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日米戦争はなぜ始まったか:どうしても戦争をしたい人達がいたから
邦訳されたこの本には「日米戦争はなぜ始まったか」という副題がつけられています。副題に対し、「どうしても戦争をしたい人たちがいたからではないか」が自分なりに考えた解答でした。この解答では及第点は取れないことでしょうが・・・。
どうしても日米戦争を始めたい人たちは、アメリカにも、日本にも、イギリスにも、ソ連にもいて、しかも権力を持っている人たちだったと思います。
この本は、一般国民がいくら戦争回避を望んでも戦争反対をしても、権力者が「戦争をする」と心に決めて行動したら国民には阻止する術は全くなく、戦争に突入するというドラマを見ているような感覚になった本でした。
「戦争をしたい」巨大な権力を持っている人たちの構想・計画に巻き込まれてしまったら戦争から逃れられない。
とても恐ろしい。
7章から17章の読書ノートは2冊にも及んでいました。日米外交の外観と現実、真珠湾攻撃の外観と現実という、この本の主題が書かれている章です。だから本当はもっとたくさんのことを書きたいけど、書きたいことが多すぎて終わりが見えなくなってしまいました。(情けないことです。)
そこで、自分の頭の中に強く残った「戦争をしたい人たちがいる」ということだけを書いて、「ルーズベルトの責任」の読書ノートを終わりにしたいと思います。