しんでもいいわ
ここだけの話30代で死ぬ気運がすごく高まっていて、もちろん死にたくはないが、30のテープを切ってから根拠なく漠然と自分の人生は30代のうちに終わるのだと思うようになった。
そのために子にはできるだけ早く自立できる土台を持ってもらわなければならないと。
子が私の父に異様に懐いており、父もこれまで私があまり見たことがない、赤子をあやす親の一面を見せている。なんか、死ねなくさせてしまったのかもしれないなどと少し考えてしまった。
私の親は比較的高齢出産で父も古希を過ぎてようやく初孫を目にすることとなった。その環境に育ったせい、ではないが、私はかねてより早いうちに家庭を持ちたい願望があった。昔から両親といると「お孫さんですか」と言われ続けてきた(もとい言わせ続けてきた)私としては、元気なうちに本物の孫の顔を見せられて良かったと思う。
自分が人の親になってから急激に自分の父が何を考えているかとかがわかるようになった気がする、みたいな記事を過去にも書いたが、私が父の立場であれば、歳をとって子は一通り巣立ち、とはいえ自分が生きる分の金は稼がねばならぬが…ぐらいの状況であれば割と本当にいつ死んでもいいと思ってるんじゃないかなと思う。文字通りの余生。
そこに孫などという新たな生き甲斐が生まれてしまっては。
私がもし30代を生き抜いたとして、このまま人生に悔いなしと思い続けていたとしても、孫が生まれたときにまた「死ねない」と感じる日が来るのかもしれない。
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