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次世代を感じる世界最軽量の超広角レンズNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sレビュー

この冬に3本目のZの大三元レンズが発売されました。

これまで、標準ズーム、望遠レンズと販売されてきましたが、最新の超広角大三元はZマウントの大口径ショートフランジバックを最大に活かした次世代のレンズとなりました。

その次世代の超広角大三元を今回Nikon様からお借りする機会を頂きました。

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開封して驚いたのがこの付属品の数。
1,レンズキャップ
2,通常のフード
3,フィルター装着可能なフード
4,フィルター装着可能なフード用のレンズキャップ

通常別売りレベルの付属品がセットとなっています。
フードをつけるとかなりの大きさになります。今回はフィルターも無いので、フットワーク重視でフード無しで使用しました。


これまで使用してきた超広角ズームレンズ

こう見ると色々使ってきました…マウント交換の度に全て手放しているので過去の写真やフィーリングを思い出しながら比較しました。
ちなみに17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)とM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mmのサイズ感や重量は好きでした。
17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)はフィルターが装着できるので星景などでも使用でき山へにも手軽に持ち運ぶ事ができました。


世界一軽くて小さい超広角ズームレンズになりました

これまでFマウントで展開していたAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDは970gという重量で軽いとは言えません。
1キロ近い重量の装備は旅行では持ち出しを少し躊躇う重さとなり、山の装備としてはかなり辛い重さです。もはや筋肉で解決するしかありません。
(厳つい三脚を山に持ってきてる人すごい…)

今回Zマウントの特性を活かして650g超軽量かつ超高性能なレンズとなりました。

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FマウントのAF-S NIKKOR 14−24mm F2.8G EDから約320gのダイエットに成功して970g→650gになりました。320gもあったら軽量なレンズを追加できる重さです。

これまで超重量で大型のイメージだった超広角レンズの概念が一新しています。

レンズにはフードが二種類用意されていますが、レンズ本体には小さなフード?のようなものがあり、傷や外光から守っているのですが、この本体の小さなフード?も必要最小限です。

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上記のように縁に指を添えると…

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こんなように指がかぶってしまいます。少しでも指をかけると写り込んでしまういます。Fマウントのレンズはもっと余裕があったような記憶です。
レンズ本体の設計もかなりギリギリまで小さくしていると感じました。
サイズを比較してもZ24−200とほぼ同じサイズです。

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24-200mmも便利ズームだとは考えられないほどシャープなレンズです。最初の一本としてもおすすめ。

前玉にも後玉にもフィルターが付いちゃう超広角レンズ

Fマウントの14-24mmから神レンズと呼ばれていましたが、より光学性能が強化されました。
さらにレンズの根本を見直して出目金レンズを廃止。非球面レンズを前玉に設定し物理的な問題をクリア。前玉にフィルターを装着できる超広角レンズになりました。

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前玉が傷ついたら修理代が高そう…だけどフィルターもついちゃうし、小さくて軽くてめちゃくちゃ良いです。

前玉にフィルターを付ける場合は付属のレンズフードにフィルターを装着する形となります。

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フレアが嫌だったら標準サイズのフードを使って、フィルターをつけるなら専用のフードをつけて、フィルターがいらないならフードを外してコンパクトに使って、そんなはじめから付属しているフードラインナップが好印象です。

ただ112mmのフィルターを装着しないといけないので市場の商品数はかなり少ないです。

この純正フィルターは4万円もします。ちょっと安いレンズ買えちゃいそう…
オールドレンズほしい…

後玉にはゼラチンフィルターを入れるホルダーが最初から装備されています。最初からあるのいいね。

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この後玉のホルダーにソフトフィルターを挿入できるので星景でも活躍してくれます。

例えばシグマの後玉にリアフィルターホルダーを有料で後付出することができます。それがはじめからホルダーが装着されているのはメリット大きいですね。


ちなみにこのレンズの前玉にはフッ素コーティングがされておりメンテナンスが非常に簡単になっています。
雪が付着しても簡単に吹き飛ばすことできました。

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大三元では当たり前ですが防塵防滴性能も流石でした。
フード内部でレンズが動きますが、このレンズはズームを繰り出してもレンズ長が変わないため通常のズームレンズと比べて雨などを気にしなくて済みます。

ダイナミックな映像とニコンらしい表現

14mmの映像表現というのはかなりダイナミックな表現となります。今となってはiPhoneに換算13mmのレンズが搭載されて身近な表現となりましたがiPhoneのセンサーの写りでは物理的な限界を感じるときがあります。(iPhoneのカメラ大好きだけど)

それに15mmでも16mmでもなく、妥協のない14mmというスペック。
通常小さくするために数ミリ大きく設計するメーカーもあるなか14mmでこの性能にしてきたNikonの意地を感じます。

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iPhoneと比べてフルサイズセンサーという何倍もの大きいセンサーはiPhoneとは違い、星景の撮影、ハイダイナミックレンジの映像表現、動画撮影が可能となります。


フードが無くても強力な逆光耐性

立派なフードが二種類も付属しておりますが、レンズ自体にはフード?が前玉を守るように飛び出して設計されており、小型軽量主義なのでフード無しで使用しました。

フードが無いと光がモロにレンズに入りゴーストが発生しやすくなりますが、このレンズは本当に今までに体験したことの無い逆光耐性でした。

あえて画面の端っこに太陽を配置したり、強い光源を入れたりしてゴーストが発生しやすいように撮影してきました。

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ゴーストが発生したとしても光が少し滲むぐらいで超クリアな写真が撮れました。この滲みも嫌らしいものではなくむしろ気持ちのいい写りです。
特に夜間の強い光に対してもこの逆光耐性はすごいです。


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まとめ

僕が知ってる広角レンズじゃない…というのが第一印象でした。これぞ新次元の大三元。
これまでお気に入りだった17-28mm F/2.8 Di III RXDはボディのプラスチック感が強く、写りも周辺が若干流れたりと一部不満がありました。(インナーズームとか420gとか10万円以内で買えるのは素晴らしかった)
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sは超高性能で超小型軽量で高みを目指す方に使ってもらいたいと思うレンズとなったと感じました。

こんなに小さくしたんだったら何かをトレードオフしていてもおかしくないと感じますが、全てにおいて進化を感じさせ殆ど不満が出てきません。
強いて言うなら価格が高いぐらい。でも大三元ってこんなものだし、新技術が詰め込まれたレンズとして適切な値段だと思いました。

タムロンの超広角レンズ17-28mm F/2.8 Di III RXDを愛用してきましたが、タムロンはフィルター装着、コンパクト性能、軽量化、コストパフォーマンス、に重点を置き17mmからの表現でした。
17mmからのレンズとなるとどうしても写りが狭く感じてしまいます。
特にiPhoneが13mmの画角を手のひらサイズに実現させた現在において。

しかし、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sはフィルターやコンパクト性能と14mmという表現を全て実現させました。
Zの意味でもある「究極」という言葉を思い知りました。


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miyachi /ミヤザキマサキ
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