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宮地牧場について、少し詳しくご紹介。

こんにちは、宮地牧場です。
あっという間に1月が終わり、2月になりました。
全道で雪が少ないと言われている今シーズンですが
いよいよ十勝にも大雪が訪れそうな天気予報になってきましたね。
北海道へ旅行にいらっしゃる予定のある方は、くれぐれも足元にお気をつけください。

さて、昨年末から始まった宮地牧場note。
実は、宮地牧場の主本人ではなく、近所に住む宮地牧場応援隊のGOが宮地牧場の想いや日常の会話から拾い集めた言葉をベースに更新しています。

宮地牧場について

さて、今日は改めて「宮地牧場」についてご紹介させていただきます。
歴史と想いの詰まった宮地牧場、簡潔にまとめてみたいと思います。

「酪農をやりたい!」 四国から北海道へ

宮地牧場の始まりは、今から30年ほど遡った平成のど真ん中のこと。
当時勤め人として四国で働いていた牧場主である宮地 晋也(以下、晋也さん)が、旅行先のニュージーランドで見た牛たちが放牧されてのびのび暮らす光景を忘れることができず、「酪農をやりたい!」その想いを胸に、妻・倫子(以下、みっちゃん)と生まれて間もない第一子とともに、北海道へ移住したことからその歴史が始まっています。

それまで酪農の「ら」の字も分からなかった晋也さんは、新規就農を目指して酪農ヘルパーとして働き始めます。1年が過ぎた頃、巡り合わせのように今の土地に出会うことができ、まだまだ分からないことが多いながらも晴れて北海道で新規就農することが叶ったのです。

牛・人・自然のバランスを崩さない、持続可能な酪農を目指して

無事に新規就農することができた宮地牧場は、目指していた放牧酪農を実践し、経営も順調に進んでいました。
しかしその一方で、少しずつ一般的な日本の酪農の在り方に疑問を感じるようになります。

そのような時期に「自然と人との共存」をテーマとする、バランスを改善する技術に出会い、酪農における様々な行程にこの技術を応用すると同時に、牛の飼い方の一つ一つ見直し、自然環境に配慮した持続可能な酪農へと変えていきました。
以来、宮地牧場では一年中、昼夜共に放牧をする完全自然放牧酪農を実施しており「放牧畜産実践牧場」として認証されています。

牧草のみで育てる

宮地牧場の牛たちは、従来の穀物飼料を併用した一般的な飼育方法と異なり、自然な環境下で牧草のみを食べて育っています。

この飼育方法はグラスフェッド(grass=牧草)と呼ばれ、牛が本来「草食動物」であることから、牛にとってより自然で健康的な飼育方法であり、アイルランドやニュージーランドなどでは主流の飼育方法となっています。

日本国内においては、国の農業政策・外交政策の関わりなどから、グラスフェッドを実践する牧場はまだまだ少数派ですが、消費者の環境問題への意識変化や健康志向の高まりから、少しずつ増えているという情報もあります。

牧草のみで育った牛の牛乳は、季節によって味わいが変化することが特徴の一つとして挙げられます。
春から夏にかけては、水分を多く含んだ青草をたくさん食べることができるため、牛乳自体もスッキリとした味わいの中に、どことなく青臭さを感じさせる風味を持ちます。逆に、冬はフレッシュな牧草がなく、夏場に刈り取ったものを乾燥・発酵保存させたもの(サイレージ)を食べることで、牛乳の脂肪分が高まり、より濃厚な味わいを楽しむことができます。

この土地に住む全てに感謝

宮地牧場では、バランス技術を取り入れた新しい酪農を実践しています。ここで暮らす牛たちは、牛がもともと持っている免疫力や自然治癒力が高いため、予防だけでなく治療にも抗生物質を使用していません。また成長を促すためのホルモン剤、ビタミン剤なども同様に一切使用していません。
完全放牧された牛たちはお産も常に自然分娩です。
例外的に帝王切開など外科手術を行うこともあり、その際は術後の抗生物質を使用しますが、お産において手術を要するようなケースは殆どありません。

これも全て、牛たちが本来持つ「生きる力」が強いからであり、それを支えるのは、この土地に住む動植物はもちろん、目に見えない菌たちや水、風など在るもの全てのおかげだと、宮地牧場では考えています。

"Milk for nature-welfare"

宮地牧場の牛乳は、普段市販の牛乳を飲めない人でも驚くほど美味しく飲むことができます。
(かくいう私もそうでした)

何がそうさせるのか、言葉で説明することはとても難しいのですが、一言で表現するのであれば「Milk for nature-welfare」なんだと思います。
牛たちを想い、自然に寄り添い感謝し続ける。そんな2人の情熱が詰まっているからこそ、飲まず嫌いの人も、牛乳飲むとお腹がぐるぐるしちゃう人も、安心して飲むことができる美味しい牛乳なのです。

STORESでは、この美味しい牛乳はもちろん、生乳から作ったバターやフレッシュチーズ、アイスなどの乳製品、牧草で育った牛のおいしいお肉各種を取り扱っています。

自然のままに育った牛の、舌に美味しく、体に優しい牛乳。
「気になった!」という方は、ぜひこちらからラインナップだけでもご覧いただけたら幸いです。


書き手からのご挨拶

さて、今更ではありますが、書き手であるワタシはGOと申します。
宮地牧場のことを応援する、宮地さんのご近所さんの一人です。
(近所といっても車で10分、北海道はデッカイど〜)

こんなに素晴らしいことを実践している牧場が
十勝の片隅で埋もれてしまうなんてもったいない!!!

という想いから、ワタシのパートナーと共に宮地牧場のマーケティング面でサポートさせていただいております。
月に1度、晋也さんとみっちゃんと話をする中で、言葉にできない「いい話」がたくさんあり、どうにかして二人の想いを一人でも多くの人に届けたいなぁと思い、このnoteを始めました。

今後はYouTubeなども活用して「動く宮地牧場」もご紹介していきたいと思いますので、こちらもお楽しみに。

不定期更新にはなりますが、今後とも宮地牧場をよろしくお願いいたします。

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