就活生がやってみたら良かった、「自分の好き」の見つけ方
みなさんおはようございます。半人前バスケコーチ@東京オフィスです。ついにGW終盤ですね。GWは、一番読書や仕事が進む時!と思って、今日も仕事に向いながら、結局noteを書いております。
さて前回は、就活で悩んでいる学生の何人かから相談を受けたときのお話を書かせていただきました。
私は就活で最も重要なのは、「嘘をつかないこと」だと思っておりますので、前回はその点に内容も終始しましたが、今回は”自分の好き”と、”就活の闘い方”の一例について、過去の学生の事例を基にご紹介できればと思っております。(自分の好きを見つけて、そこからつながる仕事を探すワークの方法も、後ほど書いておきますね)
その子は今となっては社会人3年目になる女子なのですが、大学4年生の10月に私のところに相談に来ました。その子はめちゃくちゃいいやつで、みんなに優しくて、ちょっとおっとりしてるからイジられて愛されるような、そんな子です。前回の記事にも書きましたが、そういう子って、就活だと見つけづらいんですよねー。
相談に来た内容は、エステの業界から内定をもらっていたが、そこに就職したらいいのか迷っている。ということでした。自分がやりたいことが分からないという話をしていまして。まぁ、大学生の就職活動だとよくあるお話ですね。そして、その子は迷った末に、内定を断った(!)という状況でした。なので、大学4年の10月で就活が振り出しに戻る。みたいな感じであります。
そんな状況で私のところに来たので、私は彼女に質問をしました。なんでエステが良いと思ったの?そもそも、どんな感じの就活をしてたの?などなど聞いてみたのですが、結局のところ、なんとなーく好きかも。くらいでエステの会社を受けただけなので、自分の中での納得度が全然100じゃなかった。とのことでした。こういう相談、めっちゃくるんですよねー。
そのたびにいろんなことを考えるのですが、私が大学生の就活支援について大きく疑問を感じるところが1つあります。それは、”どの業種/業界に行きたいか”とか、”業界地図で業界研究”のように、選択の起点が業界や業種中心になっているところです。私はシンプルに、自分のやりたいことすら決まっていない現代の学生に、希望業種を確定させるのに躍起になるのは、ちょっと違うなと思っています。
私はそんなことよりも、最初に考えてほしいことがあります。それは、自分の楽しいとか、好きとか、ワクワクってどこにあるんだ???っていうことです。それを考えていくと、業種業界を決めるってことって、あんまり意味がないんじゃないかなと思ったりするわけです。
そこで、私は学生に、こんなことを言いました。
「まず、自分が好きなこと、楽しいこと、ワクワクすることを、この紙に好きなだけ書いてみて。粒度は細かくても、大雑把でも、とにかくなんでもいいから。書けるだけここに書いてみてよ」
このときに、全部で40個くらい、自分の好きなことや楽しいこと、ワクワクすることなどが出てきました。もうなんでもいいんです。とにかく書き出す。この1枚は、とてもハッピーな紙になりますね。そして、次にこんなことを言いました。
「この中で、”自分の中でこれがとても重要だ!”と思うものを、3つだけ選んで。」
書き出した自分のワクワクの中から、一番重要だと思う要素を3つだけ決めてもらいます。(場合によっては、4つだったり5つだったりする場合がありますが)そして、次が最後のステップ。
「この3つのことが、実現できる仕事って、何があると思う?」
選んだ3つのことが、全て含まれそうな仕事を考えてみるんです。この時は、結局2つのことに集約したのですが、この学生の場合は、”人に笑顔で喜んでもらうこと”、”お客さんの人生の特別なタイミングに貢献すること”、みたいなことを挙げていました。
この2つのことが実現できることって何がある?という話をしました。わかりやすいのはウェディングプランナーとかですが、例えば最高の素材の新生児用肌着をつくって、出産祝いにできるメーカーがあれば、それも希望に入るよね。とか。もしかするとエステも、結婚式に間に合わせたい!みたいな女性にも貢献できるかもよ。とかとか。こんな話をしながら、この3つが実現できる仕事を探してもらったのですが、結局10種類くらい挙がって、「結構いろんな仕事があるんですねー」なんて話をしていました。そして、もうちょっといろいろ探してトライしてみます!と話しを聞いて、その日は解散したのですが、、、、、、
