設立10周年のご報告
みなさん、こんにちは。NPO法人みやっこベース理事長の早川です。
この度NPO法人みやっこベースは、前身となる任意団体ユースみやっこベースの設立から10周年を迎えました。この10年間、様々な形でみやっこベースの活動を応援いただき、誠にありがとうございます。
2013年の設立当時、街にはまだ東日本大震災の被害の跡が残り、市内各地で復旧復興に向けた工事が急ピッチで進められていたように記憶しています。目に見えづらい活動も含め、様々な人たちがそれぞれの役割で、宮古の復興に向けて力を注いでいた時期でした。
設立直前に「第0回高校生サミット」と名付けたワークショップを行いました。集まってくれた高校生たちは自分の言葉で地元を語り、数年後の理想の街の状態、そしてそのために高校生としてできることを真剣に、そして楽しく話し合っていました。
この街には絶対に、このような若者たちの力が必要なんだと、そのエネルギーの大きさに驚いた記憶はいまだ鮮明に残っています。
当時の高校生たちは現在20代後半。設立時の私の年齢を超えている人たちもいます。
みやっこベースが何を成し遂げられたのかはいまだに分かりませんが、彼ら彼女らが地元宮古でそれぞれの仕事をがんばっていたり、下の世代のために一生懸命になっていたり、なにより楽しそうに暮らしている姿を見ると、とても心強く感じ、とりあえず10年続けてきて良かったのかなと思います。
宮古市に住んでいなくても、それぞれの場所で良い人生を送ってくれていると嬉しい限りです。
もうすぐ震災から12年。干支が一周する期間が過ぎようとしています。
新型コロナウイルスをはじめ、日本中、世界中がなにやら大変な状況にある現在。普通に暮らしている中でも、なんとなくマイナスなムードを感じることがよくあります。
そんな時代、そして宮古市という地域で生まれ育つ子ども・若者たちが、それでもなお豊かな人生を送っていけるよう、望む未来を自ら創ることができるようになることを目指し、様々なきっかけや土台を作っていきます。
これからも皆さんのご支援、ご協力をいただければ幸いです。