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【研究会レポート】広報・ファンドレイジング/子どもの遊び方の変化/社会的インパクト評価
こんにちは!みやっこベースインターン生の佐渡山です。
今回は、6月から始まった「研究会」の第3回目を開催しましたので、その様子をお届けします。
みやっこベースの研究会とは?
「研究会」とは社内勉強会のようなもの。スタッフが業務内で直面する課題等をテーマに研究し、学びを共有することで、スタッフの専門性を高めること、スタッフ間の共有知識を増やすことを目的としています。先月から毎月1回開催することになりました。
第3回目は、スタッフ八島さんとインターン生中村さん・佐渡山の3人が研究テーマを持ち寄りました。
研究テーマ①「広報・ファンドレイジング」
スタッフの八島さんは、「広報・ファンドレイジング」をテーマに研究しました!
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テーマ設定理由
みやっこベースではnoteやSNSでの発信に力を入れていますが、期待通りの成果に結びついているのか、改めて立ち止まって考えるべく今回の研究テーマを設定しました。
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ざっくりまとめ
広告と広報PRの違い
【広告】
①買い取った広告・CM枠の中で情報発信する
②伝えたい情報をコントロールできる
③割高(広告費・制作費)
④注目されない(広告は無視される、CMは録画で飛ばされる)
⑤企業が自社の商品・サービスを自画自賛するものなので、信用されにくい
【広報PR】
①メディアの記事・番組という形で情報発信する
②メディアからの情報発信であるため、コントロールができない
③割安(活動実費のみ)
④注目される(読者・視聴者がみたい記事・番組の中身だから)
⑤メディア=信頼できる第三者が発信する情報なので信用される
ファンドレイジング成功のための7つの原則
①ファンドレイジングを「単なる資金集めの手段」ではなく、「社会を変えていく手段」として捉え直す。
②ファンドレイジングは「施しをお願いする行為」ではなく、社会に「共感」してもらい、自らの団体の持つ「解決策」を理解してもらう行為だと考える。
③「良い活動をしているのに寄付が集まらないのは、社会が成熟していないからだ」という発想を捨てる。
④大きな支援を得るためには、NPO自信も「つり銭型寄付」のパラダイムのみならず、「社会変革型寄付」のパラダイムを念頭に置く。
⑤日本には寄付文化がないのではなく、寄付の成功体験と習慣がないにすぎないと理解する。
⑥活動の質を高め、最適な組織マネジメントを行うことは、良いファンドレイジングの前提であると理解する。
⑦日本の寄付市場の大きな変化の流れに乗る。
研究テーマ②「子どもの遊び方の変化について」
インターン生の佐渡山は、子どもの遊び方の変化について、特に外遊びに焦点を置いて、子どもの遊び方の変化を【現状】【要因】【外遊びの効果】【取り組み例】のパートに分け、学びを共有しました。
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テーマ設定理由
地元の沖縄で取り組んでいる自身の子どもの居場所支援ボランティアを通して、昔と現在で子どもの遊び方の変化について疑問を持ったことがきっかけで、今回のテーマを設定しました。
子どもの外遊びの減少
子どもの1日あたりの外遊び時間は35年で30%以上減少
・1981年→1日あたり2時間11分
・2001年→1日あたり1時間47分
・2016年→1日あたり1時間12分
外遊び減少の要因
①安全管理の責任問題、人手不足、近隣住民の理解の欠如などによる、学校における校庭開放の制限、公園でのあそびのルールの厳格化
②都市化、地域社会の変化による、子どもたちのあそび場となる安全な空き地や自然空間、あそび仲間の減少
③塾や習いごとに費やす時間の増加
④ゲームやデジタルデバイスの過度な利用と、子どもたちのあそび内容の変化
⑤教育・保育の現場、学童保育や児童館などにおける、指導者の外あそびや自然活動に関する知識の不足
外遊びの効果
・体力・運動能力の向上
・近視の発症予防&進行抑制
・骨の健康な発達
・自律神経機能の強化
・ストレスの軽減
・うつ状態の改善
・脳の発達による感情的発達及び学習能力・社会的適応力の向上
・安全能力の獲得
外遊び推進に向けた取り組み例
「子どもの健全な成長のための外あそびを推進する会」と共に、思い切り外遊びができるような環境を作って欲しいという要望をまとめた意見書を、内閣府にて小倉少子化担当大臣に提出。
研究テーマ③「社会的インパクト評価」&成果報告」
インターン生の中村さんは、「社会的インパクト評価&みやっこベースの成果報告」についてまとめ、学びの共有を行いました。
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テーマ設定理由
ファンドレイジングやサポーターとのコミュニケーションには、活動報告だけでなく、成果報告も大事なのではないかと考え、今回は中期計画の策定に向けた基礎知識の共有も含め、このテーマを設定しました。
ざっくりまとめ
🌟社会的インパクトとは
短期、⻑期の変化を含め、当該事業や活動の結果として⽣じた社会的、環境的な「アウトカム」
🌟社会的インパクト評価とは
社会的インパクトを定量的・定性的に把握し、当該事業や活動について価値判断を加えること
🌟社会的インパクトマネジメントとは
社会的インパクトの評価プロセスと結果をもとに、目指すインパクト量の増大をねらって事業デザインすること
新日本有限責任監査法人作成
社会的インパクト評価の実施手順の全体像
Step 0 評価目的・ステークホルダー確認
Step 1 ロジックモデル作成
Step 2 インパクトマップ作成
Step 3 データ収集
Step 4 データ分析
Step 5 インパクトレポート作成
新日本有限責任監査法人作成
終わりに
参加したスタッフからは、「新しい視点を得られてとても刺激になった」、「中期計画を立てる上で、非常に役に立つ内容だった」など、前向きな声が多く寄せられ、学びの多い時間となりました!
第4回も、引き続きテーマを変えて実施予定です。
読者の皆さんのおすすめの本や記事などありましたら、ぜひ教えて下さい。
今後も私たちの学びをシェアしたいと考えておりますので、お楽しみに!