異文化交流とは

日本人の狭量さを目の当たりにすることがある。言語交流アプリ内でのこと。
外国語を学ぶ様々な国の人が交流可能な言語交流アプリというのがある。
言語交流アプリのため、ほぼ全ての参加者がレベルはどうであれ母国語以外の言語を学習中なのにも関わらず

・タイ人と会話していたら唐突に「戦いましょう」とメッセージが送られてきたことを、喧嘩を売られていると勘違いして失礼だとアカウントを晒して激怒する日本人がいたり
・どうしてタイ人は年齢を聞いてくるのかと聞いてきた相手のアカウントを晒す日本人がいたり

種明かしをすると
少しでもタイ語を学んだことのある人は分かることなのだが
「戦いましょう」という単語はスーというタイ語の翻訳ミス(?)からきている。スーという単語には「戦う」という意味と「頑張る」という意味の両方があり、この場合おそらく相手のタイ人は「一緒に学習を頑張りましょう」と言いたかったのをアプリか何かで単語を変換したところ戦いましょうになってしまったのだろう。
言語学習は知らない言葉を使ってなんぼ。間違いを繰り返して覚えていくのだ。違和感のある日本語を使われた側は、勝手に悪い方に判断せず「どういうこと??それだと喧嘩になっちゃうよ」と教えてあげれば良いだけのこと。それを名前を不特定多数に晒した上で非難するなんて言語道断。相手に日本人または言語学習に対する恐怖心を植えつけることになるかもしれない。

次に年齢については、タイでは年齢をきくのは日本ほど失礼ではない(失礼ではないはずだが答えたくない人もいるかもしれない)。何故ならタイでは年齢による上下関係を結構気にするし、親しく名前を呼び合う際には相手が年下の場合は名前の前にノーン(弟・妹の意)年上の場合はピー(兄・姉の意)をつけるため相手が自分より上か下かを知っておくことは重要なのだ。また、相手の年齢層によって自分のとるべき態度などが変わってくる部分もある。そのため必要な情報なのだ。
もしタイ人に年齢を聞かれて不快だと思ったなら「日本では失礼にあたる」とだけ教えてあげれば良いし、「タイではどう?」と優しく聞けば異文化交流が始まる。
自分の常識を覆してくれる貴重な異文化交流の機会を、日本だけを基準にした考え方のせいで失わないでほしい。

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