2023.9.26 ヒト・コト・トーク#12@楽々園観光案内所
宮島口の沿線で活躍する方々をゲストにお招きするトークイベント「ヒト・コト・トーク」。
前回は、宮島工業高校インテリア科の中丸さん、斎藤さん、北岡さんにお話いただきました。(第11回レポートはコチラ)
12回目(2023年9月26日)となる今回は、楽々園大好きタレントのがくざんまいさんと佐伯区大好き幼馴染ユニットのぬるまゆさん、しましまさんをゲストにお招きして開催しました。
〈ゲスト紹介〉
楽々園大好きタレント がくざんまいさん
非常勤講師として高校に勤務しながら、お笑い芸人として活動している。広島市中心部で活動しながらも、地元楽々園の魅力に改めて気づき、令和5年3月から地元のために、楽々園観光案内所をオープンした。
佐伯区大好き幼馴染ユニット 「ぬるまゆ」さんと「しましま」さん
佐伯区出身で歌担当の「ぬるまゆ」と踊り担当の「しましま」の幼馴染ユニット。アートフェスタ佐伯区2022では、佐伯区をテーマにした歌と映像でグランプリを受賞。幼少期から過ごしている大好きな佐伯区の魅力をSNSで紹介しており、YouTubeチャンネル「広島全力街道」で楽々園を紹介する動画に多数出演中。
―まずは自己紹介をお願いします。
(がくざんまい)楽々園大好きタレントのがくざんまいです。よろしくお願いします。
(ぺリラハニー)佐伯区大好き幼馴染ユニットのぺリラハニーです。歌担当のぬるまゆ、踊り担当のしましまです。よろしくお願いいたします。
―今、取り組んでいることについて教えてください。
(がくざんまい)楽々園地域を盛り上げるため2023年3月に「楽々園観光案内所」をオープンしました(本日の会場でもあります)。この場所では、楽々園遊園地時代の写真パネルなどを用いた歴史紹介コーナーや、このエリアに関係のあるガチャガチャなどを置いています。佐伯区の情報を掲示する棚も整備しています。本来の目的は駅近のイベントスペースにしたいと思っていて、それがなかなか一歩踏み出せていない状況の中で本日こういったイベントができて嬉しいです。意外と人数が入ることも分かりました。例えば、ここで弾き語りなんかの路上ライブをして、金曜日の夜とかに行き交う人たちがちょっと寄って、投げ銭するみたいなのもいいですよね。とにかく、人と人がつながれる場所を提供したいと思っていますので、ぜひ皆様もご協力お願いいたします。
―楽々園観光案内所など、楽々園活性化の活動をはじめたきっかけは何ですか。
(がくざんまい)街で子供に挨拶をしても返ってこない場面が増えているように感じています。僕自身も返事がない体験を過去にして、その際、つながりのない街になっていっているという感覚がすごく怖く感じました。そこから「この状況をどうにかせんといけん!」という思いが強くなり、行動しているといった感じです。
―がくざんまいさんは先生でもあり、お笑い芸人でもあるということで、それぞれ志した理由を教えてください。
(がくざんまい)先生をしているのは、次世代を育てるということに魅力を感じているからですね。また、なるべく自分に経験がある状態で先生になりたいと思っていました。大学を卒業してそのまま教師になるというよりも、お笑い芸人を目指しながら、夢もあきらめない、さらには元々銀行で働いていたので、そのような経験を話せる状態で学校の先生になりたいと思っていて。実際、次のテストで良い点数だったら一発芸するからねと言ったら、みんなすごい頑張るんですよ。過去にちょっと悪いクラスがあって、そのクラスの子に、次のテストでこのクラスが学年で1位になったら僕が坊主にする、と約束したら、結果的にみんなしっかり勉強してくれて5クラス中で1位になった。だから僕坊主にしました。過去の動画を見てみると、ある時期はウィッグをかぶって出演しています。お笑い芸人になったのは、単純に目立ちたいからです。実は3年前くらいまでは、経理や補助金の申請など、どちらかと言えば裏方の仕事が多かった。その際、仕事をこなしても、あまり評価されにくいなと感じていて、だったら、自分から有名になって表も裏もできる人になろうと思い、芸人を目指しました。
―続いてぺリラハニーさん、今取り組んでいることについて教えてください。
(ぺリラハニー)アートフェスタ佐伯区2022グランプリをきっかけに、佐伯区のYouTubeチャンネルに出させていただいたり、最近でいえば、楽々園の商店街であった土曜夜市のステージで歌とダンスのパフォーマンスをさせていただいたりしています。楽々園の土曜夜市が私たちの初めてのステージでした。
―お二人は、グランプリをきっかけに今から徐々に活動を広げていこう、というところですよね。ユニットを組んだのはいつ頃ですか。
(ぺリラハニー)2018年なので、5年前くらいです。グランプリが1年前なので、4年間はまぁ…(笑)
(がくざんまい)長いなぁ、修業期間が!4年間何してたん!
