オンラインで救命講習を実施した
先日、「現在のコロナの影響での実施するリスク」と「講習を実施する対象の方々の場所が遠方であること」から初めてオンラインで実施をしました。
記録に残しておきたいと思い、内容を記していきます。
救命講習の時間は1時間で、対象の方々はある施設で働いているスタッフの方々(全ての方が同じ施設の勤務)です。
①BLS(一次救命処置)の大切さを確認するための動画視聴
これはいつもDVDの視聴や、もっと時間のない時は口頭でお話しするのですが、今回はYouTubeから選んだ動画を視聴していただきました。
やはり動画で確認することで目と耳で感じ取ることができ、深く心に響くのではないかと思います。
動画視聴に関しては、オンラインではとてもやりやすいです。動画を共有して見ることでとてもスムーズでした。
②BLS(一次救命処置)の流れを確認
次は、事前にお渡ししていた処置の流れの資料を見ながら、流れを確認していきます。
処置の内容はここでは省きますが、まずは迅速に確認の処置をするところまでを共有します。
確認の処置のところまでは、ダミーがなくても対応できるので、オンラインの画面越しに、私が声をかけながら一緒に流れを動きながら確認します。
③胸骨圧迫の確認
胸骨圧迫は、私はこちらで用意したダミーを触りながら行い、受講者側は順番にダミーを触っていきます。
今回は、今までに一度は講習を受けたことがある方がほぼでしたので、説明は受講者に触ってもらいながら行いました。
胸骨圧迫のポイントをお話しして、施設で起きたときの動き方、乳幼児の圧迫方法、コロナ禍での注意する点なども伝えていきました。
④人工呼吸はなし。コロナ禍での注意する点の確認
人工呼吸は説明のみで実技はなしとしました。
⑤AEDの使用方法の確認
AEDはデモ機を用意していたので、私が使用をして流れを確認していただくのみとしました。
実際のAEDも用意して、中身(パッドや付属品)を確認したり、電源を入れ小児モード、成人モードの切り替えをしてみたりなどしました。
⑥オンラインで実施をしてみて
時間内で終了することはできましたが、実際に行ってみて、難しかったことや、次やるのであればこうした方がいいことなど様々見えました。
①オンラインだと相手の実際に行っている様子が見えないので、アドバイスがしづらい。
→こちら側が今までの経験で予測できそうな注意点を随時声をかけながら行う必要があると思いました。
②その都度の意見が引き出せないので、受けている方の頭に入っているかが心配。
→事前事後アンケートなどを実施すれば良いかもしれないです。
③どうしても話しが中心になってしまうので、実技の時間を沢山とるのは難しい。
→時間が短い講習や、ほぼ経験者の講習であれば話し中心でも良いかもしれませんが、もちろん修了証を発行する普通救命講習や、初めての人向けにはなかなかオンラインでの実施は難しそうだと思いました。