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『最高の教師』詩羽さんが光っていた第5話と、芦田愛菜さんの衝撃的第6話

今回は、土曜日夜10時放送の日テレドラマ『最高の教師  ー1年後、私は生徒に■されたー』の第5話、第6話について。

第5話「拝啓、変り者と呼ばれる貴方へ」
(8/5放送)
担任教師の九条(松岡茉優さん)が、奇抜な髪型&メイクの瑞奈(詩羽さん)を文化祭の責任者に指名する、というところから始まる回。
校外で音楽活動をやっているが、クラスでは誰とも関わりを持たず影を潜めている瑞奈がこの回のメイン人物でしたが、そのインパクトは後半になるにつれ強くなり、とにかくその存在が素晴らしかったなと。

最初の方の、おどおどした表情とか、人と関わりたくない閉鎖的な雰囲気とか、「若いのに演技上手いな」とは思っていたのですが、瑞奈が九条と関わりながら、自分らしさ=変わり者=個性を肯定していく過程、そしてラストの文化祭での自分の内面を解き放った、迫力ある歌唱パフォーマンスと悩める若者らしさ、表現力は圧巻でした。
ドラマ中で瑞奈が歌った曲は椎名林檎さんの
「17」。すでにもう彼女の歌そのもののようでした。

瑞奈を演じる詩羽さんは、2021年から音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」の2代目ボーカルとして加入したらしく、Wikipediaの来歴で知る限りでは、今回の役にも共通する部分がありそうです。

学生時代、校則や"普通"であることに縛られ窮屈に感じていた。当時感じた生きづらさは高校生のときがピークであった。
高校1年の頃、精神的に限界を感じた際、自身の見た目を変えることで前向きになれるのではと考え、家で1人で口にピアスを開け、髪の毛を刈り上げ、前髪をオンザ眉毛にした。

Wikipediaより


それにしても、文化祭の件で九条がクラスでの話し合いの場を設けてやり取りするシーン、まぁ九条先生は笑わない、ああいうキャラだし、シリアス路線なのでそうなるんでしょうけど、文化祭を意義あるものにして青春の思い出を作ろう、という趣旨で話し合うには司会進行を務める教師の陰気ぶりが違和感があるな~と思ったりして。

「文化祭を楽しく」という目的なのに、九条のあのテンションの低さはどうかと⋯。
あれじゃ生徒のモチベーションあがらないよね⋯。
かといって九条がそのシーンの時だけ「みんなー、楽しい文化祭にしようゼッ!!」みたいなノリノリなテンションの熱血教師だったとしてもちょっと違うのだけど⋯。
まぁ、ドラマですからね。

次に、同ドラマの次の回である第6話
「拝啓、今を生きるすべての貴方へ」(8/19放送)
以下ちょいネタバレになりますが⋯

鵜久森さん(芦田愛菜さん)も「2周目」だったことがわかり⋯。
「3回目は絶対にない」
だからこそ、私たちは未来を変えるために今を必死で生きているのだと。

九条先生と鵜久森さんが会話するシーンは少し長く感じましたが、それだけ台詞が多いということでもあり、「よく覚えるなぁ、さすが役者だ⋯」と別の意味で感心したのでした。

最後はショッキングな展開になりました。
まなちゃん⋯

また、九条先生、生徒の鵜久森さん、いずれも2周目という、「ブラッシュアップライフ」を思わせる設定。
タイムリープものは他にもよくあるのですが、直近で見た「ブラッシュアップライフ」の印象が強かったので、このドラマでつい思ってしまったのは、「この2人の2周目は命を失った直前から始まったのね。ブラッシュアップライフでは、やり直しの人生は2周目も3周目も4周目も毎回赤ちゃんから始まって人生やり直すにもかなり時間かかってたみたいたけど」と(笑)。

このドラマも最初はどのレベルの雰囲気とノリなのかつかめていませんでしたが、生徒役の子たちもみんな演技がうまく、自然と物語に見入ってしまう、ちょっとシリアスな学園ドラマ、という感じです。
加藤清史郎くんが演じる嫌なボスキャラ的生徒役も上手いですね。ほんとにやな奴に見えてくる⋯笑

芦田愛菜さんも子役の時もすごかったけど、今も健在ですね。素晴らしい。


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