(ぺリラハニー)下積みです(笑)。動画はずっと撮っていてYouTubeにあげてはいたんですが、全て非公開で2人でしか見ていませんでした。どんどんホームビデオが溜まっていって、1年半くらい前にやっと公開に変えたんですよ。私たちが遊ぶ場所が佐伯区なので、Youtubeの舞台も自然に佐伯区になっています。ある時、佐伯区の区民文化センターの掲示板にあったアートフェスタ応募のチラシを見て、佐伯区を舞台にしたミュージックビデオを1ヶ月ほどかけて作りました。あの時チラシを見ていなければ、今ここにはいなかったんだと思います。
(しましま)まだ下積みしてたね。
―そういえば二人は幼馴染なんですよね。
(ぺリラハニー)小学校3年生からなので、もう20年くらいの付き合いです。もうずーっと仲良くて、それぞれ歌をやってたり、ダンスをやってた子どもが、大きくなってユニットを組んだという感じです。
(がくざんまい)そういう存在がいるのっていいですよね。どうしても離れ離れになったり、大人になって組むっていうことなんてなかなかないから。
―がくざんまいさんとぺリラハニーさんはここ佐伯区で生まれ育ったということで、地元を離れようと思ったことはないのですか。
(がくざんまい)広島の人はよく東京に行きたがるって言いますよね。親に県内の様々なおもしろい場所を見せてもらっていて、昔から広島の魅力に気づいていたから、ずっと広島にいるのかなと思います。
(ぺリラハニー)全然出たくないですね~。電車もバスもあって、お出かけできる、なんでも揃っている素敵な場所ですね。
―がくざんまいさんとぺリラハニーさんで一緒にYouTubeもされていると思うんですが、どのような出会いだったんでしょうか。
(がくざんまい)実は5年前くらいから、佐伯区でYouTubeを撮りたいと思っていたんですけど、僕一人だと華が無くて、一人だと限界があるということで、実は過去にもいろんなローカルアイドルと組んでやってたんです。でも、ローカルアイドルがすぐ逃げるの!(笑)。なぜなら、アイドルって地域活性化にあんまり興味がないんですよ。そんな中で佐伯区役所さんに地域活性化に熱い人材はいないかとご相談し続けていたら、ぺリラハニーがグランプリになった瞬間に電話がかかってきて。すぐにInstagramから連絡しました。
―ところで、がくざんまいさんの名前の由来は?
