何、何するんだ!
主人の天然記念物のシリーズです。
あれは、まだ私が若かった頃。
運転免許とやらも、持っておらず、車はもっぱら
主人の助手席。
ある時
私の友達の家に遊びに行った時の事。
そこ、
そこ、
そこを、左に曲がってと言う私の声に、
主人チェッと、舌打ち。
私は、その舌打ちに機嫌が悪い。
暫く走って大きい通りに出る。
そこで、主人どっちに行くんだ?
えええーー
どっちに行くんだって、さっきの所を左って言ったじゃない!
だから!
あっちは、行けねーんだよ!
一通ってのが、判らなかった。
だったら、初めから言ってくれればいいのに!
時が過ぎ、
私も、運転免許を取った。
まだ、慣れない不安から、主人を助手席に乗せて運転。
軽い坂道の小さな踏切を通ろうと、走るも。
車は、踏切のど真ん中で、かっすんと止まった。
その時の主人。
顔を真っ青に、何、何、おまえ何処に止まっとるじゃ!
何処って、踏切だけど?
その時の主人の慌てよう。
馬鹿やろう!
ど、どけ!
私が車を降りると、主人も助手席から飛び出し、
運転席へ
見事な、急発進。
私、その時一言。
お父さん、坂道発進上手いね~。
主人青ざめて、一言。
ばかやろう!
こんな所で止まんじゃね~!
下手に、免許取ると、助手席に座っても
主人の運転が気になる。
前の車と近くなると、ねー近く無い?
車間距離もう少し取らないと?
主人うるさいなあ!
距離開けたら割り込まれるんだー!
雨が降れば、ねーワイパー付けないと・・
主人うるさいなあー
いいんだよ。
良く無いじゃない。
見えずらいでしょう?
横からの、私の言葉が返って気になる。
主人の血圧も、急上昇。
私は、車の免許は取らない方が良かったかも。
しかし、
最近は二か月に一回病院に送迎。
やっぱり、免許は必要だったかも。
最近の主人は、助手席で静か。
無抵抗を学んだのか?
それとも、疲れはてたのか?
最近思う。
苦労かけたなあ。