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「いわて幸福白書」から読み解く 岩手県の教育の取り組みとは?

こんにちは!
みやっこベース広報の島越です。

先日、内閣府の子供・若者に関する取り組みについて紹介する記事を書きました。

前回は内閣府の取り組みということで国の方針についてご紹介しましたが、今回は岩手県の取り組みについてご紹介したいと思います。

岩手県政策企画部政策企画課が発行する「いわて幸福白書」をご存知ですか?
その中でも、特に子供・若者に関する「教育」の分野にフォーカスを当てて紹介したいと思います。

「いわて幸福白書」とは?

2020年から発行されている「いわて幸福白書」。

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出典:岩手県 - 「いわて幸福白書2021」

岩手県のホームページでは、下記のように説明されています。

平成31年3月に「幸福」をテーマとして策定した「いわて県民計画(2019~2028)」の一層の推進を図るため、幸福度の向上につながるトレンドや、国内外における「幸福」をめぐる動きを御紹介するとともに、県の施策や今後の方向について広くお伝えする「いわて幸福白書2020」を作成しました。

出典:岩手県 - 「いわて幸福白書2021」について
https://www.pref.iwate.jp/kensei/seisaku/suishin/1018014/1038817.html

全4部構成で、前半は新型コロナウイルスや幸福をテーマにした有識者や専門家へのインタビューを、後半は県民意識調査の調査結果や「いわて県民計画(2019~2028)」に対する政策評価結果を紹介しています。

岩手県の幸福度ランキング

ここで、第2部で紹介されていた「全47都道府県幸福度ランキング2020年版」における岩手県の全国順位を見てみましょう。

岩手県は基本指標の順位が全国で 19 位と決して低くありませんでした。特に、選挙投票率や食料自給率は上位に位置していることが分かります。

幸福度ランキング

出典:岩手県 - 「いわて幸福白書2021」

また、人々の幸福感を具体的に評価する尺度「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の5分野においては、「仕事」を除いて平均よりやや下位に位置していることが分かります。

「教育」の分野に関しては総合30位。平均よりやや下位ではありますが、社会教育費 7位とあって、子どもたちへの投資に力を入れていることが分かります。


教育分野に関する取り組み

第3部は、岩手県民の幸福感の現状や、県の取り組み・成果について。幸福度の向上に向けた県の取り組み「いわて県民計画(2019~2028)」について、 10 の政策分野とその評価の概要を掲載しています。

概要

出典:岩手県 - 「いわて幸福白書2021」

岩手県が教育分野で目指しているのは、”学びや人づくりによって、将来に向かって可能性を伸ばし、自分の夢を実現できる岩手”の実現。評価結果は、Bでした。県民の実感としては、横ばいとなっているようです。

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出典:岩手県 - 「いわて幸福白書2021」

上図の「評価の説明」に着目すると、下記2点が読み取れます。
①自治体以外の主体で、家庭・地域・関係機関・団体等と連携したキャリア教育、人材育成の取り組みが進んでいる
②一方で、高校と連携した地域づくり・人づくりが進んでいないという課題がある

これらのことから、今後岩手県では、キャリア教育の質の向上や若者の地元定着促進のため、学校・家庭・地域が連携・協働した事業への取り組みを強化していくようです。

おわりに

いかがでしたか?

「②一方で、高校と連携した地域づくり・人づくりが進んでいないという課題がある」と紹介しました。岩手県教育委員会では、この課題を解決すべく「県立高校の魅力化・特色化の促進」に力を入れ始めているようです。

岩手日報

引用:岩手日報(2021年11月9日)

今回岩手県の教育の取り組みを調べてみて、みやっこベースのような地域の教育団体へのニーズが高まっているように感じました。

みやっこベースでは市や学校と協働した探究学習やキャリア開発などの事業を担当しています。引き続き、家庭や地域、学校等と連携し、宮古の子ども若者の未来が豊かなものになるよう、成長の場づくり・環境作りに取り組んで参ります。

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