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明日が何の日か忘れていた。

明日が何の日か忘れていた。


テレビを観ないからと言うのもあるけど、30年経ってようやくこういう日がやってきた。今まで1度も忘れたことはなかったから。


阪神淡路大震災が起きたのは1995年1月17日の5時46分。


とつぜん、下から巨人に突き上げられたような衝撃のあと、激しい横揺れが長く続いた。いつまで続くんだろうと思いながらも恐怖で体が動かなかった。


揺れが収まり夜が明けて、辺りを見回すと、玄関が倒れた靴箱で塞がれていた。


電気が付いてテレビに映った光景は、飴のようにグニャリと曲がった高速道路と、火事で燃えさかる町並みだった。


玄関の靴箱を起こして外に出ると、昨日までのありふれた景色はなく、隆起して、とうてい車は走れないほど凸凹になった道路とそれを見て立ち尽くしている人たちの姿があった。


去年の能登の地震の揺れ方があのときと似ていた(最初の縦揺れ以外)。


いつ、どこで、どんな災害が起きるか分からない。ましてや日本はプレート4枚の上に乗っかっているんだからなおさらだ。それを分かっていることが実は一番大事なんじゃないかと思う。

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ひろよ65歳@カリンバ弾き
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