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みやっこベースの理念フカボリワークショップ

こんにちは、みやっこベーススタッフの坂本です🍂
10月18日(金)、みやっこベースの理念を再考するワークショップをみやっこハウスで行いました。

多くの皆様に支えられ、みやっこベースは昨年2月に団体設立10周年を迎えました。ご支援・応援してくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。
宮古市で生まれ育つすべての子ども・若者の人生が豊かであること」を存在意義として定義づけ、宮古市の課題に合わせた新事業を展開しながら今年度も活動してまいりました。

そんなみやっこベースですが、今、変革の時を迎えています。

約10年の間、多くのサポーターの皆さまに支えられながら、現理事長の早川を中心に事業を進めてきました。
ここ1-2年は事業の拡大に伴ってスタッフが徐々に増え、今年1月からは長期インターンの受け入れも行っています。更に、みやっこベースで活動していた若者が20代後半になって宮古にUターンしてきていて、アルバイトやボランティアなど様々な形で活動へ関わってくれています。

スタッフや関わってくださる方が増えた今だからこそ、みやっこベースの理念をそれぞれの立場からとらえ直そう!ということでワークショップを実施しました。

ファシリテーターには、日頃よりお世話になっているWORKSHOP LAND代表  相内洋輔さんをお招きしました。

相内 洋輔 さん
直近では、旧キャトル跡地利活用ワークショップでもお世話になりました。

みやっこベースが目指している、すべての子ども・若者が豊かな人生を送るために「望む未来を自ら創る」ことができる状態とは一体何なのか。

「望む未来」「自ら創る」の2つに分け、能力やマインドセットなど若者へ手渡したいもの今の宮古の状況、宮古の理想の状態の順で考えていきました。

若者へ手渡したい「望む未来」について語るインターン生

スタッフからはこのような意見が挙がりました。

「望む未来」
・地元に対しての愛着を持ってほしいです。その愛着を糧に、関係人口でもいいから宮古に関わっていきたいと思えるような状態がいいなと思っています。
・いろいろな人と出会って、選択肢が無限にあることに気付いてほしいです。あと諦めない気持ちも大事だと思っていて、田舎だからとか、生まれた場所で諦めないでほしい。そこで折れないで、自分で探す力があるといいのかなと考えました。

「自ら創る」
・自己決定することと、人に頼っていいということを若者に手渡したいです。やってみたいことがあっても行動の仕方が分からなかったり、1人で何とかしようとしても限界があったりするので、相談できる大人が身近にいることが大事かなと思っています。
・自分で自分の道を決めていいい、ということを伝えたいです。他人に委ねていたら絶対後悔するので、自分で自分の道を決めてほしい。同じ道を辿る人はいないので、新たな道をどうやって切り開いていくのかが大事なのかなと思います。

全員が意見を出し終わったあと、話題に上がったキャリア選択の話に関連して、相内さんが「登山型」と「トレッキング型」の例を出してくださいました。
「登山型」のキャリアはプロ野球などの唯一絶対の頂上を目指すキャリアで、「トレッキング型」はいろいろな部署を経験したり転職したりしながら自分に合う仕事を見つけ、キャリアを形成していく形のことだそうです。
また、キャリアという言葉には、履歴書に書ける経歴だけではなく、仕事や働くことに関わる様々な経験、成果、能力、意志も含まれているということを紹介していただきました。

キャリアについて語る相内さん

ワークショップ後のスタッフの感想
・宮古にUターンした後、出産も経験して、ひとつのロールモデルになっていると思っていました。でも、宮古の子どもたちとあんまり関われていないことに気付いたので、関わる機会を増やしていきたいと思いました。(スタッフ・みやっこベースOG)
・自分の中でコアになっているものと、みやっこベースの今のあり方のズレについて、いい意味で見つめ直す時間になりました。(スタッフ・みやっこベースOG)
・自分の高校時代を振り返るいい機会になりました。キャリアを考える上でもすごく面白い時間でした。(インターン生)

学生や地域の方に対しワークショップを行うことは頻繁にあるものの、スタッフ間で行うことはほとんどなく、とても新鮮な機会でした。

今後も引き続き話し合いの機会を設けながら、スタッフ一人ひとりが理念を大事にしながら活動を行っていきたいと思います。