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強い強い共通項

めちゃくちゃに飲んで、そのままめちゃくちゃに飲みながら朝までカラオケボックスでめちゃくちゃに。カラオケボックスの電話?はコードがだらーんとしたまま、壁に固定されていない。ああどうしよう、もう7時じゃん…

そんな夢を見た。

ドキドキして目が覚めた。

数年前までは実際にあった光景だったし、よくある感情だった。

お酒を、敢えて距離を置くために酒ではなくお酒と呼んでいるが、完全に絶ってから3年以上が経つ。自信にはなっていて、飲みたい気分にはもう駆られない。

恐れすら感じている。

「もういいや」と思った1番の理由は、惨めさにある。

酒癖の悪さから恥ずかしい失敗もたくさんあるが、恥ずかしさも超えて惨めな思いをすることの方が多くなっていた。

特に飲んだ次の日。なんであんなことしたんだろう、なんであんなこと言っちゃったんだろう。

覚えていればまだ良い方で、記憶が途切れて全く思い出せない時間が6時間くらい発生していた。飲む度に毎回、だ。

おそらく、酒との相性は良くない。

いや、最悪のミスマッチだ。

友人に「お前の飲み方を見てると、酒を飲んじゃダメなやつがいるんだなぁと思わされるよ」と言われたことがある。友人は呆れたように笑っていたが、目は笑ってなかった。

ミスマッチやアンマッチ(そんな言葉があるかどうかは知らない)こそ不幸だと考えている。

様々な事象が存在する世の中で、徐々に形成されていく自己がある。全ての事象と上手くやっていけるはずなんてなくて、上手くやっていけるものと上手くやっていけないものを選択しながら時間を進めていく。

その選択ができない状況ってのも確実に存在するが、その時は選択のスケールみたいなものを一気に、あるいは至極微量に、小さくする。

無人島にでも暮らさない限り人との関わりは生まれるので、周りにいる人を変えたり調整したりするのも良い手段だ。

ミスマッチやアンマッチを発生させないようにするために、人付き合いを少しずつ変える。全くしない、は難しいけど、距離感を変えるのは感情一つで出来たりする。もちろんカロリーは要るけど。

僕の場合は「お酒を飲まない」ことで変えることができた人間関係があって、それが変わったおかげでミスマッチやアンマッチがめちゃくちゃ減った。

飲まなくても付き合える人が分かったし、飲まないと付き合えない人とは付き合わなくてもいいことが分かった。

ラッキーだったのは、飲まなくなってからというもの「飲まなくなった人」が周りに増えたこと。ラッキーなんて言ったが、もしかしたらそういう流れだったのかもしれない。

「飲まなくなった人」が言っていた「飲まなくなったら、飲んでる人と話が合わなくなった」という言葉が強く残っている。強い強い共通項を失った時、いかにそれ1つだけでもっていたかを実感することが確かにある。

ラッキーなのは、その強い強い共通項がなくても関係性が続く人がいるって分かったこと、そして実際にそれなしで続いている人がたくさんいること、そっちの方かもしれない。

そして今は、その強い強い共通項を新しく作ろうとしている。コーラだ。コーラを作っているが、これはお酒を微妙に悪者にするムーブなのかもと良くも悪くもドキドキしている。お酒が担っていたものをコーラに代替することができれば…なんてフワッと考えているからおこがましい。

でもいつか、自分が思っているよりも早いタイミングで、そのスケールにも到達するだろうと考えている。

2024/06/12

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