中学入試 国語読解法 その3 説明文(論説文)の読解のしかた ① 説明文と論説文の違い
a 説明文と論説文の違い
説明文・・・いろいろなことを説明するための文章。順序立てて説明することで流れの中で読む者が情報を得やすくします。また、様々な例をあげたり、図表やグラフなども利用して、その文章を読んだ者がわかりやすく理解できるようにします。
論説文・・・著者の意見や考えを述べるための文章。説明文と同じように順序立てて流れの中で読者が著者の言いたいことを理解できるように書かれています。また、著者の意見を裏付けるために図表やグラフ、他の意見などもあげたりします。
説明文と論説文は、いろいろなことを説明することが目的なのか、著者の意見を最終的に読む者に伝えるのが目的なのかの違いはあっても、何かを伝えること、理解してもらうことを目的としていることに違いはありません。また、そのために「論理的(順序立てて)」に文章を展開したり、裏付けとなることを挙げたりする書き方も同じで、したがって読み取り方も同じになります。
説明文 → 話題となっていることをしっかりと読み取ること。
論説文 → 話題となっていることを読み取った上で著者の主張も知ること。
b 説明文(論説文)の読み取りの流れ
このあと説明文(論説文)の読解についてはつぎのような流れでお話ししていきます。
① 形式段落、意味段落について
② 接続詞に注目しよう
③ 段落ごとの関連性に注目しよう
④ キーワードにマークをしながら読もう
⑤ 説明文(論説文)の流れ(論理性、順序立て)について読み取ることが重要
説明文(論説文)には、文章の流れ(論理性)があります。何の話題について書くのか→いくつかの例や他の人の意見→説明のまとめ、著者の意見、といった流れです。難しい言い方をすると「序論→本論→結論」という流れです。この流れをつかみながら読めるようになることが、説明文(論説文)の読解力になります。
それでは次回から説明文(論説文)の読解法の本論です。