国王が国王であるために。20190407 西武戦●

オープン戦で「今年の有原は違う！」という評論が多かった。オープン戦の２回目の登板は、札幌ドームの現地で見ていたけど、確かにちょっと違うオーラを身にまとっていた気がする。

私の中の国王は、野球を観始めた2017年シーズンの印象が強く勝ち試合をほぼ見た事がなかった。週末に帰省する度に見に行く札幌ドームなのに、ほぼ毎度のように(ローテーションだから仕方ない)国王が投げては負ける。そんな1年。

去年、東京ドームで国王が帰ってきた！というのを書いたけど、その時とまた今日は違っていた気がしてる。何が？と言われると細かいことは表現しにくいけど、一人だけ小高いマウンドに経つ国王は、自信を持って投げていたように見えた。

個人的なことを言えば、有原-石川亮のバッテリーが物凄く好きで、そして2人はお似合いだとも思ってる。去年バッテリーで色違いのものを首に付けてたのをみてこっちがテンション上がったくらいにこの2人が頑張ってるのを見るのが楽しい。国王が国王であるためのリードをしてくれていると思ってる。いしりょとのバッテリーだと国王のイライラがあまり顔を出さなくなってる気がしてるのは私だけじゃないと思う。

そんないしりょが試合終了後、周りの選手が裏にさがってもひとりベンチでグラウンドを見つめていた。9回表の失点を考えていたのか、それとも最後の打席で代打が送られてチームに貢献できなかったことを考えていたのか。本人にしかそれはわからないけど、木田コーチに促されるまでそのまま時が止まったかのようにフリーズしていた。

投手に合わせてバッテリーを組むことが多いファイターズだけども、正捕手争いと言われる所に去年ようやく食い込めるようになった。だからこそ今の立ち位置をものにして欲しいし、国王がローテーションの一角を担うことでいしりょも一軍帯同できることになる。ぜひこの1年はこの2人にとっていいシーズン、活躍できるシーズンであって欲しいと切に願います。

今日の8回表のしっかり抑えた2人の姿を見て、私は東京ドームで泣いていました。2人ともほんと頑張った。だからこそ見ていて今日の試合結果は悔しかったな…とにかく、2人ともゆっくり休んでね。

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