轟悠さんって誰かを送るときは精一杯、でも送られるのは苦手だったのかも。
轟悠さんは割と早くから注目されていた人だったけど、彼女が一躍有名になったのが初演エリザベートのルキーニ役。
退団特集「mersy」 でこの時の感想を聞かれて、一路真輝さんのサヨナラ公演なので一生懸命だったというようなことを言っていた。誰かを送るときには目一杯頑張る人なんだなと思った。
月影瞳さんのサヨナラショーのときも、自分だって雪組トップとしては最後なのに、自分のことには何も触れず自分の相手役を見送っていた。
同期の稔幸さんの退団のときにも花束を渡しに行っていたし、最後の同期だった月組組長の夏河ゆらさんの退団のときにもみんなでアフロのカツラを被って出迎えたりしていたと言う。もちろん花束も渡していたし、「まだ信じられない、ゆらちゃんの寿退団」と言って笑いを取っていたし、本当に一生懸命なんだなあと思いながら見ていた。
そんなあなたが、自分が退団するときは誰にも送られず、静かに去りたいと言って本当に静かに夢の園を去った。実際には、月影瞳さん、稔幸さん、愛華みれさんにお見送りされたんだけどね。サプライズだったようで、とても驚かれていたと月影さんが何かに書かれていた。
黎明の風の白洲次郎のセリフで、「送られるのは苦手なんだよ」というのがある。私は前から、これは轟悠さんと同じなんじゃないかと思っていた。誰かを送るのは精一杯やるけれども、送られるのはどうも、という感じがね。実は照れ屋さんなんじゃないのかな~と。
そう思うと、自分を貫いたカッコよくて潔い去り方も、何だか可愛い。
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