私の先祖は明智光秀と判明した過程。その2
家系調査を進めるために親戚や遠縁に話を
聞くというのも有効な方法です。
戸籍を集めていくと、それまで知らなかった
親戚の存在を知ることになります。
その会ったこともない、今まで存在さえ知らなかった親戚が、もしかすると先祖に関して重要な情報を持っているかもしれません。
戸籍を集めると、自分の直系の先祖の氏名、
その兄弟姉妹の氏名、兄弟姉妹たちの配偶者や
子供、それに配偶者の両親の名など、言葉は悪いのですが芋づる式に知ることができました。
三宅家に嫁いできた女性たちはどこから
嫁いできたのか。
これは自分の家の家系調査とは少し離れるのでは
ないかという気がしましたが、実はとても
重要なことでした。
昔の日本では家系を絶やさず家を守るということが何よりも大事にされていたので、一族婚、血族婚を繰り返していた家がたくさんありました。
どこでどう繋がっているのかを探るのはとても重要です。
わたしが家系調査を始めた当時、パソコンで全国の電話帳を検索できる環境にあったので、除籍謄本に出てくる名前を検索してみました。
すると父の本籍地のある村で、同じ三宅姓の
お宅が何件かヒットしました。
同じ村の同じ名字。
これは親戚の可能性があるのではと考え、電話帳に掲載されていた住所に手紙で問い合わせて
みたところご丁寧な返信があり、やはり遠縁で
あることがわかりました。
見ず知らずの、赤の他人と変わらないような関係の遠縁ですが、勇気を出して問い合わせてみて
良かったと思いました。
でもいきなり知らない人間から家系のことなどを
訊ねられたりしたら気持ちが悪いですよね。
ですから手紙を出す時には丁重に、文面には
気を配りました。
三宅家に嫁いできた女性の旧姓と同じ名字の会社があるのを電話帳で見つけたこともあります。
問い合わせてみると、その会社の経営者一族の
分家の女性が、三宅家に嫁いでいたことが
わかりました。
その会社というのは元は造り酒屋をされていたという古い由緒ある家系で、現在は手延べ素麺製造業を営んでおられます。
ラッキーなことに、社長が家系を調べて詳しい
家系図を作っておられ、店舗の一角に飾ってあるという会社でした。
すぐに家系図の写真を送ってくださいました。
お礼のかわりに素麺を注文しました。
とても美味でした。
後日BSの旅行番組でその会社が映っているのを
見て、訪れたこともないのに懐かしい気持ちに
なりました。
そうやって調査を続けていくなかで、会ったこともない遠縁からとても重要な情報がもたらされました。
それは島原の教育委員会からもらっていた情報、
「島原で一番大きな病院」のことです。
新選組を調べていくうちに、地元の歴史関連のことはその土地の管轄の教育委員会が扱っているということを知り、私は各地の教育委員会にも問い合わせていたのです。
島原の教育委員会から教えられたそのM病院は、やはりうちの遠縁であることがわかりました。
M病院は今から20年以上前に院長が急死したため閉鎖となったのですが、今は亡きその院長に導かれるように、わたしの先祖探しの旅はさらに進んでいくことになりました。