イラストを描いて頂いた話。
はじめに
今回の記事は自分の作品ではなく、お描きいただいたイラストについてのお話になります。今年の夏にアストルティアの冒険が丸10年を迎えた記念として、アスコンのイラストでお世話になっている、きりのさん( @kirino_mama )にご依頼し、みやことリックのイラストを描いて頂きました。
(※11/16 画像AIの情報収集抑制のため、加工版のイラストに差し替えました)
お描き頂いたイラストが、こちらになります。冒険の拠点で旅の支度をしている、みやことリックの様子を絵にして頂きました。この絵の中には、これまでのアストルティア生活の中で自分が楽しんできた、ハウジングやマイコーデ、写真など、様々な要素が詰めこまれています。
こういったご相談の勝手が判らず、ご相談内容に釣り合わない一方的に制作の負担を押し付けてしまうような、大変失礼なことを申し上げてしまうのでは、と恐る恐るご相談したのが初めのやりとりになるのですが、きりのさんは親切にご案内下さり、作成の過程で何度かやりとりを重ねながら、とても素敵なイラストを完成して下さいました。
きりのさんには重ねて御礼を申し上げておりましたが、イラストの細かな内容についてのお話はあまりできておりませんでした。とはいえ、細かな点まで書きだすととんでもない長文をDMで投げつけることになり、それはそれでご迷惑をおかけしてしまうことになるので、初めてご覧になった方へのご説明も含めて、こちらの記事にて絵の内容についてお話しをさせて戴きたいと思います。
イラストの舞台(背景)について
まずイラストの舞台である背景ですが、この場所は、以前 過去記事 でご紹介しました、「だいじなもの の 家」の2階にあるソファになります。(現在は照明の場所に映写機を置いていますので、イラストとは少し家具が異なっています)
以前の記事で書いておりましたが、この家はみやこ一家の拠点であると共に、アストルティアの中で積み重ねてきた、様々な思い出のものが置いてある場所です。今回のイラストの舞台にするには、もってこいの場所でした。
家の中でもこの場所が採用されたのは、きりのさんに頂いたイラストの初期ラフのイメージが、自分のいくつか考えていたイメージとピッタリ合っていたからです。
これは大変ご負担の大きい相談の仕方だったな。。。と今でも反省しているのですが、「イラストの背景に使う場所はお任せします」というほぼ丸投げに近いことをしておりました。イラストにしやすい場所や構図という勝手が判らないのと、この家の中はどこを切り取っても思い出が詰め込まれているので、「特別気に入っている場所、どうしても絵に使って欲しい場所」というのは自分で決められなかったのです。
ですので、「荷物整理をするならソファーの近くだろうな」と漠然と思っていたイメージと、同じものがラフで来たときには思わず「おおっ」と声が漏れてしまいました。…感謝と同時に、反省しております…。
みやことリックの衣装
続いて、みやことリックの衣装について。こちらは、ゲーム内で使用しているみやこ&リックの冒険者コーデを、そのまま再現していただきました。このコーデは、2020年に発売されたコルセアマントセットを取り入れた、みやことリックのリンクコーデになっています。コルセアマントの下をみやこが、バンダナと上半身をリックが、それぞれ採用しています。
定期的に新しいコーデを作っている関係上、使用頻度こそ昔より下がっているものの、今でも愛用している衣装です。
また、このコーデは、拠点の家を作るきっかけとなった、あるある川柳の応募写真でも着ているものでしたので、今回のイラストの衣装には、これ以外考えられませんでした。
イラストをよく見てみますと、リックはマイコーデと少しだけ異なる部分があります。胸元にペンダントのようなものがありますね。これはゲーム内にも登場する『転魔の刻印』で、この後の話にも関係するのですが、荷物についてご相談差し上げた中で挙げたものの一つになります。
リックはアスコンや、ミナデイン等のマイコーデ企画など、ことあるごとに魔族の姿を披露しておりますので、魔界に関わるアイテムという事で、旅の荷物の一つとして、候補に挙げていたものになりました。
途中のラフではイラストの中に含まれていなかったのですが、完成版できりのさんが描き加えて下さっており、気づいた時にとても驚いたのです。
リックの鞄の中身
話の流れで、リックの荷物。こちらは、きりのさんにご質問頂いた内容をもとに、アイテムを選ばせて戴きました。手に持っているゴーグルにじゃれついている、猫がまたかわいいですね。。。!(ちなみに猫は、実際の拠点に居ついている子です)
ゴーグルはリックのドレスアップにおいて、アクセサリ、または頭装備に付いている装飾品の一部として取り入れられる頻度が高いけれど、このコーデでは身に着けていないことからチョイスしました。
鞄の中から見えているのは、「蛇骨のナイフ」と「冒険者のアルバム」になります。リックの荷物でまず最初に考えたものは戦闘で使用する武器だったのですが、リックの得物は両手武器が多く、鞄の中に入るようなものではありません。しかし、戦闘用に限らずとも使用する機会が多いだろうナイフは、鞄の中身としても自然であることから、中二病心をくすぐる蛇骨のナイフをチョイスさせて戴きました。
冒険者のアルバムは実際にスクウェア・エニックスから提供されているサービスで、ゲーム内で撮影した写真やイラストなどを取り入れて、オリジナルのアルバムを製本してくれるものになります。
