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尾道の街を見下ろす千光寺
さて、尾道を観光するとなると、まず候補に挙がるのが千光寺(せんこうじ)だと思います。
多くの尾道を代表するイメージとしてよく採用されていますからね。
ですので、尾道と言えばで思い浮かぶ映像は、基本的に千光寺を中心にあると言っても過言ではないと感じます。
今回はそんな千光寺についてご紹介します。
そもそも千光寺って?
もしかしたら、イメージは知っていても場所の名前が分からず、千光寺ってどんなお寺?という人がいるとと思いますので、まずは公式の動画をシェアします。
こちらの動画を見るだけで、千光寺について大まかに把握できると思いますが、ご覧の通り、ここに来ると尾道が一望できるのです。
瀬戸内海の港町を一つの絵のように魅せてくれる、素晴らしい景色です。
尾道のイメージとして採用される理由も良くわかりますね。
シェアした動画についても、ドローン撮影により、全体像がよくわかるもので、普通では見ることのできない鳥の視点から千光寺を眺めることができ、私としても新鮮でした。
私は部活のランニングがてら、本堂を横切っていた記憶がありますが、その時の風景がこの動画を見るとぼんやりと蘇ってきます。
正確にどのようなコースだったか思い出せませんが、「文学のこみち」を登ったような。。。
地元の学生ならではな話ですね(笑)
因みに「文学のこみち」については、以前の記事に書いてあります。
千光寺の歴史
千光寺は平安時代の始めである大同元年(806年)に創建されたそうです。
その後に衰えたお寺を源満仲(みなもとのみつなか)が再び興したと伝えられています。
本堂は貞享三年(1686年)に建てられ、動画でも見て取れるように舞台造りとなっています。
本尊である千手観世音菩薩は、歴史上で有名な人物の一人、聖徳太子の作品と伝えられ、三十三年に一度だけ公開されます。
昔から「火伏せの観音」と名付けられ、火難除けに著しくご利益があるとされ、今は諸願成就(様々なお願いを叶えてくれる)の観音様としてお詣りが絶えません。
千光寺の見どころ
千光寺は見どころはたくさんありまして、全て挙げつつ解説するには長くなってしまいます(笑)
ですので、特に他にはなさそうな面白いものとして、「くさり山」「玉の岩」「鼓岩(つづみいわ)」について簡単に紹介しようと思います。
くさり山は「石鎚山鎖修行(いしづちやまくさりしゅぎょう)」と呼ばれる、鎖を頼りに岩山を登る修行体験みたいなものです。
一応観光客向けではありますが、それなりに気合を入れて登らないと中々大変だと思います。
大人は100円、子供は無料ですが大人同伴である必要があります。
因みにくさり山で起きてしまった事故は自己責任ですのでお気をつけて(笑)
元々は大正15年(1924年)3月に石鎚山へ登る鎖を取り付けましたが、戦争のため鐘と一緒に政府に渡しました。
その後、平成15年(2003年)ごろに住職が、石鎚山を整備し始めたことがきっかけで、62年振りとなる平成17年(2005年)から一般の参拝客にもお参りできるようになりました。
玉の岩は、この大岩の頂に直径14㎝、深さ17㎝の穴があり、この穴は光を放つ宝玉があった跡という伝説からきています。
その光を放つ宝玉ですが、伝説では異国の人が宝玉を盗み、その後海に落として失くしてしまったとされています。
(それ故この辺は玉の浦と呼ばれるようになったとのこと)
今では写真のように電気で光る玉が設置してあり、夜になると三色に輝きます。
最後に鼓岩です。
鼓岩は別名ポンポン岩と呼ばれ、岩の上を石で打つと「ポンポン」と鼓のような音がします。
こちら、もちろん実際に岩を打つことができ、備え付けのハンマーがあります。
(私が幼いころ叩いた記憶では、手のひらサイズの石が備え付けてありましたね)
千光寺によることがあれば、一度叩いてみるのも面白いかもですね。
今回改めて千光寺について調べてみましたが、私も久しぶりに舞台から尾道を見下ろしたくなりました。
背景をしっかり知ったうえで訪れると、より楽しくなりますね。