初めてカバン君(僕のカバン持ち)にブチギレた理由。
何をされたら怒りますか?ブチギレますか?
自分のことを馬鹿にされたら?
約束を破られたら?
なるべく感情的にならない様に意識はしていますが、感情を表に出しやすい僕は、まだまだ修行中です。
しかしまあ、ここのところ「ブチギレる」ことは本当にないので、久しぶりに”感情が高ぶった”話を書きたいと思います。
*
交わした約束
僕にはカバン持ちがいます。
通称”カバン君”です。
昨年の10月から僕の元にやってきて(配属されてきて)、介護事業の現場での修行だけでなく、地域コミュニティでの活動やYouTube活動も手伝ってくれています。
そんなカバン君。
過去のnoteでも何度も書きましたが、・・・
何というか、すごくシンプルに言うと、”ポンコツ可愛い”な感じなんです。w
すぐ物を無くすし、決められた時間には来ないし、人並み以上に緊張するし、少し注意されただけで凹みます。
だけど、僕は、カバン君はそのままでいいと思っているんです。
なんか不器用に見えるかもしれないけど、変わった奴に見えるかもしれないけど、僕は、そんな奴が世の中を変えると思うし、
遠くない将来、僕はカバン君の”やりたい”何かを一緒にやってみたいとも思っています。
そんなカバン君と約束していることがあります。
「嘘をつかない。誠実でいる。誤魔化さない。言い訳しない。」
そして、これ以外のことを”やらかした”としても、ミヤケは怒らない。
カバン君の良さを純度高く成長してもらうために必要だと考えていました。
「体調が悪いです」
ある朝、介護施設のメンバーを含むグループラインにこんなメッセージが飛んで気きました。
「すみません。体調が悪く午前中お休みを頂いてもよろしいでしょうか?」
すると、そのラインにメンバーが返信していました
”わかりました!お大事に!もし具合が治らなければ、一日お休みでも大丈夫ですよ!”
このラインを見た僕は、激怒しました。
その理由は、昨晩未明のやりとりがありました。
朝、社内SNSを通じてこんなメッセージがカバン君から送られてきました。
午前4:30「自転車の件、すみませんでした。お願いがありまして、明日の午前中にお休みを頂いて、取りに行ってもよろしいでしょうか?」
”自転車の件”というのは、
カバン君が先輩から借りていた自転車(ミヤケの元に配属されたのを機に、移動で必要になる自転車を先輩から借りていました)を、どこかで”盗まれて”しまっていたと、
カバン君は勘違いしていたのですが、実は、「違法駐輪」で撤去されていたのでした。
その事実に気付きながら、何も対応しようとしないカバン君に対し、「先輩から借りている自転車は一刻も早く取りに行きなさい。今週末に行きなさい。」とミヤケが言ったという一件でした。
(説明長っ・・・)
そして、自転車の件で心がモヤモヤしたのかはわかりませんが、カバン君は翌日に介護現場があるにも関わらず(もしかすると普通にスマホゲーをしていたのかもしれませんが)、午前4:30まで夜更かししていただけだったのです。
つまり、
カバン君は「嘘をついていた」のです。
激怒しました。
「ふざけるな。すぐに行きなさい。そして、皆んなに本当のことを言って、謝りなさい。」
僕の大切な仲間に・・・
少々厳しいかな・・・
と思いましたが、その日の午前は外出の予定でパンパンだったので、現場のリーダーに事情を話し、”すまないが、カバン君の話を聞いてやってくれ”とお願いしました。
その日の午後、一通りの仕事を済ませ、僕は施設に顔を出しました。
一瞬目が合ったカバン君。
少し怖がったように見えました。
僕からは話しかけず、僕は自分の業務に没頭しました。
「あのぉ・・・今話しかけない方がいいですか?・・・」
怖がりながらカバン君が話しにきたので、
”どうした?”
と返しました。
カバン君:「今日は遅刻して・・・、その本当のことというか、きちんと皆さんに説明せず、自転車のことで休もうとしてすいませんでした。」
ミヤケ:「そう。」
ミヤケ:「皆んなにはなんて言われた?」
カ:「”一度(もう遅刻しないと)約束したのに、・・・信用されなくなるよ?”とか、”私は怒る役目じゃないけど、社会人として、体調管理とか早く寝るとかは最低限やった方が今後のためだと思いますよ”とか、言っていただきました。」
ミ:「そうか。」
ミ:「僕はメンバーのことを信頼しているので、テクニック的な指摘は僕からはしません。皆んなからの指摘で、もう十分わかったはずだと思うので。」
カ:「はい。」
ミ:「それよりも。僕が怒っているのは、僕の大切な仲間に嘘をついた、ということ。」
ミ:「僕が、自分よりも、家族と同じくらい、大切に思っている仲間に、嘘をついたことは許せない。それだけ。」
カ:「・・・すみません。」
ミ:「もういいから。仕事にもどんな。」
カ:「はい。」
カバン君は、僕とした、一番大切な約束を破りました。
カバン君は、きっと後悔しているでしょう。
僕も、自分自身にしていた約束事を破りました。
カバン君が配属されてきた時、「絶対にサシ飲みをしない」を決めていました。
カバン君に1on1で講釈を垂れたくないし、偉そうにしたくなかったからです。
でも、さすがに、夕方まで肩を落として落ち込んでいるカバン君を見ると、「ちょっと付き合え」と言わずにいられませんでした。
1時間。
時間を決めて、好きな酒と好きな魚料理を食べてもらいました。
僕は妻の料理を食べたかったので、手はつけませんでした。
「お疲れ様でした!楽しかったです!」
(それ、俺が言うセリフなんだけどな・・・)
いつも通り、先輩の方を振り返ることもなく、さっさと立ち去るカバン君の背中を見ながらこう思いました。
カバン君。
きっと、今日のことを思い出しては、後悔し続けるだろう。
思い出しては、気恥ずかしくなり、ムカムカするだろう。
でも、その感情は、きっとカバン君自身をもっともっと大きくさせてくれる。
いつかの僕と同じように、自分自身の過去の後悔に苛まれながら、一歩ずつ成長していくでしょう。
そして、何年後かに、カバン君は本当に守りたい後輩ができた時、こう言って欲しい。
「昔の俺と同じだな。ちょっと付き合え。」
カバン君。
頑張れ。
*
<終わり>
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