飛ぶ太陽終演と、良いお年を。
遅ればせながら…
劇団桟敷童子「飛ぶ太陽」、全公演を終えました。
コロナが蔓延する世界になってから、初のガッツリ舞台でした。(昨年末、朗読劇は出演しましたが、稽古も本番も日数が少なかったのでガッツリではないかな?)
10月中旬から稽古が始まり、約2ヶ月。
緊張感の中で毎日を過ごしていました。
芝居のことももちろんですが、コロナのことも。
一人でも陽性者が出ると、本番を迎えられないかもしれない。
仕事以外、人に会ったり外に出たりは控え、芝居に向き合う日々。
稽古開始前から何度かPCR検査をしましたが、毎度結果が陰性と出るまでドキドキでした。
毎日の検温、うがい手洗い、舞台袖にはアルコール消毒液。
袖にハケるたびにシュッシュと消毒していました。
劇団の皆さんはこまめに換気や除菌作業をしてくださって、本当にありがたかったです。
マスクをつけての稽古だったので、ゲネプロでマスクを外して芝居をしてはじめて、「あぁ、こんな表情してたんだー」なんて思うことも。
コロナ禍あるあるなのでしょうか?
細心の注意を払っているとはいえ、どこで感染するかわからない。
戦々恐々の日々でした。
誰一人欠けることなく、無事に終えられてホッとしています。
劇団桟敷童子さんの舞台に出演することは、念願でした。
2017年に別の舞台で板垣桃子さんと共演させていただいてから桟敷童子さんの公演を拝見して、こんなに胸が震える、余韻に浸る作品に、私も出たい!!と。震わせる側に立ちたい!と思っていました。
昨年6月、出演予定だったけれどコロナ禍で幻に終わってしまった「昼間の月に兎はいない」。
悔しくて、でも誰のせいでもなくて、やりきれない気持ちがずーっと胸の奥にあったので、今回のお話をいただいて即決しました。
世の中の状況でどうなるかわからないけれど、チャンスがあるならやりたい、と。
毎日、芸達者な皆さんの中で稽古して、表現の幅…佇まい、作品への取り組み方、たくさん勉強させていただきました。
演出の東さんの言葉は説得力があって、東さんの描くストーリーや台詞に、なるほど…と納得しながら自分の中に落とし込みました。
観てくださった方がどう感じられたかはわかりませんが、私の中で、一人の人間として物語の中で必死で生きた。
ああ、これがやりたかったんだって。
生きてる実感。
コロナ禍になって、ずっと欲してた。
窮屈な世界で、感情が爆発する場所。
好きだなぁって。
やっててよかったなぁって。
役的にメンタルがしんどい部分もありましたが、それすらも愛おしい。
飢えていたんだと思います。
コロナ禍であるということも含め、私にとって、思い入れの強い作品になりました。
本来なら稽古中も軽く飲みに行ったりとか。
打ち上げ!とか。
行きたかったなぁって思います。
皆さんのパーソナルな部分をもっと知りたかった。飲んで楽しくおしゃべりして…もっと好きになって…それだけが残念です。
早く、そんな普通の楽しみが取り戻せますように。
一人、ウォーミングアップ中、舞台セットにて。
紅葉がとても綺麗でした。
一旦。私の2021年は締めです。
やり切りました。
ずーっと禁酒状態だったので、年末年始は少しだけ解禁しようと思います。
まだまだ安心できない日々が続きそうですが、いつかまた、皆さんにお会いできますように。
では、また。
追伸
今年3月に靭帯断裂した、愛犬天狗の治療記ですが、書くことがないくらい回復…というか何事もなかったかのように元気です。
また天狗のことはゆっくり。
にゃー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?