ヒョウモンダコの生態【伊豆高原ダイビングスクール】
ヒョウモンダコの生態
ヒョウモンダコは、マダコ亜目マダコ科ヒョウモンダコ属に属する4種類のタコの総称です。
小型ですが猛毒のテトロドトキシンを含むことで知られ、人間の死亡例もあります。
日本ではその中の一種Hapalochlaena fasciata を指す場合が多いです。
ヒョウモンダコは、日本からオーストラリアにかけての西太平洋熱帯域・亜熱帯域に分布しています。
浅い海の岩礁、サンゴ礁、砂礫底に生息しています。
体長は約10cmで、頭部は3cmほどです。体色は黄色で、青い輪や線の模様があります。
興奮すると、体色が明るくなり、模様がはっきりと見えます。
また、触覚の先端には青い斑点があります。
ヒョウモンダコは、夜行性で、昼間は岩陰などに隠れています。
夜になると、岩礁やサンゴ礁の周りを動き回り、小魚や甲殻類などを捕食します。
ヒョウモンダコ威嚇
ヒョウモンダコは、威嚇する際に、体色を鮮やかなコバルトブルーに変化させ、体表の輪紋を大きくします。
また、口を開けて威嚇することもあります。また、興奮すると、体色が赤く変化します。
ヒョウモンダコは、猛毒を持つタコですが、その美しさは多くの人々を魅了しています。ヒョウモンダコは、世界で最も美しいタコの1つとも言われています。
ヒョウモンダコの毒性
ヒョウモンダコに遭遇した場合は、絶対に触らないようにしてください。
ヒョウモンダコは、フグ毒と同じテトロドトキシンを持ち、咬まれると呼吸困難や麻痺などの症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。テトロドトキシンは、同量の青酸カリの500倍から1000倍の毒性を持っており、わずか2〜3ミリグラムの摂取で死に至る可能性があります。
ヒョウモンダコの毒は、死んでも残ります。そのため、ヒョウモンダコを捕まえた場合は、すぐに海に返してください。
ヒョウモンダコは、とても危険なタコです。海水浴や磯遊びをする際は、ヒョウモンダコに注意してください。
ヒョウモンダコ繁殖
ヒョウモンダコは、繁殖期は春から夏です。メスは、岩礁やサンゴ礁の隙間などに卵を産みます。卵は、約1週間で孵化します。ヒョウモンダコの幼生は、プランクトンとして生活し、約1年後には成体になります。
ヒョウモンダコは、食用にされることはありません。ヒョウモンダコの毒は、加熱しても分解されません。そのため、ヒョウモンダコを食べる際には、毒抜きを行う必要があります。ヒョウモンダコの毒抜きは、専門の知識と技術が必要であるため、素人が行うことは危険です。
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