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新卒デザイナーの時にやっててよかったこと
こんにちは。プロダクトデザイナーのmybです。
デザインやクリエイティブの仕事は学生時代のアルバイトや個人受託なども含めると7年ほど、大学卒業後の社会人キャリアとしてはちょうど5年が経過しました。
現在は9名のプロダクトデザイナーが所属しているチームのマネージャーと、SaaSプロダクト戦略の意思決定に関与しています。
「新卒の時にやってたことが今でも活きているな」
と感じることがいくつかあるので簡単に紹介してみようと思います。
① 過去施策の社内wikiや、issue(チケット)のコミュニケーションログを読み漁る
当時新卒で入った会社ではConfluence(ドキュメンテーションツール)とjira(プロジェクト管理ツール)が使われており、
施策の内容やその中でやりとりしている内容について時間があれば読みまくって、自分の業務の参考にしたり、「こんな仕事してみたいな」と興味のある案件を探したりしていました。
以下のような観点で読んでいました。
担当しているデザインについて、どんな風に目的を言語化しているかや、他の専門家からFBをもらっているかのコミュニケーションの仕方を学ぶ
デザイナーは、ディレクターやPO、エンジニア、QA、外部パートななど、やりとりするステークホルダーがたくさんいる場合も多いので、作っているデザインについて、デザイナー以外の人でも目的がわかるようにプレゼンする機会が多いです。
また、デザイナー同士でのレビューのコミュニケーションも参考になると思います。
業務の流れやスケジュール感を掴んで見積もりの精度を上げる
先輩が、どんな風にタスクを見積もりしているかやスケジュール管理しているかなど盗みましょう。
新卒の時は、業務プロセスについてわからないことも多いと思うので、想定していた見積もりの1.5倍くらいで見積もるのがおすすめです。
毎年実施する施策や繁忙期などがある場合は、流れを捉えておくと背景情報の理解が進むので業務がドタバタしても安心です。
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先輩たちが試行錯誤しながらPDCAを回してきた軌跡がたくさんあるので、せっかくなので学んじゃいましょう。
② 過去施策のデザインデータを見漁る
社内のクリエイティブで「参考にしたいな」と感じるデザインデータをDLしてpsdやaiの中身を見て、実際のデザインを作る過程に活かせそうなポイントをインプットしていました。
こういう風にデータ作るとこんな表現できるのか、など制作上のTips
メンターの先輩から、デザインについて「こういう表現や設計の時は、こうするといいよ!」とティーチングを受けることも多いと思います。その先輩が担当している別の案件などを改めて見てみるのも参考になるかと。
別の人が引き継いでもわかりやすいレイヤーやデザインデータの管理方法
人とファイルを共有しながら仕事をする場面が増えるので、地味にとっても重要です。
デザインシステムやアセットなど、業務効率性を上げるツールの確認
生産性爆上げ!!
①の仕事のissue管理をしているドキュメントと実際の施策データを合わせて解釈していくと、「ユーザーの目的に即したデザインになってるか?」をより考えやすくなります。
私が新卒だった時はまだfigmaがなかったのでpsdやai、sketchデータといったラスターファイルがメインだったのですが、
今はfigmaを導入している企業が多いと思うので、いろんな施策のデータを読み解ける機会がたくさんあると思います!
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あと純粋に楽しいです。
③ いろんなデザインを分解してみる
世の中にあるすべてのものは「何かしらデザイン」されています。
このデザインは誰をターゲットにしているんだろう?
誰にどんなことを伝えたい/どんな風に使ってもらいたいんだろう?
作り手はどういう意図でこのデザインをしたんだろう?
この表現、今度試してみようかな
UIやwebもいいですし、電車広告や雑誌、普段使っている文房具、店舗の内装、動画 etc…
その時自分が「おっ」と興味を持ったものに対して、ユーザーの目的と表現をつなげる考察を習慣づけるとデザインの引き出しが増えていきます。
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あと純粋に楽しいです。
④ 「楽しいな」「興味あるな」というポジティブな気持ちをきっかけに、1年後や3年後といった、長期的なキャリアを想像する
いくらか仕事をしてみたり新しいチャレンジをしたときなど、
定期的に気持ちの余裕のある時に自分に向き合ってみましょう。
「なんでこれが好きなんだろう?」「なんでこういうことをよくやってるんだろう?」
👉「その先にどんな人になりたいんだろう?」
自分が興味関心のあるテーマを常にピックして、何歳くらいの時にやりたいかなとか、その時どんな人になっていたいんだっけ…など、常に自分がワクワクしながら目指せるマイルストーンを色々持っていると、楽しく前向きにキャリアを積みやすくなります。
また、伸ばしたいこと以外にも「苦手なことはどうカバーするんだっけ?」についても考えやすくなります。
学ぶのか、人に頼るのか。頼るならどんな風にコミュニケーションできるようになるといいんだっけ…などなど。
そして、こういう話を信頼して話せる業界の友人や先輩を見つけておけると、いざ悩んだ時に、信頼できるアドバイスやフィードバックをしてもらえます。
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それがあなたの伸ばせる強みかも!
🌸
新卒の時にやってて良かったこと、として書いてますが、なんだかんだ今でも実践していることだったりします。
デザインの仕事ってフリーランスでもできる領域もたくさんありますが、
会社やチームではたらくからこそ、得られるものがたっっくさんあると感じています。
デザイナーのキャリアを歩み始めた、どなたかの一助になっていれば幸いです
次は、新卒の時から読みたかった本の紹介をしようかなと考えています📚
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