久しぶりにひとりランチ
先日、お客様(著者)のところに用事ができ、車で外出した。
そのお客様のところにいくのは1年以上ぶり。たいした用件ではなく、こちらで預かって販売している本を少しばかり持ってきてほしいということだった。
日時はいつでもいいということだったので、こういうのはなるべく早く済ませるに限ると思い、電話を受けた翌々日に持っていくことにした。約束した時間は11時過ぎ。
お客様に本を持って行って少し雑談でもすれば帰る頃はお昼前になるだろうからどこかでお昼を済ませて会社に戻ろう、と心の中で計画した。
さて当日。
先方の自宅へのルートは国道を通って車で約40~45分。
行く途中ですでに脳内に占める割合は、ほぼ仕事15%、昼食85%になっていた。
「お昼はどうしようかな~。国道沿いにマクドナルドあったよね? 久しぶりに食べたいかも。でも、うどん屋さんもいいな~。それかコンビニで買って車の中で食べる? 大型スーパーもあるからそこで何か見てみるか?? ⋯あとは、著者と打ち合わせする際にいつもコーヒーだけ飲んで利用したあのちょっと古そうなカフェでランチを食べてみる? でもカフェでのお昼ご飯はちょっと高くつくんだよな」
運転しながら思考は昼食モード。
だって意外と楽しい。
ひとり外出で自分の好きなもの食べるまでのこの迷い感。
たまに同じ部署の同僚と一緒に外出した際に、どこかのお店でラーメンや定食などを食べることもあるけど、その時は相手の好みもあるから私はたいてい“何でもいい系”で、合わせたりお任せすることが多いのだけど、ひとりの時は違う。
いかにも『孤独のグルメ オバサンバージョン』って感じで心弾む。
(自分でオバサンよばわりするのは若干の虚しさがある⋯)
ただ、こういう機会はめったにないから新鮮なわけであって、これがしょっちゅうだとワクワクもしないんだろうな。
用件は案の定、あっさりと終わった。
お昼には少し早いかな。
近くにスーパーがあるから惣菜コーナーでも見てみるかと、初めて入るスーパーに初めて入る(くどいです)。
美味しそうなお弁当やサンドイッチ類がたくさん並んでいた。
やや薄暗い店内で惣菜コーナーの明かりが煌々とお弁当たちを照らしている。
色鮮やかに整列している弁当たち。
空腹も増してきて「弁当もいいぞ~。コスパいいしね」と心の中の自分が囁き、背中を押す。
しかも割引シールが付いているのはアドバンテージ高いではないか。ううっ、弁当にするか⋯? おおいに揺らぐ自分。
でも弁当にしたらもれなく車の中でエンジンをかけて食べることになるが、スーパーの駐車場の片隅でそれをする?
(結構小心者というか人の目気にしすぎである。自意識過剰っていうやつですか?)
しかも午後からこの社有車使う人がいたら、カレーやごま油や焼きそばソースの匂いなんかが残っていると嫌じゃない?
いろいろ思考の中でせめぎあいが行われた結果、「やっぱり、あのカフェでランチを食べてみよう」。
急にカフェランチがトレンド1位に躍り出た!
そうして、カフェひとりランチをすべく、そのスーパーでは何も買わずに(申し訳ないけど)、車に乗り込み、何度かコーヒーだけを飲んだことのある、ちょっと古そうなカフェに向かったのでした。
思いがけず長くなってしまったので、今日はここまで。
続きはまた次回に。
(ちなみにこの話にはオチなどはありません⋯)