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noteを始めたら仕事がうまくいくようになった(気がする)#本のネタにしてもいいよ

徳力さんが本を出版されるそうです。

何を隠そう(隠してない)、わたしがこうしてnoteを書き始めようと思ったきっかけのひとつが徳力さんです。なので少しでもお役に立てればと思い、noteを書いてみようと思います。ちょうど始めて3か月経ったところだし。

たった3か月だし書籍化が決まったとかインフルエンサーになったとかそういうデカい変化があったわけでもないので、書くかちょっと迷ったのですが、

本当にシンプルな小さな出来事とか出会いとかでも結構です。
テレビの取材が来た、とか、本を出せた、みたいなレベルの話とは違って、そういう小さな良い出会いって、外から見てても見つけられないので、小さな事例の方が実はありがたいです。

という一文を読んで書こうと思いました。これぞまさにUXライティングです。全集中UXライティングの呼吸壱ノ型、心理的不安の解消です(すぐ鬼滅の刃で言おうとする人)。

noteを始めたきっかけ

わたしは2018年の12月まで広告代理店のクリエイティブ局でコピーライターをやっていたのですが、2019年の1月にIT系の事業会社に転職しました。noteを始めたのが12月なので、ちょうど転職して1年ほど経った頃になります。なぜそのタイミングでnoteを始めようと思ったかというと、転職して1年経って、自分の能力がかなり特殊であると気付いた、というのがあります。

広告代理店にいた頃は、自分以外にもコピーライターがいたので、自分ができることはまあ他のコピーライターもできるし、自分が知っていることは他のコピーライターも大体知っている、というような環境でした。

ところが、事業会社に転職して、コピーライターが自分しかいないという環境で仕事をすると、自分のスキルや知見がより際立つようになったのです。自分ができることは自分しかできないし、自分の知っていることを自分しか知らない、みたいなことが起こるようになりました。そもそも事業会社でコピーライターをやっているという状況がまずかなりのレアポケモンだと思うのですが、そこで希少性を出したことによって、自分と他者の差分の解像度が上がり、より自分とは何者なのかを自覚できるようになったのです。

そんなことに薄っすら気付き始めた頃に、noteに自分の知見や考えたことをまとめて社内の人にシェアすれば、みんなの役に立つのではないか、と考えるようになりました。

その時よく読んでいたのが、徳力さんが書いたnoteです。

わたしは前述の通り広告業界にいた人間なのですが、その頃から徳力さんのtwitterだったりブログだったりをよく読んでいました。アドテックにも会社のお金でいけたので(今思うとすごくいい環境だったなあ)、登壇されているのを見たこともあります。

中でも特に印象に残っているのは、広告およびマーケティング界隈でP&Gマフィアが空前の大ブーム(?)を迎えていた頃です。

例に漏れずわたしもP&Gマジでやべえ!となっていたのですが、だいたいのことは徳力さんがまとめてくれていたのです。森岡さん西口さんの本を読み漁り、セミナーにも参加しました(森岡さんのは1万円ぐらい払った気がする)。

そんな感じでずっと一方的に徳力さんのお世話になっていたのですが、徳力さんはずっと個人の情報発信を啓蒙されていました。わたしも挑戦してみたかったのですが、なかなか手を出せずにいました。

そんな時に、noteと言う他のブログとは違ってビジネスやテクノロジーと親和性の高いプラットフォームが出てきたことによって、わたしもここでなら書けるかもしれないと思うようになりました。

具体的に参考になったのは、例えばこれです。

わたしはこのnoteの

「自分のためのメモ」としてブログを始める

という一文を読んで、かなり心強い気持ちになりました。これもまた全集中UXライティングの呼吸壱ノ型、心理的不安の解消(しつこい)なのですが、やはりnoteを書こうと思うと気負ってしまって、なんかすごく役に立つことを書かないと思いがちです。しかし、自分のメモでもいいんだ、と思うと、かなり気持ちがラクになりました。

そして実際に始めるときには、この記事がすごく役に立ちました。

正直会社に黙って始めてもいいかなと気楽に考えていたのですが(ダメだろ)、この記事を読んで、ちゃんと上長に相談してから始めることにしました。やっちゃダメなこととかも事前に確認してから始めることができたので、変に不安になることなく始めることができました。

