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IOCが効果を認めたサプリメント5選

トレーニング、ヘルスケア、美容。身体づくりに関する事柄で、栄養摂取は欠かせないポイントだ。それに加えて、食事による栄養摂取量の不足を補うため、あるいはトレーニング効果を高めるためなど、様々な用途でサプリメントが有効活用されている。

こうした実情に対して、常に話題となるのが「このサプリメントは、果たして効果があるのか」というものだ。こうしたサプリメントの効果効能に関する基礎知識を紹介しつつ、IOC(国際オリンピック委員会)が認めた5種類のサプリメントについて紹介していきたい。

また、今回紹介するサプリメント以外にも、サプリメントは日々研究が進み内容がアップデートされている。今回の話を基礎としつつ、常に最新情報にアンテナを張っておきたい。

(1)「サプリメント」の基礎知識

「サプリメント」という言葉について、実は日本・世界での共通の定義は存在しない。また、含有成分や規格等に関しての、法律上の決まりもないのが現状だ。ちなみに、厚生労働省はサプリメントを「健康食品に該当していて健康を増進するもの」としている。

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2019年に行われた国民生活基礎調査で、サプリメントの使用率を調査したところ、国民のに3割が使用していることが判明した。この使用率は、年齢が上がるほど高まるとも報告されている。

アスリートに関しては、2012年以降から一貫して使用率が80%以上の状態にあり、スポーツ現場とサプリメントが密接な関係にあることがよく分かる。また、サプリメントの情報を得るとき、どんな職種を情報源とするか調査した研究によると、実に26%がトレーナーからだった。

(1)サプリメントの使用目的

基本的に、サプリメントの使用目的は2つに絞られる。ひとつは食事の不足を補うため。もうひとつは競技力向上だ。

1)食事の不足を補う

よく飲まれているサプリメントとしては、ビタミンD、カルシウム、鉄などがある。あくまで食事での摂取を基準に、それでも難しいものをサプリメントで補うという考え方が重要だ。

ここで重要なのが、海外製品は基準量よりも多い成分が含まれているケースがあるという点である。過剰摂取によって体内に蓄積され、かえって健康を害することもある。

2)競技力の向上

競技力向上を目的としたサプリメントは、エルゴジェニックエイドとも呼ばれる。BCAA、HMB、グルタミンなどが該当する。

(2)サプリメントを選ぶうえでの注意点

サプリメントを摂取したり推奨したりするうえで、サプリメントの持つ共通の特徴を知っておくべきだろう。特に注目すべきは、メリットではなく「デメリット」だ。

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