(がくざんまい)広島にすしざんまいができた時に、僕がお笑い芸人になろうと思ったので、がくざんまいにしました。縁起が良いし、すしざんまい旨いし!何かゴロがないと、「がく」って被るんですよ。なるべく違う「がく」の形にしたくて、がくざんまいにしました。
―ぺリラハニーというユニット名、そしてぬるまゆ、しましまという名前の由来について教えてください。
(ペリラハニー)小学生の頃、家に遊びに来た時は必ずおばあちゃんが作ったしそジュースを一緒に飲んでいて、二人の中でしそジュースというのは思い出の味でした。ユニット名を考える際に、しそジュースって思い出深いよねとなり、しそを英語にしたら「ぺリラ」で、かわいい!でも、ぺリラジュースというのもどうかなとなり、ゴロも良く、かわいく、ぺリラハニーにしました。
(ぺリラハニー:ぬるまゆ)名前の由来…。そんなに由来はないのですが、名前がまゆで、性格がぬるっとしている、熱湯でもないし冷たいわけでもない、ぬるーっと毎日平和に生きている人間ということから、ぬるまゆにしました。
(がくざんまい)動画見たらゆるい感じ伝わると思いますよ。
(ぺリラハニー:しましま)私は、高校生の時のニックネームがしましまでした。というのも、毎日しましまのタンクトップを着ていたので。
(がくざんまい)全然知らんかった!!(笑)
―佐伯区の中でおすすめの場所、好きな場所はありますか。
(ぺリラハニー)植物公園(二人声を合わせて)!!本当に好きで、つい最近も行きました。ぺリラハニーのYouTubeチャンネルでも動画あがっています。何回行ったら気が済むのかってくらい。あと、湯来の牧場が好きなので、佐伯区だと、植物公園か牧場かの2択です。
佐伯区にはずっといるので当たり前になってしまっているのですが、自転車や徒歩圏内に海も山もあるし、緑がきれい。きっと誰かが整備してるんだなって思う季節の花がいつみても咲いているんですよ。それも当たり前じゃないなって。子供の時は気づかなかったけどやっと気づけるようになって、それって素敵なことだなと。
(がくざんまい)窓ヶ山がオススメです。極楽寺山とはまた違う角度で佐伯区が全部見渡せる絶景です。登りがきつい山ですが、行った方が良いです!広電バスで行けるので、広電さんもっとアピールしても良いと思います!
―楽々園の魅力についてがくざんまいさんに語っていただきたいです。
(がくざんまい)これは語りたかった!!大阪や東京に行った際に感じたのですが、下町って意外とあるんですよ。昔ながらの商店街にみんなが自転車で行き来してる風景があって。広島をみてみると、商店街と言えば、本通り商店街や尾道の商店街がすぐに思い浮かぶけど、それ以外はすぐには思い浮かばないというのが現状。そんな状況の中、楽々園はこれといった観光地があるわけでもないのに、商店街が形成されており、たくさんのお店があり、人情もあふれている。広島でいうと珍しく、新たな商店街のモデルケースになるのではないかと感じています。昨日も歩いていたらがくちゃーんって話しかけられて、その方は同級生のお母さんだったのですが、よく話しかけてもらえるんですよ。そういう、話しかける雰囲気があるのってすごいなと。楽々園はとにかくあたたかい街だなと感じます。
―楽々園商店街の夜市はたいへん賑わっていましたね。
(がくざんまい)僕は実行委員長をしていたのですが、テレビや新聞を使ったわけではなく、チラシだけであそこまで人が集まった。地元愛の強さを感じました。夜市と言えば、楽々園では有名なおじさんバンドがあるのですが、らくらくラッキーズをご存じですか。夜市でもトリをやっていただきました。この世で一番あたたかくてゆるいバンドでずっと見ていられる感じ。普段商店街で仕事をしている人たちが柔らかくバンドをしている。あの方々の姿が楽々園の究極の形かも、と思ったりもします。ぜひYouTubeで調べてください。ヒトコトトークのゲストにもいいんじゃないですか?
