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「天地人の教え」因島水軍まつり~火まつり編~

さて、前回は因島(いんのしま)のお祭りということで、「因島水軍まつり」の概要と、三部構成の第一部にあたる「島まつり」について記事を書きました。

因島のお祭りとして、因島水軍まつりというものがあり、このお祭りは三日間に分かれた三部構成となっています。
第一部の島まつりはオープニング的なものでした。
今回は第二部にあたる「火まつり」について書いていきます。


第二部:火まつり

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火まつりは、任務を終えた村上水軍の帰還の際、その勝利と無事を祝うお祭りです。
火まつりというだけあって、武者たちにより松明が多く掲げられます。
こちらの武者たちは海から「小早(こはや)」と呼ばれる伝令船を再現した木造船に乗って会場に入り、村上水軍の帰還を表しています。
甲冑を着た武士が砂浜に上陸する様は、大河ドラマの一部を切り取ったかのようで、再現度はかなり高いと感じています。


喜びを伝える「跳楽舞」

この村上水軍の帰還に合わせ、「跳楽舞(ちょうらくまい)」が披露されます。
この跳楽舞について簡単に説明しますね。

昔、村上海賊が因島に帰還する際に凱旋の太鼓を打ち鳴らして、島の人々に勝利と無事を報告しました。
その音を聞いた島の人はなべ、かま、器など音の出るものを手にして、飛んで、はねて、踊りながら水軍を迎えました。

この喜びの様子を現在に伝えた踊りが跳楽舞です。

この跳楽舞はコンテストになっており、様々なチームが参加して大賞を狙います。
大賞を取ったチームには賞金が贈られまして、参加者は気合を入れて披露してくれています。
少し古い映像ですが、跳楽舞の様子がわかる映像がありましたのでシェアしますね。

私はこの音楽を聴いていると、夏の記憶が色濃く出てきますね!
ただ、私はもう跳楽舞は忘れてしまって踊ることはできませんが(笑)


迫力満点、大松明の練り回し

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その後は、男たちによる大松明の練り回しが行われます。
41の厄年と60の還暦を迎えた男たちが何本かの大松明を立ち上げ、練り回す姿はかなりの迫力があります。
写真で見てもその大きさが伝わりますね。


祭りの一番の見せ場、大筒花火

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クライマックスは火まつりの名を代表するような大筒花火(打ち上げ花火)です。
いわゆる花火大会ですね。
因島の人にとって花火を見るというと、こちらの花火がまず思い浮かぶでしょう。
学生時代はこの花火を見るために自転車で山を越えて会場まで来ていましたから(笑)


火まつりは前回の島まつりとは違って、夜に行われることもあってか、屋台が多く立ち並びます。
よくテレビで見る夏祭りを想像すると一番近いのが火まつりなのかもしれませんね。
島全体の夏祭りですので、多くの人が来ます。
会場の駐車場なんて入れないので、近くの道路に路上駐車して歩いている人や、特別に出されている無料バスに乗って来る人がいます。
私みたいに元気が有り余っているなら自転車で来てもOKです(笑)

島外の方はなかなか参加となると足が重いでしょうが、こんなに甲冑を着て披露するお祭りも珍しいと思いますので、一度は来てみてはいかがでしょうか。

次回は最後の海まつりについて書きますね。

公式サイトはこちら ⇒ http://0845.boo.jp/suigun/

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