ウイグルから逃げて、僕に声をかけてBBQ
山陰地方のとある海岸で夕焼けを見ながら散歩して写真を撮って、夕焼けが沈んでそろそろ帰ろうとした時。
散歩しているときから気がついていたのだが、BBQをしている人が5人ほどいた。美味しそうな肉を串にさして食べていた。
僕はバックパックを背負って、サンダルで、ボロボロのTシャツを着て、帽子をかぶって、いかにも旅人。
ご飯も宿も無いような見た目だ。確かにその通りだ。
多分そんな見た目だったので話しかけてくれたんだろう。
こっちにこい。というように手招きをしている。
アラブ系のような?でもアジアっぽくもあってよくわからない。
肉のいい匂いがする。肉にありつけるならばという気持ちで近づいた。
旅人は肉になかなかありつけない、でも自転車を漕いで筋肉をつけるためにタンパク質は納豆を食べて摂取していた。
まあまあ座れ。肉焼くから食え。(ジェスチャー)
ビニール袋に無造作に入れられた謎なブロック状の肉を串に刺して焼いてくれた。
ビニール袋に入ってる肉なんて怪しすぎる。でもみんな美味しそうに食べてる。
片言の日本語と英語で聞いてみると「マトン!マトン!」って言ってる。なんだ羊か。
にしてもなんでビニール袋…
肉なんて何日ぶりだろうか…
「うまい美味い!」っていうジェスチャーをしたら喜んでた。
味付けはなんだかよくわからんが美味しい。
彼らはウイグル自治区から逃げて日本で暮らしているらしい。ようは難民らしい。
家族を置いて逃げてきた、届くかわからない仕送りをしていて、できればウイグルに戻りたいけど、家族全員を日本に連れてきたい。と言っていた。
なんで逃げてるの?と聞いてみると「危ないから」
というか意思疎通が出来なくて「危ない」としか僕にはわからなかった。僕も相手も英語も日本語もあまり喋れないから「美味い!」って単語で十分な気がした。
「顔はダメ」って肉を撮った。
すごく美味しかったBBQ
いや…串焼き…?
美味しいものを食べて、楽しい時間が共有できた。
ウイグルは調べてみると確かに大変みたいだ。ウイグルに行ってみたくなった。
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