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「第3回ミニ島ぐらし体験事業(R6.6/29~6/30)」を実施しました

こんにちは、三宅村地域おこし協力隊の沖山です。
梅雨になりジメジメとした日が続いていますが、調子はいかがでしょうか。
私は湿気にも暑さにも負けず頑張っています!

さて、本記事では第3回ミニ島ぐらし体験事業のご報告をしたいと思います。
今回は初めての取り組みで、募集を保育士さん限定としました。
三宅村は最近、1~5歳の子どもの数が増えてきています。とても良い事ですが、保育士さんが足りなくなってきている現状もあります。そこで、三宅村役場の福祉健康課の方と相談し開催に至りました。
以下、目次です。



島ぐらし体験事業とは?

「島ぐらし体験事業」とは、平成27年から全国でも先駆けて三宅村が実施している移住体験事業です。年1~2回実施しており、島内を最大6泊できる移住体験のプログラムになっています。1週間のうちに各事業所(職場)を回って仕事を見学・体験したり、商店を巡り物価を調べたり、移住者の方々と交流したり…島ぐらしの楽しさ、大変さを疑似的に経験してもらいます。移住後のミスマッチを防ぐことが大きな目的の1つです。すでに19回まで実施していて、今年は10月頃に実施予定です。
ちなみに、過去19回で71人参加し、23人が移住しています(大体3人に1人が移住!)。

「ミニ島ぐらし体験事業」は、よりお手軽に参加できる週末版です。金曜の夜に船に乗り込み、土日を島で過ごす移住体験プログラムです。土日なので事業所見学等はできないですが、商店や飲食店、公共施設等の生活関連施設を回り簡易的に島暮らしを体験することができます。
ミニ島ぐらし体験事業は開始したばかりで、令和5年8月に第1回を実施しており、今回は3回目となります。


ミニ島ぐらし体験事業の流れ

今回のミニ島ぐらし体験事業の実施内容に併せて、ミニ島ぐらし体験事業の流れについても説明します。今回は生活関連施設やジオスポットに併せ、保育士さん限定という事で村立保育園や子育てに関連する施設も2日間の間に巡りました。

1日目 6/29(土)

6/28(金)
22:30~ 竹芝桟橋を出発
島ぐらし体験事業は現地(三宅島)集合・解散になります。
宿泊代等は三宅村側で負担しますが、移住を真剣に考えてくださっている方に、往復費用や島の物価を体験してもらいたいという考えのもと島への往復代、島内にいる間の食事代は参加者負担となります
往復のチケットの購入ができないと体験に参加できなくなってしまうので、参加者の方には事前購入を勧めています。
予約の仕方や購入後の手続きについては下記の東海汽船HPを参考にしてください。

参加者は前日の22:30 東京都港区にある竹芝桟橋(最寄り駅はJR浜松町駅)発の大型客船に乗り、翌朝5:00頃に三宅島の港に着きます。約6時間半の旅路です。
船酔いする方は竹芝桟橋近くのコンビニ等には酔い止め薬が売っているので、そちらを検討してみてください。
私は船酔いしやすいので乗船するときは毎回飲んでいます。

6/29(土)
5:00~ 三宅島に到着
三宅島は港が3つ(伊ヶ谷港、錆ヶ浜港、三池港)あり、風向きによって着く港が変わります。
我々は3時半には着岸港を確認し、参加者の方々を役場の車で迎えに行きます。

左:村役場の只野さん 右:協力隊沖山

あいにくの雨予報でしたが、参加者の方が下船する頃には雨が止み無事に合流することができました。
合流後は車で宿まで向かいチェックイン。いったん船旅の疲れを癒していただきます。
到着日の朝食についてですが、三宅島の商店は早くても7時開店です。そのため、できれば乗船前にコンビニ等で用意してくださいと事前に伝えています。


10:00~10:20 三宅村役場にてオリエンテーション
参加者とスタッフ側で自己紹介後、2日間の行程について説明。
準備をして島内一周スタートです。


10:25~16:00 島内一周(昼食・施設見学含む)
移住のためには島の魅力に気付いてもらう事と、島で暮らしていけるかどうかを考えてもらう事が大切だと思います。
保育士さんに関連する施設見学の他、今回は島内を右回りに観光地や生活関連施設を見学しました。

島内一周図

日中も雨に降られることなく島内を巡ることができました。
午前中は三宅島のジオスポット見学、商店で品揃えや物価チェックをしました。

七島展望台

昼食は三宅島でバーガーを食べることができるマルアサカフェを訪れました。
ちょうど子ども食堂(マルアサカフェでは定期的に子ども食堂を実施しています)開催の日と被っていて、島の子ども達の元気さが参加者の方に伝わったと思います。
島の子どもたちは人懐っこくて良い子ばかりです。私が島に来たばかりの頃、まだ友達が少ないことを話したら小学生の子たちが「僕たちが友達になってあげるよ。」と言って、今も一緒に遊んでくれています。


