700体の石像仏群!因島の絶景地白滝山
島の観光というと、海辺であったり、その島特有の産業に基づく場所であったり、島の文化に深くかかわるところであったりが挙がると思います。
しかし今回は視点を変え、因島(いんのしま)の有名な山、白滝山(しらたきざん)の紹介をします。
視点を変えるも何も、私はnoteで詳しく観光地を紹介するのは今回が初めてなのですがね(笑)
白滝山ってどんなとこ
いきなり山の話をされてもと思うでしょうから、一目で魅力の伝わる動画がありましたので、こちらをご覧ください。
いやぁ、かなり趣のある感じだったのではないでしょうか。
何度か白滝山は登りましたし、このような動画で見ると思い出補正も相まって、観光地としてはかなり良いところだと感じています。
こちらの山は標高226mであり、昔は修験者の修行の場でした。
永禄12年(1569年)に因島村上水軍6代当主である村上新蔵人吉充が海の見張りどころとして観音堂を建立したと伝えられています。
江戸時代後期、重井の豪商である柏原伝六が『一観教』を開き、白滝山上に石像群の五百羅漢を弟子や尾道の石工たちと作ったようです。
700体の五百羅漢
五百羅漢(ごひゃくらかん)は見出しの写真や動画にも出ていた、石像仏群のことです。
五百という名ですが、500体ではなく700体もの石像があります。
山の上にこれほどの石像があるのは中々面白いと思いませんか?
ちなみにこの石像たちの中に、自分と同じ顔のものがあると言われています。
子供の時、親にそのことを言われて探してみましたが、全然わかりませんでしたし、ほぼおんなじ顔じゃんって思っていました。
今探してみると、当時と違った気づきがあるかもしれませんね。
白滝伝説・恋し岩
本堂裏に建立されている「恋し岩(こいしいわ)」には民話としての伝説があります。
昔々、村に気立ての優しい可愛い娘と、身体が大きく力の強い立派な若者がいました。
二人は恋に落ち、結婚しましたが、若者は相撲の巡業にその素質を見込まれました。
「三年待ってくれ。三年後立派な相撲取りになって帰ってくる」
若者はそう言い残して上京しました。
娘は若者を信じて待ちましたが、約束の三年も過ぎてしまい、悲嘆にくれて海に身を投げました。
一方若者は一所懸命に修行に励み、「白滝」と名乗る立派な力士になりました。
娘を迎えに行きましたが既に身を投げた後であることを知り、深く嘆き悲しみました。
ある夜、枕元に白滝山の観音様がお立ちになり、お告げにより、若者は身投げした娘の化身の岩を見つけました。
若者はその岩を一人で山の頂に運び、観音堂に奉り、一生をかけて供養しました。
この岩は後に、「恋し岩」と呼ばれ、触れると恋がかなうという伝説が生まれました。
いわゆる「恋愛パワースポット」ですね。
360度の大パノラマ
先程、海の見張りどころとしての役割を書きましたが、見張りができるくらい海が見えるということは、その景色は大迫力であることがわかると思います。
360度もの大パノラマが楽しめる山はそう多くないと思いますので。
私のおすすめは夕方の景色ですね。
夕焼けは瀬戸内海を神秘的に色付け、美しいものにしてくれます。
皆さん、因島に行く機会がありましたら、是非白滝山に足を運んでください。