ここまで長々と始める前のことを書いてきましたが、ようやくここからが本題です(相変わらず前置きが長い)。noteを始めて自分の身に起こった変化について書いていきます。

起こったこと①めちゃくちゃ褒められる

これはnoteを始めてすぐ変化があったことなのですが、会社の人にめちゃくちゃ褒められるようになりました。

noteを書いた次の日会社に行ったら、「note読みましたよ!めちゃくちゃよかったです!」と声をかけてもらって、マジ泣くんじゃないかなと思うぐらいうれしかったです。

note始めたばかりの頃は、この記事の感想を言ってもらえることが多かったです。

これを読んでコピーライターすげえ!と思った、と言われたりしたのと、別の部署の人が自分の部の人にもシェアしてくれたと言ってくれて、それも自分の想像を超えた出来事だったので、本当にうれしかったです。

コピーライターなんて褒められたくて生きてるようなものなので(お前だけだろ)、自己肯定感が爆上げしてマジで人生が豊かになりました。

また、わたしが普段から思っていることのひとつに、コピーライターは接客業、というのがあります。事業会社に転職してきてより強く思うのですが、コピーライターというのは自分に仕事を発注してくれる人がいないと、成り立たない仕事です。そのためには、もちろん良いコピーが書けるというのが最低条件としてあるのですが、それと同等、いや下手したらそれ以上に、仕事を頼みやすい人間でなければならないと思っています。こいつに仕事頼んだらなんかめんどくさそうだなと思われたらもう終わりなわけです。だから口癖のように「なんでもやります!」とか言ったりするのですが。

で、そういう意味で言うと、noteは接客ツールになるのかなと思いました。とにかく何かしらのコミュニケーションが生まれることが大事だと思うので、noteを書いて褒めてもらえたりすると、よい人間関係がつくっていけるのかなと思っています。

起こったこと②コンテストで入賞した

有難いことにコンテストで入賞しました。

こちらの記事です。

元々自分の書きたいことがあって、たまたまそれにあったコンテストがあったので、軽い気持ちで応募してみたのですが、まさか入賞するとは思ってなかったので、受賞の連絡をいただいときは本当にびっくりしました。

広告業界にいた頃に、JAAA懸賞論文という論文のコンテストに何度か応募して、賞をもらったりもらわなかったりしたことがあるのですが、その時の経験が活きたのかなと思います。

こうして評価していただけたことは、自分の書いたものが誰かの心を動かせたのかなと思えるので、シンプルに自信につながりました。

起こったこと③ちゃんと仕事の役に立った

noteを始めて起こったことの中で自分的にこれがいちばん大きかったのが、ちゃんと仕事の役に立つ記事を書けたことです。

実はこの記事がtwitterでちょっとバズって、一緒に仕事してる人に「バズってますよ!」とチャットで言われてへらへらしたりしてたのですが、バズっただけじゃなくて、ちゃんと仕事の役に立った(と自分では思っている)のです。

ちょうど自分のチームが抱えている課題の解決に直接関連するような事例だったので、複数の打ち合わせで「あのネットフリックスの事例みたいに」というような感じで話題にしてもらうことができました。

noteを始める前に自分のこれまでの知見が役に立つといいなとは思っていたのですが、こうした最新の事例分析が仕事に直結するとは思っていなかったので、まさに自分の想像を超えるようなポジティブな変化でした。

noteはサードドアになる

以上がnoteを始めてから3か月でわたしの身に起こったビッグニュースになります。

わたしが最初にnoteでみんなの感想をもらえたのがこの記事でした。

『サードドア』という本を読んで書いた記事です。

この本では、他の人がやらないような成功への抜け道を見つけることを「サードドア」と呼んでいます。

わたしがnoteを始めて思うのが、noteも「サードドア」のひとつなのではないか、ということです。書籍化などはまさにその大成功例だと思うのですが、そこまで大げさなことじゃなくても、noteを始めて起こったちょっとポジティブな変化も、すべて未来へのサードドアなのではないかと思います。noteを書いていなかったら通らなかったような道へのドアが、noteを書くことで開いた実感があるからです。

これからもnoteでサードドアを開きつつ、徳力さんの本が発売されるのを待っていたいと思います。

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nao | UXライター / コピーライター | 著書『#秒で伝わる文章術』発売中
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