そのわずか1ヶ月後、「ご報告があります。」と連絡が来ました。私のとこに相談に来たあの日から就活を再開して、結果希望のとこから内定をもらうことができましたと。しかもその会社は、なんとエステ業界の会社(前に内定辞退した会社とまったく同じ業界やん)。まったく同じ業界で、むしろ会社の規模は以前より小さい会社だったのですが、本人からは「就活、やりきりました。断言します。他にも色んな道があることを探して考えてみて、それでも私は、自分の手で人の体を美しくしてお客さんと密に関われるエステがやりたいと思いました!」とメッセージがありました。
この学生とのやり取りの中で、私も学んだことがあります。それは、”ちゃんと自分の好きとか、やりたいこととか、やるべきことが腹落ちした状態でスタートすることが大事だ”ってことです。前の記事にも書きましたが、22歳でやりたいことが完全に決まってる人なんて、ほぼいないと思います。私もそうでした。でも、そんな中でも、自分の好きなこととかやりたいことってなんだろう。と向き合って考えきってみて、そこからスタートすることって、やっぱり大事なんだなと思いました。それが変わってもいいんです。まだ決まりきってないことでいいんです。でも大事なことは、ふわふわしたまんまにしないで、ちゃんと向き合って、”まずはこれを頑張る”っていうことを、決めることが大事じゃないかなと思うわけです。
なので、やりたいことがないかもーっていう就活生の方。この学生は、4年生の11月から始めて間に合ったので、まだまだまだまだ間に合いますよ。前述の好きなこと、ワクワクすること書きまくりワークを実践してみてください。ちょっとは何かのヒントになるかもしれませんよー。
追伸
その学生から、就活終了連絡のときにもらったメッセージの内容を、コピペしておきますねー。
すーさんお久しぶりです☺︎
今日は就活の報告があります!
卒論の締切前日に東京でエステの会社の最終を受けてきました。土曜日に内定報告の連絡が来ました。
私はそこでエステティシャンとして頑張っていくことに決めました☺︎
10月、すーさんに連絡してご飯食べながら「武器を作りなさい」という言葉をいただきました。
それから、ズルズルだらだらだったけど、色んな美容を扱う会社を調べてました。すーさんにオススメしてもらったwantedlyに絞ってずっと探してて、この会社もwantedlyで見つけた会社です。
10月後半、wantedlyでの募集に惹かれてビデオ通話で面談しました。そこでいいなって気持ちが強くなりました。
11月、すーさんの「武器を作りなさい」がずっと頭の中にあって。
就活の時期はもう過ぎているし、地方大学出身の私では、東京の学生と同じことをしていても社員の目には留まらないと思って、武器を作るために実際に店舗にエステを受けに行ってみました。そこで施術をしてくれた社員の方にこの会社に入りたい気持ちや自分がなぜ美容に興味があるのかの経緯を話しました。
そしたらその方が、役員に話をつないでくれていて。
面接をいざ受けてみたら、店舗に足を運んだことがちゃんと伝わっていて、風通しが良い会社だと感じました。人事の方も素敵な方で、あんなに自分を素を出して話すことができたのは初めてでした。
二次も最終も自分らしく話すことができました。
それは多分理由が2つあって。
自分に自信が持てたこととここまで来たらやるだけだ、っていう潔さが出てきたことだと思っていて。
そうなれたのはすーさんに相談して、すーさんからもらったヒントを自分の中でやりきったからで。
就活、やりきりました。断言します。他にも色んな道があることを探して考えてみて、それでも私は、自分の手で人の体を美しくしてお客さんと密に関われるエステがやりたいと思いました!
エステティシャンになります。苦しい時期の方が多いでしょう。それでもいいから、エステティシャンとして人間力と技術を高めていきたいと思ってます。
親にも話して、納得してもらいおめでとうって言ってもらえました!
みなさんもやりきった!と言える就活を頑張ってくださいねー。
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