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#6 かんざし[彫金-翔鶴桜]SILVER925

桜の花言葉は「精神の美」「優美な女性」「純潔」「優れた教育」「優美」「美麗」です。平安時代までは和歌において「花」といえば梅を指しましたが、それ以降は桜を指すようになりました。桜は単なる美しい花であるだけでなく、諸行無常や日本特有の死生観を象徴しています。

日本には数百万年前から自生種の桜が存在していましたが、江戸時代末期に生まれたソメイヨシノが明治以降、日本全国に広まりました。桜はその淡い色合いが幻想的で、満開時の美しさや、花びらがひらひらと舞い散る儚さに独特の美しさがあります。この儚さに、日本人は特別な美しさを感じてきたのです。

「遊び絵」のかんざし

このかんざしは、「遊び絵」からインスピレーションを得ており、縁起の良いデザインとして「桜」を主題、「鶴」を副題として作りました。

翔鶴桜と名付けられたこのかんざしは、桜の枝の流れるような形を鶴の体に、桜の花を鶴の羽根に見立てたデザインになっています。

満開の桜と、開花を待つ蕾

翔鶴桜は枝付きの「枝もの」のかんざしで、中央には満開の桜を配置し、その枝先には開花時期の異なる2つの蕾をあしらっています。桜の花びらは際立つように立体的に作り、雄しべの先端は丸く桜の中心で美しく輝くように配置しました。

枝もの専用かんざしの「枝十字(えだじゅうじ)」

翔鶴桜のベースは、優美なラインが際立つようにデザインされた「枝十字」という名のかんざしの足を用いています。

この枝十字は、強度と透け感があり、美しい陰影を立体的に見せることができます。主題である桜に合わせて、交差する枝をラインが際立つように作り、円形で仕上げました。

優しい雰囲気を持つ、かんざしのベース「枝十字」

銀の魅力は進化し続けること。
使い込むほどに艶が増し、色みが変化して、温もりが加わり、世界に一つの宝物となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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