マルアサカフェのバーガー

午後は、今回の事業の主目的である保育園の見学を実施しました。
園長先生による園内の説明後、参加者の方からはたくさんの質問が出ました。やはり直接現場を見ながら話せるのは就職のイメージがつきやすいのかと思います。

園長先生による保育園の説明

保育園の見学の後、伊豆岬灯台や大路池を訪れました。
三宅島の様々な施設、ジオスポットを見る中で参加者の方から「三宅島は見るところがたくさんありますね。」と言っていただけました。

そうなんです。三宅島は小さい島ですが、見所がたくさんあります。
実際に住むとそれらの景色が日常になっていきますが、ふとした瞬間に美しい自然に感動することがあります。
今回参加された方もこの景色が日常になってもらえると嬉しいですね。

伊豆岬灯台
大路池 
太宰治も訪れたことがあるようです

2日目 6/30(日)


10:00~11:00 役場にてミーティング
福祉健康課の野村課長に来ていただき、保育園の体制などについてお話を伺いました。こちらでは参加者からの質問の他、参加者の方が島の保育園に興味を持ったきっかけ等も話していただきました。
また、恒例の協力隊による三宅島の紹介も実施。

協力隊沖山から三宅島の紹介

11:00~11:30 三宅村子育て広場の見学
役場でのミーティングの後、野村課長にご同行いただき三宅村子育て広場を見学しました。
三宅村子育て広場とは、乳幼児の心身の健全な発達を促すと共に、保護者の子育て並びに地域生活の交流の場、子育てに関する情報提供や講習の場等の幅広い子育て支援を目的とした施設です。
簡単に言うと子どもの室内の遊び場であり、保護者同士の交流の場となる無料の公的施設です。

子育て広場の一室
子育て広場の園庭

私も初めて中に入りましたが、色々な遊具が室内外にあり小さいお子さんには良い場所だと思いました。離島は雨天の日など、家の外で遊べる場所が限られますが三宅島はこういった施設があるのが強みですね。
参加者の方に2日間を通して島内の保育園について、そして子育て環境についてよく見てもらえたと思います。


11:30~12:30 昼食
2日目の食事は阿古漁港船客待合所「ここぽーと」の2階にある三宅食堂でラーメンを食べました。地魚だしラーメンがおいしいコチラのお店ですが、この日はキンメダイのだしを使った一品で、コクがあってまた違った美味しさがありました。

三宅食堂の地魚だしラーメン


12:30~13:30 港までの移動とお見送り
出航まで時間があるので、前日に見ていない島内の名所を巡りながら本日の着岸港である三池港まで向かいました。

サタドー岬 ウミガメの親子もいました

港は観光客の方が多く、活気にあふれていました。
帰りの船は昼の出航です。早朝の船と違い、綺麗な青い海を見ることができます。初めて乗られる方にはぜひ甲板からの景色を見ていただくよういつも伝えています。

さて、名残惜しい気持ちはありますがお別れの時間です…。
島ぐらし体験事業の終わり間際、この時間はいつもさみしいと感じます。
また三宅島で会える日を楽しみにしています。お疲れさまでした!

三池港に接岸するさるびあ丸


ミニ島ぐらし体験事業を終えて

今回のミニ島ぐらし体験事業は保育士さん限定で実施しました。

参加した方からは「島の魅力だけでなく、宿泊先の方や地域のお子さんの姿、お店の方とも接することができて三宅島の素晴らしさを充分知ることができました。」などの感想をいただき、近いうちに三宅村の保育士就職試験を受けてくださるとのこと。
三宅島の魅力はまだまだたくさんあります!ぜひ、今度は三宅島の島民としてお会いしましょう!お待ちしております!

ミニ島ぐらし体験事業は週末のみの開催なので、平日に学校に通われている方や就労している方も参加しやすいです。「島に行ってみたいけどきっかけがない方」と「島に必要な人材」のマッチングを生み出すよう、今後も開催していきたいと思っています。ご興味のある方はぜひご参加を検討してください。

次回の事業の開催について、
約1週間実施する「島ぐらし体験事業」、週末のみの「ミニ島ぐらし体験事業」、どちらも10月~11月頃の開催を予定しています。
開催が決定しましたら三宅村役場のHPや協力隊の各種SNS(X,Instagram,Facebook)で告知します。また、島ぐらし体験事業以外のイベントについても随時更新するので興味のある方はぜひフォローしてください。
協力隊noteのトップページからそれぞれのSNSのリンクがありますので、そちらもご活用ください。


読んでいただきありがとうございました。
今後も島ぐらし体験事業の報告やイベントの報告、島ぐらしの様子をアップしていくのでぜひこのnoteのフォローもよろしくお願いいたします。では。

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