―ぺリラハニーさんも夜市に出演されていましたが、出演されて以降、何か変化はありましたか。
(ぺリラハニー)初ステージだったこともあって、反省点がすごくあるなと思いました。終わった後少ししょぼんとしてしまったり。でも、初めて生でお客さんの笑顔や一緒に歌ってくれる小さいお子さんとかを見ることができて、こんな感覚初めて味わったなと思いました。より地域に貢献したいという愛が深まりました。
―がくざんまいさん、ペリラハニーさん、それぞれの活動の原動力は何でしょうか。
(がくざんまい)自分をゲームの主人公だと思って頑張っています。一緒にやってくれる仲間を集めてみんなで頑張っていく。そのような感覚でやっています。また、昨今の世の中の移り変わりを見た時、後悔する前に、はやく行動することが大事というのは思っています。
(ぺリラハニー)初めはホームビデオだけだったものが、大きくなってきて、ちゃんとしなきゃという思いもありつつ、私たちらしさとか、佐伯区大好きということはずっと大事にしていきたいと思っています。そして、植物公園のステージに立ちたいという原動力があります。結成当初、ステージに立ちたいと植物公園に直談判したのですが、やっぱり無名だし難しくて。でもやっぱりやりたい気持ちは変わらないので、これから地道にコツコツ活動を続けていって、いつか向こうからオファーがもらえるくらい成長出来たら良いなと思っています。
また、歌とダンスで大好きな佐伯区を紹介したいという思いも結成当初からあります。夢はでかく、佐伯区の観光大使です!今このような活動ができているのが奇跡のようでありがたいです。がくさんのおかげです!
―これからどうしていきたいか、どうなっていきたいか、教えてください。
(がくざんまい)このヒト・コト・トークは広電さんから話があった。広電さん側から何かやりましょうというのは今までなかったので、広島も変わってきていると感じた。
宮島線は段階的に駅が開業されていったので、宮島線100周年イベントを単発で終わらせることなく、2031年まで続けることができる。となると、エリア間の繋がりが大切。僕は宮島線の市民の会を作りたい。楽々園、廿日市、宮島口から選出したメンバーで市民の会を作り、そこに広電さんも連携してイベントができれば良いと思っています。これからの目標はそのような組織を作る、そして、宮島口で100周年を迎えるまでに大きいイベントを、宮島線全部を使ってやるというのが目標です!
(ぺリラハニー)植物公園のステージ、佐伯区観光大使に加えて、もうひとつ、ラジオ出演という夢もあります!ラジオでも佐伯区の魅力を語りたい。とにかく佐伯区のことを発信していきたいと思っています。
(がくざんまい)もうひとつ。楽々園には、イオンタウンさんができる。その際に、駅・商店街・イオンタウン・ほの湯で連携して盛り上げるのが一番だと思います。その流れを作りたくて、僕たちだけでは中々難しいところもあります。広電さんが商店街も含めてイベントをやろうと言ってくれれば商店街も乗っかれるので、是非お願いします!
―ここで、お笑い芸人でもあるがくざんまいさんに、フリップ芸を披露していただきます!
フリップ芸の様子はがくざんまいさんのYoutubeチャンネルをご覧ください!
―最後に、宮島線についてヒトコトください。
(ペリラハニー:ぬるまゆ)「もうすぐ会える」
電車は会いたい人に会いに行くために乗ることが多くて、いつも乗っているときは、あの人にもうすぐ会えるな、久々に会えるなあって気持ちで乗っています。多分100年間ずっといろんな人をそういう気持ちで運んできたんだろうなと思ったのでこの「もうすぐ会える」にしました。
(ぺリラハニー:しましま)「つながり」
職場が市内なので毎日電車に乗っています。毎日かかさず使わせていただいているんですけど、100年前からあるっていうのを思ったらすごく不思議な感覚になって、被爆の時も3日で走ったというのを見ると、ずっと昔の人が乗っていた電車に私も載っているというつながりを感じたので、これからもつながっていきたいということで「つながり」にしました。
(がくざんまい)「思い出」
もちろん自分にとっての思い出が大きいんですけど、子供のころからの思い出とか会社でつらい時にもう広電乗りたくないっていう思い出もあったりとか、それだけをずっと思っていたんですけど、最近思うのが、県外の方、外国の方が「トラムだ!すごい!」って来てくれる、そういう方の思い出にもなるんだなということに最近気づけて、誰にとっても思い出になるんだなと思って、「思い出」にしました。
―がくざんまいさん、ペリラハニーさん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
ヒト・コト・トークは、宮島線の沿線で場所を変えながら開催していく予定です。
次回は2023年10月24日(火)、会場はKOI PLACEです!
詳しくは、コチラをご覧ください!