まず1回 壁を越える (vol 207)
思い込み
できないと思ったらできないし、できると思ったら実現する。
モノづくりの現場でも同じようなことが起こります。今回は生産現場での、品質改善や生産性向上を実現するヒントの社内ツイートです。
あきらめたら終わり。挑戦し続けるから改善が進みます。
毎日の繰り返しでGoalを達成する。長丁場という意味ではマラソンに似ています。42.195kmを諦めずに走り切る。
継続は力なりといいますが、「毎日の努力、努力。。」だけだと疲れます。
そんなこと拠点長が言っていいんかい!? お叱りを受けるかもしれませんが、現場の本音。毎日同じ繰り返しでは元気も出づらい。
そこで少し発想を変える。
マラソンは続かないけれど、100m走の瞬発力で勝負してみるのです。
私がタイに駐在していたときの話。
生産ラインの品質改善でそれまで0.5%あった不良率を半減、0.2%近くまで達成できました。更に「0.1%を目指そう」と言ったら、「無理、無理」もうできっこない。今までどれほどがんばったか。エンジニアも現場もみんなが限界を感じていました。こんな気持ちだったら今以上の改善はできっこない。
「じゃあ今日1日だけ、0.1%にチャレンジ、新記録を目指そう。効率は無視していいし、どんなやり方してもいい」
効率無視なので毎日は無理。でも時々チャレンジの日を作りました。
10回くらいチャレンジしたでしょうか。0.1%未満達成‼️
「やった〜、できるじゃん!」
現場のスーパーバイザ:「毎日って言ったらダメですよ。でも、全然無理ってことでもないですね」🤗
私:「よくやってくれたね👏🏅。毎日でなくてもいいよ。でも時々(笑)🥰」
スーパーバイザ:(苦笑)😂😂
「今までの絶対できない」が「できるかも」に変わった瞬間でした。
あとはお決まりのストーリー。最終的には0.1%の継続を達成できました。
改善が進まず悩みを抱えたマネジャーを見て、タイでの経験を思い出しました。
短距離走、瞬間風速、一発勝負、呼び名は色々ありますが、チャンピオン・トライアルをする。チャンピオン・データを作る。一回遊んでみたら?を促したツイートです。
世界中の人が思い込んでいた「100m10秒の壁、宇宙人以外できっこない」
1度でも到達すると、「できるかも」に変わり、9秒台が当たり前に変わる。
モノづくりでも同じ。一度壁を越えたらこっちのもの、なんです。
チャンピオン・トライアルで壁を越える。
経験的に有効性を知って実践。騙されたと思ってトライしてよ、遊び心のトーンを使った社内ツイートや対話。
でも、なぜ1回達成するだけでいい方向に変わるんだろう?
マネジャーとの対話をする中で、最近、自分の活動をコーチング視点で振り返って気づいたことがあります。
今まで「できない」と言っていると、私たちの脳は「できない」という言葉を刷り込みます。脳の刷り込みは行動にも現れるでしょう。
1度でもいい、まぐれでもいい「できた」があると、「できる」という言葉が出て、この言葉を自分で聞く。脳にも「できる、できるぞ」きっと働きかけているはず。だから、1回達成すればこっちのもの。
できないと思っていた時と違う行動が生まれます。
これもオートクライン。自分の発信が自分への影響力を起こす。
ってなわけで、最近、オートクライン、という単語にハマっています。
最後まで読んでいただいた方に、「感謝」の気持ちをお届けしたい。
ありがとうございました😄。