイルをフォーカスするならば、直ちにアビゲイルにEを使用してアルティメットスキルを使用します。すると、フリーとなったヘイズが火力を出し続ける中、無敵となったアビゲイルが爆誕します。そのまま仕留めにいっても良いですし、アビゲイルはヘイズの方向に下がることもできます。
 雪がヘイズの方に行って止めに来るならば、アビゲイルが入るように治癒の風を撒いた後にヘイズにEを使用すれば雪はヘイズにダメージを入れることすらままなりません。あとはアビゲイルの動向を見ながら、ゆっくりと雪を調理すれば良いでしょう。
 雪がシャーロットを狙いに来る場合は素人です。即座にどちらかにEをして逃げれば、雪を無人の場所に走りこむ変人にすることができ、ヘイズは雪を無視して敵バックラインに援護に行くだけです。
 こういった風に、シャーロットはキャリーの少し前かつキャリー以外の味方に即座にEで助けにいける位置が最も望ましいです。

 シャーロット側の負け筋は「キャリーがバーストで溶かされる」「敵の数を減らす前にキャリー以外の味方が落とされる」ことです。キャリーの横に居れば良いという話ではなく、アルティメットスキルをちらつかせながらどちらにもEを撃てる立ち位置をキープして相手のミスを釣る動きが大事です。そのまま継続戦闘をしても、回復とシールドが無尽蔵に沸いてくるシャーロット側が有利ですので、じっくりと戦っても大丈夫です。


操作以外の部分で貢献しよう

 シャーロットは操作量が極端に少ない実験体ですので、脳のリソースをマクロ部分に全て回し、常に戦場全体を俯瞰する視点を持ってください。VCを繋いでいるのであれば味方への報告と指示を率先して行いましょう。特に敵の位置やスキルの有無、シャーロットのスキルで防ぐか否かをきちんと言ってあげてください。
 当たり前になってきて普段は気にしない回復阻害の有無もシャーロットを使っている際は常に注視したほうがいいです。回復阻害を積んでいない実験体が相手に居る場合は、必ず味方に回復阻害が掛かっていないタイミングがどこかに存在します。そのタイミングを見計らってWもしくは治癒の風を撃てれば、一気に戦況をひっくり返せます。味方に「少し下がって回復しよう」と呼びかけるだけでもこのタイミングを作り出せたりします。
 VCを繋いでいない野良マッチであっても、出来るコミュニケーションはあります。挟まれそうだなと思ったら退却ピンを鳴らして誘導したり、キャリーをアサシンが狙っているのであれば警戒ピンを指してください。
 MOBAはこういった細かな情報が勝ち負けに直結するゲームです。せっかく余裕のあるキャラクターを選んでいるのですから、出来ることはやらなければ勿体ないです。
 また、戦闘中にも率先してカメラやドローンを使って視界を取ってあげましょう。茂みの視界が取れていないと戦闘がやり辛いですし、ポークが得意なキャリーの場合は敵の位置をドローンで映してあげるだけでスキルの命中率に貢献できます。

■最後に

 いかがでしたでしょうか。
 実は相性の良い実験体のリストを書こうとしたのですが、「まだそこは煮詰められていないな」と今後の課題として置いておきました。また気が向けば追記しようかと思います。
 筆者もまだまだ初心者の域を出ていませんが、本記事はエターナルリターンを知らない&最近始めた方にも興味を持ってもらうために、内容は真面目ながらもエンタメ性も意識した作風にしてみました。
 ぜひこの「リーグオブレジェンドでは絶対に許されないクソキャラ」全実験体の母シャーロットを使ってエターナルリターンを楽しんでいただければと思います。
 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

あなたの母親より愛をこめて


■なんかパッチ1.33でバフを受けました


5%も増えていいんですか!?
えっ?
普通に強くて草

なんかビルドガイドを書いた二日後にバフされました……

 もしかしたら時代が来ているのかもしれません。
 乗るしかねえ、このビッグウェーブに……! ということで、皆さんもシャーロットを使いましょう。

 具体的な変更点ですが、「シャーロットは二日目昼で戦術強化モジュールを購入したらフルビルドです。」という発言は撤回します。さすがに、激励で上昇する適合能力値増加+攻撃速度上昇が高すぎる状態であり、生命の木ひとつでこの上昇量は金銭効率が良いです。
 ですので、以下に変更します。

シャーロットは「戦術強化モジュール+エルフドレス」でフルビルドです。

 この二つが揃ったら、以前と変わりなく余ったクレジットをキャリーの装備に渡すようにしましょう。

 新アルカナ武器の「ザ・サン」については「節制」の完全上位互換であり、「クラダリング」と比較して生命の木を使用する点でコストパフォーマンスに優れています。
 ただ、上昇する能力が「スキル増幅+31、与える回復効果+2%」なので、やはりキャリーの装備より優先するアイテムであるとは言えません。変わらず、余った生命の木を処理する際に製作する、もしくは最終戦に備えて余ったクレジットで製作するアイテムになると思います。

ありがとうエターナルリターン
ありがとうMy Mother

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