自分の活動を振り返るにあたって、これまでにご紹介しましたハウジングやマイコーデと同様に、決して外すことのできない写真活動。荷物についてご相談を戴いた時に、なるべくゲーム内の道具からチョイスしていたものの、写真に関わるものをイラストに取り入れて頂くのはいいのかもしれない、と思ったのでした。実際に 過去記事 でもご紹介した通り、過去に何度か冒険者のアルバムで制作していることもありましたから、これをイラスト内に取り入れて戴きました。ちなみに、オリジナルで制作したカバーを外しますと、イラストと同じ表紙が登場します。
写真つながりで、イラストの右下、リックの足元にはカメラが描かれています。こちらはイラストの中で唯一初めからリクエストした小物になりまして、しぐさで時折構えるものの、これに相当する家具はありません。
冒険の振り返りとして、家に飾って置きたい小物の筆頭だったのですが、今のところ残念ながらカメラは家具に登場しておりませんので、せめて絵の中で書き加えて頂けたら、ということでご相談を差し上げました。
余談ですが、閉じてあるみやこの鞄の中には、多分「困ったときにあると助かる」みたいな荷物がいっぱい入ってると思います。ばんそうこうとか、常備薬(風邪薬や胃薬など、何かあったときに飲むもの)とか。
みやことリック 本人について
最後に、イラスト内のみやことリックについて。これは自分のわがままだったのですが、絵の中におけるみやことリックの様子や表情は、完全にきりのさんの解釈にお任せしたいと思っておりました。
これは理由がありまして、そのきっかけが、過去にきりのさんが描いてくださいました、キュキュさんのアスコンの応募写真をもとに作成したこちらのイラストになります。
この時の応募写真は、テーマと内容から正面の笑顔を撮りたいと思っていたものの、撮影方法の都合上、横から見上げる形にしか撮ることが出来なくて、そのような構図で撮影していたのですね。しかし、きりのさんがこちらのイラストを公開なされたとき、写真とPR文の内容から意図を汲んで頂き、イラストの構図では真正面から笑顔を写す、という形にして下さったのが、とても嬉しかったと同時に、声も出ないぐらい驚いたのでした。
こういった経験から、このようなご相談にあたって事細かにこちらで絵の内容を指定するよりも、細かな表現についてはお任せしたほうが良い絵にしてくださる、と思ったのです。
その時はたと気づいたのが、お任せするためには、そもそもアストルティアの冒険者としての「みやこ」と「リック」という存在がどういうものであるか、というのをきちんとお伝えしなければならない、ということでした。ということでご相談の前に、いわゆる設定資料のようなものを作ることに。
しかしながら、実は結構この資料作成には(相当ムダに)難儀しました。というのも、中の人のプレイスタイルは思いっきりな自己投影型なので、一歩間違うと「設定資料≒自己の内面紹介」という話にもなりえるのですね。
さらに言うと、それぞれのキャラクター性に基づくイメージこそ持っているものの、自キャラどうしの関係性を表すということは、「自分との対話」みたいな、哲学っぽい話にもなりえてきます。
そんな余計なことを考えたせいで、資料の書き出しに四苦八苦してしまったのでした。今考えてもひどすぎる脱線で、我ながらアホすぎます。。。
よく考えなくても、イラストを描いていただくためには2人のキャラクター性が判ればよいので、内面が云々とかそういう話は全部排除して、なるべく客観的に、そして多角的に、キャラクターとしての設定情報を整理してまとめて、ゲーム内の写真から切り取った表情パターンと共に、きりのさんにお渡ししました。
すみませんが、お渡しした資料の文章詳細については割愛させて戴きます。「客観的なみやこ・リック2人の設定資料」とは言いながらも、やはりどこか気恥ずかしいので。。。
既に書いてきました通り、イラストの中にはきりのさんが汲み取って下さった様々な意図が盛りこまれていたのですが、何より一番嬉しかったのは、みやことリックの表情でした。
どちらも楽しそうな表情をしていますが、自分の解釈の中ではリックの方が感情を顔に出すんですよ。感情表現豊かなプクリポである、みやこの方が顔に出そうなのですけど、この2人の関係性の中では、表情に出るのはみやこよりもリックかな、と。このことは資料には書いていなくて…と申しますか、ニュアンスを伝えるのが難しいと思い、書けなかったのでした。
お伝えしていなかったにも関わらず、イラストの中で口角を上げているリックの表情からその関係性が感じられたときに、お任せして本当によかった、と心から思えたのです。
おわりに
こうして描いて頂いたイラストですが、実は最初にご相談した段階で、キャンバスプリントにしたいことをお伝えしておりまして、手配したものが先日家に到着致しました。
仕上がったキャンバスプリントは、液晶越しにみるものとはまた違った色味となっていて、アナログ画のような暖かみを感じられるものになっています。
イラスト公開後のコメントですが、きりのさん流石すぎますっm(_ _)m
こうして、10年を超えるアストルティアの冒険に、また「だいじなもの」が一つ加わることになりました。色々なご縁が重なって、こういった自分では実現が難しいイラストを描いて頂く機会が得られたのも、本当にありがたいことだと思います。改めてになりますが、きりのさん、この度は素敵なイラストを本当にありがとうございました。
最後にそんなきりのさんですが、なんと北海道えりも町のふるさと納税の返礼品としてイラスト制作していただくことができるそうです。こちらのイラストのご相談にあたっては、色々と注意事項があるとのことですので、こちらのポストのリプライ欄にあります、きりのさんの記事を直接ご確認いただけますと幸いです。