高齢者がはじめてスマホを使うとき。
【デジタルネイティブは、デジタルネイティブであることを理解出来ていないことが多い】
読んでくださっている皆さんは、
普段、おじいちゃんおばあちゃん、ご両親に、『ちょっと、これ教えて〜』
と言われたとき、
どんな伝え方をしてますか?
これ、僕は初めの頃、めちゃくちゃ悪戦苦闘しました。
アプリの説明、なぜアプリが最初から入っていないのか、どうしたら"い"の文字を入力できるのか。
などなど。
『これ、当たり前じゃん!』
と思うことだらけでした。
本音を言うと、"小さい子供でも分かること"
が、
分からんのです!
でも、
よーくよく考えれば当然で、
僕らは、小さい時から手元に"パソコン"があり、
思春期の多感な時期に"スマホ"が登場しました。
今や、スマホ無しでは"ルーティーンの仕事"すら出来ません。
『デジタルネイティブ』調べてみると、"1980年前後生まれ以降"を指すそうです。
Googleが創業されたのが、1998年。
確か僕の母校の小学校に初めてパソコン教室が出来たのが、2000年。
そうすると、一般的には今の"40歳"以下は、『デジタルネイティブ』ということになります。
そうすると。
"80歳のおばあちゃんと感覚が同じな訳がない!!!!"
ですよね〜。
これ、頭で分かってても、実際直面するとかなりアタフタします笑
【逆に、僕らは"古き良き日本の文化ネイティブ"ではない】
ふと、思い出したことがあります。
小学3年生の時のこと。
『昔の事を知ろう!』みたいな授業がありました。
地域の高齢者の方々を学校に招いて、昔の遊びや生活を学んでいく"総合学習"の授業でした。
その中で、印象に残ってるいることがあります。
あるおばあちゃんの講座"昔の家事"では、
昔の人はどのように家事をしていたのか?を紹介するものでした。
するとそのおばあちゃん、おもむろに『洗濯板』を取り出し、
"昔はこれで洗濯をしていたんだよ〜"
と教えてくれました。
一同"えー!うそー!これで出来るのー?"
掴み完璧です。
(ばあちゃん、絶対あの時、心の中でガッツポーズしてたはず)
が、次の瞬間。
『ばあちゃん、洗濯板の説明めっちゃ下手!!!!』
喋り上手で、掴み完璧なおばあちゃんは、突如口ごもりました。
洗濯板で洗濯すること。
こうやってこすること。
以外に何も説明できなかったのです。
おそらくそのおばあちゃん、
洗濯板で洗濯することが当たり前で、構造や汚れがどのように落ちるかを"言葉で説明"出来なかったのです。
『洗濯板ネイティブ』ですね。
あの時の僕らは、完全に"はじめてスマホを持ったばあちゃん"状態でした。
【実際の進め方】
では、実際に"スマホ教室"を進めていく際、どうしていくのか?
今、現時点で感じるポイントを書きます。
①あえて、構造を詳しく説明しない。
②これやると"楽しくないですか?"の目線で伝える。
③理解が難しそうなリアクションがあれば、さっさと飛ばして次に行く。
①は、スマホを"難しく考えず"日常的に使ってもらうために意識しています。
機械の仕組みや、システムについて説明すると、"何やら、スマホは複雑なメカらしい。。"と感じ、ハードルがめちゃくちゃ上がります。
これやると、まず"楽しむ"ことから遠ざかります。
②は、
よく、『スマホを持つと、何が便利なんですか?』と聞かれます。
この入り口からスマホを使い始める人に限って、ドロップアウトしやすいです。
何かよく分からないけど、"楽しい!"と思うことが出来れば、
"楽しいのに、こんな便利なこともできる!"と思うわけです。
一方で、『便利』の入り口からだと、
"便利、、でその次は?"
"覚えられない"
"便利なのは分かる、でも操作を全て頭で覚えられない。こんなに値段が高いのに、、"
となります。
これは、実際に皆さん言われることが頻繁に聞かれます。
僕ら、『デジタルネイティブ』も、
"友達と話せて楽しい"
"恋人から通知来てワクワクする"
"このアプリ面白い"
から、火がつきますよね!
スマホを使いこなしている、中高生のほとんどは、"便利"ではなく、"楽しい"入り口から、スマホに魅了されているように感じます。
最後の③は、
"理解が難しく感じる"時間が長くなればなるほど、スタミナ切れになり、
"楽しむ余裕"がなくなります。
そんな時間は無駄なので、
(あくまで僕の進め方の上では)
僕が勝手に操作して次に進みます。
楽しくなってくれば、空き時間でちょこっとだけ説明することもあります。
ただ、若者と違い、高齢者の方々は、
"とにかく時間との勝負!"
なので、
全体の2時間の中でも
"最初の40分"で全て伝え切ります。
といったところが、現段階で僕が感じていることです。
今後、進化すればその度に更新していきます!
次回は、『シニア向け端末』について書きたいと思います!
#スマホ #スマホ教室 #デジタルネイティブ #高齢者 #若者 #コミュニティ #シニア #地域 #パソコン #Google #Microsoft #はじめてのインターネット #はじめてのパソコン #はじめてのスマホ #はじめての楽しさ