ミズダコの生態【伊豆高原ダイビングスクール】
ミズダコは、世界最大のタコで、日本では北海道以北の海に広く分布しています。体長は3~5メートル、体重は10~50キロにもなります。
その巨大な体から、様々な伝説や怪談のモチーフにもなっています。
主な生息場所は、北太平洋で、アラスカ、カナダ、北アメリカ大陸北西部沿岸海域にも生息しています。水深200m以浅の岩礁域や砂礫底に生息する。夜行性で、夏期は昼間も活発に行動する。
ミズダコは肉食性で、アワビ類や巻貝、ホタテガイなどの二枚貝類、ヤドカリや小型のカニ類、カジカ類やギンポ類などの魚類を食べる。
ミズダコは、水分を多く含むタコです。その水分量は、マダコの約2倍と言われています。
北海道では本種の漁獲高が最も多い。ミズダコは、非常に珍しい種です。ミズダコは、主に深海に生息しているため、生きた状態で目にする機会はほとんどありません。また、ミズダコは、非常に警戒心が強いため、捕獲するのも困難です。
ミズダコの雄雌の見分け方は、足の先を見るとよいと言われています。ミズダコの雄は8本ある足のうち、1本が交接器になっていて先端には吸盤がないので、このように先端に吸盤のない足が1本あるものが雄です。では、ブツ切りになって売られているタコの場合、どこをみれば区別がつくのでしょうか。その場合は、吸盤の並び方を見ると分かります。ミズダコの雄の吸盤は大小さまざまな大きさがあり、雑然と並んでいますが、雌の場合は比較的小さく同じ大きさの吸盤が、2列に整然と並んでいます。これは、雄が縄張りや雌をめぐって、雄同士で喧嘩をすることと関係しています。いざ、喧嘩になった時、大きな吸盤が武器となるため、雌のような小さな吸盤では役に立ちません。その点、雌は雄のように大きな吸盤を持つ必要がないのです。雌のほうが、身の繊維が細かいため、やわらかく食べやすいと言われているのに対して雄は身が締まっているので、雌にくらべて固く歯応えが良いと言われています。
ミズダコの繁殖期は、春から秋で、北海道では5~6月が盛期となります。雌は、水深30~70mの岩礁帯や砂礫底に産卵床を作り、2週間以上かけて5~10万粒の卵を産みます。卵は、藤の花のような房状になっており、雌は卵の表面を掃除したり、巣を離れず餌も獲らずに世話をしたりします。雌の産卵は一生に一回と見られますが、稚仔が孵化を迎えると寿命を終えます。
ミズダコの特徴は、次のとおりです。
タコの仲間の中で最大の種
水深200メートル以浅の岩礁域や砂礫底に生息
夜行性
肉食性
肉質が水っぽく柔らかい
生食向けで市場に出ることはきわめて少ない
煮ダコや酢ダコに加工される
生ダコを冷凍してからスライスした商品『タコしゃぶ』が人気
ミズダコは、身が柔らかく、甘みが強いのが特徴です。ミズダコの食べ方には、刺身、しゃぶしゃぶ、天ぷら、煮物などがあります。
ミズダコの刺身は、ミズダコの身を薄く切って、ポン酢や醤油でいただきます。ミズダコのしゃぶしゃぶは、ミズダコの身を薄く切って、だし汁でしゃぶしゃぶしていただきます。ミズダコの天ぷらは、ミズダコの身を天ぷら粉で揚げていただきます。ミズダコの煮物は、ミズダコの身を煮物にしていただきます。
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